さあ、いよいよ解決篇でしょうか?
2016新春特別企画の第三回、
佳境に入ってきたようですよ♪
「うむッ! たぶんッ! おそらくゥ!」
名探偵テディちゃムズ、
目をピカリ、鼻の頭もピカリンと光らせて、
ロンドンいち風変わりなクマたちが集う
《テディオゲネス・クラブ》の重鎮である
クマ仙人さんに告げました。
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「なぞときのォ、かぎィはッ~…」
「うむ! 鍵は?」
「てんまどォ、だよゥ!」
「ほぉ? 天窓っ??」
名探偵テディちゃムズ、一同に説明いたします。
「くまにだッてェ、にがてなことはァあるさッ!」
高~い天窓に、
気配も感じさせず、ほんの数分でよじ登り、
窓を開けて、またすぐ姿を消す。
そんなはなれわざを、
やっうてのけるクマもおりますけれど、
都会っ子な《テディオゲネス・クラブ》の会員クマたちには
ちょっとムリ。
となると。
「ものすごくゥ、みがるでェ~…!」
言いながら、
あちこちに果物やお菓子をばらまく名探偵テディちゃムズ。
「うごきがァ、すばやくてェ~…!」
「おお! それはつまり!」
と、何かを悟ったかのように
テディちゃムズの兄・マイクマフト氏が口にした途端、
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「はきゃっ!」
もんのすっごい勢いで、
小さな影がマイクマフト氏をつっ転ばし、
お菓子と果物を掠め取ってゆきました!
「がるっるる!」(←訳:はしっこい!)
と虎くん。
「あっちへ行きおったぞ!」とクマ仙人さん。
影を追って、駆け出すテディちゃムズたち。
そうしましたら、あらあら、まあ大変です。
影はラウンジに突進してゆきましたよ!
座り心地の良い椅子と、
新聞や雑誌、美味しいお茶と、
なにより静寂を尊び沈黙を貫くクマたちが
のんびり過ごしているラウンジで大騒動?!?
テーブルがひっくり、
お茶碗が割れる音!
そして悲鳴も?
と思いましたら、
さすがに《テディオゲネス・クラブ》会員クマたちは
筋金入りの沈黙愛好家です。
「……!」
「?!?」
「??!!」
等々、「!」「?」は飛び交えど、
断じて声を発しません。
「おおっ、あっぱれ!」
「それでこそテディオゲネス・クラブ員じゃ!」
感心するマイクマフト氏とクマ仙人、
って、それどころじゃありませんてば。
「よしっ、ならば!」
えいやっ!と
影がラウンジから走り出してきた瞬間に、
ユキノジョン・H・ワトソン博士が
ラグビー日本代表ばりのタックルをかまします!
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「てごたえ、ありーっ!」
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起き直ったユキノジョン・H・ワトソン博士と
名探偵テディちゃムズたちの目に映ったものは――
「およよっ!」
~ その4!に続く! ~
2016新春特別企画の第三回、
佳境に入ってきたようですよ♪
「うむッ! たぶんッ! おそらくゥ!」
名探偵テディちゃムズ、
目をピカリ、鼻の頭もピカリンと光らせて、
ロンドンいち風変わりなクマたちが集う
《テディオゲネス・クラブ》の重鎮である
クマ仙人さんに告げました。
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「なぞときのォ、かぎィはッ~…」
「うむ! 鍵は?」
「てんまどォ、だよゥ!」
「ほぉ? 天窓っ??」
名探偵テディちゃムズ、一同に説明いたします。
「くまにだッてェ、にがてなことはァあるさッ!」
高~い天窓に、
気配も感じさせず、ほんの数分でよじ登り、
窓を開けて、またすぐ姿を消す。
そんなはなれわざを、
やっうてのけるクマもおりますけれど、
都会っ子な《テディオゲネス・クラブ》の会員クマたちには
ちょっとムリ。
となると。
「ものすごくゥ、みがるでェ~…!」
言いながら、
あちこちに果物やお菓子をばらまく名探偵テディちゃムズ。
「うごきがァ、すばやくてェ~…!」
「おお! それはつまり!」
と、何かを悟ったかのように
テディちゃムズの兄・マイクマフト氏が口にした途端、
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「はきゃっ!」
もんのすっごい勢いで、
小さな影がマイクマフト氏をつっ転ばし、
お菓子と果物を掠め取ってゆきました!
「がるっるる!」(←訳:はしっこい!)
と虎くん。
「あっちへ行きおったぞ!」とクマ仙人さん。
影を追って、駆け出すテディちゃムズたち。
そうしましたら、あらあら、まあ大変です。
影はラウンジに突進してゆきましたよ!
座り心地の良い椅子と、
新聞や雑誌、美味しいお茶と、
なにより静寂を尊び沈黙を貫くクマたちが
のんびり過ごしているラウンジで大騒動?!?
テーブルがひっくり、
お茶碗が割れる音!
そして悲鳴も?
と思いましたら、
さすがに《テディオゲネス・クラブ》会員クマたちは
筋金入りの沈黙愛好家です。
「……!」
「?!?」
「??!!」
等々、「!」「?」は飛び交えど、
断じて声を発しません。
「おおっ、あっぱれ!」
「それでこそテディオゲネス・クラブ員じゃ!」
感心するマイクマフト氏とクマ仙人、
って、それどころじゃありませんてば。
「よしっ、ならば!」
えいやっ!と
影がラウンジから走り出してきた瞬間に、
ユキノジョン・H・ワトソン博士が
ラグビー日本代表ばりのタックルをかまします!
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「てごたえ、ありーっ!」
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起き直ったユキノジョン・H・ワトソン博士と
名探偵テディちゃムズたちの目に映ったものは――
「およよっ!」
~ その4!に続く! ~