テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2016!新春特別企画♪《テディオゲネス・クラブの冒険》その3!

2016-01-01 21:20:27 | 2016!新春特別企画♪
 さあ、いよいよ解決篇でしょうか?
 2016新春特別企画の第三回、
 佳境に入ってきたようですよ♪

「うむッ! たぶんッ! おそらくゥ!」

 名探偵テディちゃムズ、
 目をピカリ、鼻の頭もピカリンと光らせて、
 ロンドンいち風変わりなクマたちが集う
 《テディオゲネス・クラブ》の重鎮である
 クマ仙人さんに告げました。

  

「なぞときのォ、かぎィはッ~…」
「うむ! 鍵は?」
「てんまどォ、だよゥ!」
「ほぉ? 天窓っ??」

 名探偵テディちゃムズ、一同に説明いたします。

「くまにだッてェ、にがてなことはァあるさッ!」

 高~い天窓に、
 気配も感じさせず、ほんの数分でよじ登り、
 窓を開けて、またすぐ姿を消す。

 そんなはなれわざを、
 やっうてのけるクマもおりますけれど、
 都会っ子な《テディオゲネス・クラブ》の会員クマたちには
 ちょっとムリ。

 となると。

「ものすごくゥ、みがるでェ~…!」

 言いながら、
 あちこちに果物やお菓子をばらまく名探偵テディちゃムズ。

「うごきがァ、すばやくてェ~…!」

「おお! それはつまり!」

 と、何かを悟ったかのように
 テディちゃムズの兄・マイクマフト氏が口にした途端、
 
  

「はきゃっ!」

 もんのすっごい勢いで、
 小さな影がマイクマフト氏をつっ転ばし、
 お菓子と果物を掠め取ってゆきました!

「がるっるる!」(←訳:はしっこい!)
 と虎くん。

「あっちへ行きおったぞ!」とクマ仙人さん。

 影を追って、駆け出すテディちゃムズたち。

 そうしましたら、あらあら、まあ大変です。
 影はラウンジに突進してゆきましたよ!

 座り心地の良い椅子と、
 新聞や雑誌、美味しいお茶と、
 なにより静寂を尊び沈黙を貫くクマたちが
 のんびり過ごしているラウンジで大騒動?!?

 テーブルがひっくり、
 お茶碗が割れる音!
 そして悲鳴も?
 
 と思いましたら、
 さすがに《テディオゲネス・クラブ》会員クマたちは
 筋金入りの沈黙愛好家です。

「……!」
「?!?」
「??!!」

 等々、「!」「?」は飛び交えど、
 断じて声を発しません。

「おおっ、あっぱれ!」
「それでこそテディオゲネス・クラブ員じゃ!」

 感心するマイクマフト氏とクマ仙人、
 って、それどころじゃありませんてば。
 
「よしっ、ならば!」

 えいやっ!と
 影がラウンジから走り出してきた瞬間に、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士が
 ラグビー日本代表ばりのタックルをかまします!

  

「てごたえ、ありーっ!」

  

 起き直ったユキノジョン・H・ワトソン博士と
 名探偵テディちゃムズたちの目に映ったものは――
 
「およよっ!」


  ~ その4!に続く! ~



 
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