「こんにちわッ、テディちゃでッス!
きゃぽゥ! かちましたでスよッ♪」
「がるる!ぐっるるー!」(←訳:虎です!勝ったどー!)
こんにちは、ネーさです。
ふっふっふ、ユヴェントスFCは2016年初勝利を挙げました♪
今後のさらなる連勝快勝を祈願しつつ、
さあ、本日の読書タイムは、
こちらの御本を、どうぞ~!
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―― ナディア・ブーランジェ ――
著者はジェローム・スピケさん、
原著は1987年に、画像の日本語版は2015年9月に発行されました。
原題は『Nadia Boulanger』、
『名音楽家を育てた“マドモアゼル”』と日本語副題が付されています。
著者スピケさんは御本の『まえがき』で、
これは伝記ではない。
伝奇に必要な詳細はいまだベールに包まれているからだ。
と記していますが、
実質的には伝記作品と言えるでしょうね。
「ふむふむゥ、ひょうしのォおしゃしんがァ~…」
「ぐぅるるがる?」(←訳:ナディアさん??)
音楽マニアの方々には
《伝説の教師》として知られているであろう、
この女性の名は、
ナディア・ブーランジェさん(1887~1978)。
ロシア人の母、
フランス人の父、
双方から音楽の才能を受け継ぎ、
ことに母・ライサさんの厳格な音楽教育は、
ナディアさんを一流の演奏家に育てあげました。
若くしてコンセルヴァトワールに入学、
16歳にして、
フランス大統領や演劇界の重鎮たちが居並ぶトロカデロ宮殿で
演奏を披露する機会を得ます。
「ふァ~! すごいィでスッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:天才少女だね!)
そうね、現代ならば、
天才少女現る!若き新星!
とかって持てはやされて、
目標はカーネギーホールでのリサイタルです!
アルバートホールでソロ公演!
なんて具合に、路線が定まっちゃうんでしょうけど。
ナディアさんの選んだ道は、
それほど単純なものではありませんでした。
教師になる――教えるということに、
彼女は情熱を注いだのです。
「えッ? せんせいィ??」
「ぐるるがる~…」(←訳:なんか地味~…)
いえ、決して地味ではなかったわ!
コンセルヴァトワールの学生たちに
グループレッスンを行う。
若く才能ある、でも無名な音楽家に
チャンスを与える。
後援してくれる実力者を紹介し、
公演や作曲などの活動を応援する。
21世紀の現在、
こういった援助をする国際的な財団はいくつかあるようです。
その、いわばヒナ形を完成させたのが
ナディアさん、だったのでした。
「せんけんのォめいィ、ありッ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:見抜くチカラも!)
周囲に偉大な才能が集結していたことも、
ナディアさんの仕事を援けました。
ストラヴィンスキーさん、フォーレさん、
ラヴェルさん、ドビュッシーさん、
ジャン・コクトーさん、モナコ王室、
ナディアさん同様に数奇な運命を辿る
ポリニャック公爵夫人ウィナレッタ・シンガーさん。
「きらぼしィみたいなァ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:20世紀の才能!)
矯正するのではなく、
個性を、本来の才を見定めて、育てる。
そのやり方は間違っていなかったのでしょう、
数多の音楽家のタマゴが彼女の羽根のもとで孵化し、
世界へと羽ばたいていったのですから。
「ふらんすではァ、いまもォ、そんけいのォまとでス!」
「がるるるぐるるるるる!」(←訳:偉大なるマドモワゼル!)
読み終えて、想うことは。
もっと知りたいナディアさんの業績!
新たな完全版伝記が出版される日が待ち遠しい!
音楽史家さんの奮起を求む!
「おんがくまにあさんでなくてもォ~」
「ぐるるるがるぐる!」(←訳:楽しめる御本です!)
ひとりのパイオニアの物語を、皆さま、ぜひ!
きゃぽゥ! かちましたでスよッ♪」
「がるる!ぐっるるー!」(←訳:虎です!勝ったどー!)
こんにちは、ネーさです。
ふっふっふ、ユヴェントスFCは2016年初勝利を挙げました♪
今後のさらなる連勝快勝を祈願しつつ、
さあ、本日の読書タイムは、
こちらの御本を、どうぞ~!
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―― ナディア・ブーランジェ ――
著者はジェローム・スピケさん、
原著は1987年に、画像の日本語版は2015年9月に発行されました。
原題は『Nadia Boulanger』、
『名音楽家を育てた“マドモアゼル”』と日本語副題が付されています。
著者スピケさんは御本の『まえがき』で、
これは伝記ではない。
伝奇に必要な詳細はいまだベールに包まれているからだ。
と記していますが、
実質的には伝記作品と言えるでしょうね。
「ふむふむゥ、ひょうしのォおしゃしんがァ~…」
「ぐぅるるがる?」(←訳:ナディアさん??)
音楽マニアの方々には
《伝説の教師》として知られているであろう、
この女性の名は、
ナディア・ブーランジェさん(1887~1978)。
ロシア人の母、
フランス人の父、
双方から音楽の才能を受け継ぎ、
ことに母・ライサさんの厳格な音楽教育は、
ナディアさんを一流の演奏家に育てあげました。
若くしてコンセルヴァトワールに入学、
16歳にして、
フランス大統領や演劇界の重鎮たちが居並ぶトロカデロ宮殿で
演奏を披露する機会を得ます。
「ふァ~! すごいィでスッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:天才少女だね!)
そうね、現代ならば、
天才少女現る!若き新星!
とかって持てはやされて、
目標はカーネギーホールでのリサイタルです!
アルバートホールでソロ公演!
なんて具合に、路線が定まっちゃうんでしょうけど。
ナディアさんの選んだ道は、
それほど単純なものではありませんでした。
教師になる――教えるということに、
彼女は情熱を注いだのです。
「えッ? せんせいィ??」
「ぐるるがる~…」(←訳:なんか地味~…)
いえ、決して地味ではなかったわ!
コンセルヴァトワールの学生たちに
グループレッスンを行う。
若く才能ある、でも無名な音楽家に
チャンスを与える。
後援してくれる実力者を紹介し、
公演や作曲などの活動を応援する。
21世紀の現在、
こういった援助をする国際的な財団はいくつかあるようです。
その、いわばヒナ形を完成させたのが
ナディアさん、だったのでした。
「せんけんのォめいィ、ありッ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:見抜くチカラも!)
周囲に偉大な才能が集結していたことも、
ナディアさんの仕事を援けました。
ストラヴィンスキーさん、フォーレさん、
ラヴェルさん、ドビュッシーさん、
ジャン・コクトーさん、モナコ王室、
ナディアさん同様に数奇な運命を辿る
ポリニャック公爵夫人ウィナレッタ・シンガーさん。
「きらぼしィみたいなァ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:20世紀の才能!)
矯正するのではなく、
個性を、本来の才を見定めて、育てる。
そのやり方は間違っていなかったのでしょう、
数多の音楽家のタマゴが彼女の羽根のもとで孵化し、
世界へと羽ばたいていったのですから。
「ふらんすではァ、いまもォ、そんけいのォまとでス!」
「がるるるぐるるるるる!」(←訳:偉大なるマドモワゼル!)
読み終えて、想うことは。
もっと知りたいナディアさんの業績!
新たな完全版伝記が出版される日が待ち遠しい!
音楽史家さんの奮起を求む!
「おんがくまにあさんでなくてもォ~」
「ぐるるるがるぐる!」(←訳:楽しめる御本です!)
ひとりのパイオニアの物語を、皆さま、ぜひ!