「こんにちわッ、テディちゃでス!
げんきだまァ、とどいたかなッ?」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!利きますように!)
こんにちは、ネーさです。
ちょうど今頃(日本時間では31日8:30~)、
ユヴェントスの選手さんたちは闘っております!
はるか伊太利にブン投げた元気玉の効果があることを願いつつ、
久しぶりの読書タイムですよ♪
さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~
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―― 怪しいものたちの中世 ――
著者は本郷恵子(ほんごう・けいこ)さん、2015年12月に発行されました。
東京大学史料編纂所教授である著者・本郷さんの専門は、
この御本のテーマとなっている時代――
日本中世史です。
「それはァ~、ええとォ~…?」
「ぐるるるるがるる?」(←訳:いつのことですか?)
そうね、いつからいうまでを中世とするか、
色々な説があるのですけれど、
この御本で本郷さんが取り上げているのは、
おもに、鎌倉時代とされるころ、でしょうか。
平家が滅び、
藤原定家さんが巷の噂を『明月記』に書き込み、
源頼朝さんが政権を獲ったものの、
北条家が執権として立つ、
といったあたりまでの、
“激動の時代”です。
御本の冒頭で、本郷さんはその時代を次のように評しています。
《日本の中世は、圧倒的に管理されていない社会である》
「かんりィされていないィ??」
「がるるぐるる?」(←訳:つまり野放し?)
野放しというべきか、
ユルいというべきか。
中世の日本にも、
もちろん法律はあります。
悪行を為せば、
六波羅探題の御家人さんたちに捕縛され、
刑罰を処されるのです。
しかし、管理がされていないというのは、
現代とは事情が異なって、
検挙率は高くなかったのでしょうか?
罪悪感がなかったのでしょうか?
いえ、それとも、
人間の本性は今も昔も変わらないのでしょうか、
法の網をかいくぐり、
《怪しいもの》たちが
ダークサイドを闊歩するのは、いつものこと?
「けッこんさぎしィ、とかッ!」
「ぐるるるがるるるぐる!」(←訳:インチキ超能力者とか!)
「ぎゃんぶらァー、とかッ!」
また、《怪しいもの》たちは、
しばしば貴族社会にも出現します。
こちらは、ダークサイドよりは、
トワイライトゾーンの住人と呼んだ方がいいかもしれません。
地震の夢を見る或る貴族は、
自分が天下を取るべき、と秘かに思っている?
出所も定かではない噂が、或る姫君の命を縮める?
恨みつらみが、
朝廷の人事を動かし、
ついには怨霊となって京の都へ還ってくる?
「うわわッ、おおごとでスゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:怪しのチカラ!)
怪しい、けれど、完全な悪とはやや違う者たち。
そんな彼/彼女たちは、
中世に於ける潤滑油であったのか、
先の見えない社会に風を送り込む存在であったのか。
「あやしさがァ、なさすぎてもォ~」
「ぐるがるぅる!」(←訳:窒息しちゃう!)
著者・本郷さんが丁寧に発掘する、
《怪しいもの》たちの彷徨と、末路……
日本史好きな活字マニアさんには
ぜひ、おすすめしたい歴史研究書です。
一読してみてくださいね~♪
げんきだまァ、とどいたかなッ?」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!利きますように!)
こんにちは、ネーさです。
ちょうど今頃(日本時間では31日8:30~)、
ユヴェントスの選手さんたちは闘っております!
はるか伊太利にブン投げた元気玉の効果があることを願いつつ、
久しぶりの読書タイムですよ♪
さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~

―― 怪しいものたちの中世 ――
著者は本郷恵子(ほんごう・けいこ)さん、2015年12月に発行されました。
東京大学史料編纂所教授である著者・本郷さんの専門は、
この御本のテーマとなっている時代――
日本中世史です。
「それはァ~、ええとォ~…?」
「ぐるるるるがるる?」(←訳:いつのことですか?)
そうね、いつからいうまでを中世とするか、
色々な説があるのですけれど、
この御本で本郷さんが取り上げているのは、
おもに、鎌倉時代とされるころ、でしょうか。
平家が滅び、
藤原定家さんが巷の噂を『明月記』に書き込み、
源頼朝さんが政権を獲ったものの、
北条家が執権として立つ、
といったあたりまでの、
“激動の時代”です。
御本の冒頭で、本郷さんはその時代を次のように評しています。
《日本の中世は、圧倒的に管理されていない社会である》
「かんりィされていないィ??」
「がるるぐるる?」(←訳:つまり野放し?)
野放しというべきか、
ユルいというべきか。
中世の日本にも、
もちろん法律はあります。
悪行を為せば、
六波羅探題の御家人さんたちに捕縛され、
刑罰を処されるのです。
しかし、管理がされていないというのは、
現代とは事情が異なって、
検挙率は高くなかったのでしょうか?
罪悪感がなかったのでしょうか?
いえ、それとも、
人間の本性は今も昔も変わらないのでしょうか、
法の網をかいくぐり、
《怪しいもの》たちが
ダークサイドを闊歩するのは、いつものこと?
「けッこんさぎしィ、とかッ!」
「ぐるるるがるるるぐる!」(←訳:インチキ超能力者とか!)
「ぎゃんぶらァー、とかッ!」
また、《怪しいもの》たちは、
しばしば貴族社会にも出現します。
こちらは、ダークサイドよりは、
トワイライトゾーンの住人と呼んだ方がいいかもしれません。
地震の夢を見る或る貴族は、
自分が天下を取るべき、と秘かに思っている?
出所も定かではない噂が、或る姫君の命を縮める?
恨みつらみが、
朝廷の人事を動かし、
ついには怨霊となって京の都へ還ってくる?
「うわわッ、おおごとでスゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:怪しのチカラ!)
怪しい、けれど、完全な悪とはやや違う者たち。
そんな彼/彼女たちは、
中世に於ける潤滑油であったのか、
先の見えない社会に風を送り込む存在であったのか。
「あやしさがァ、なさすぎてもォ~」
「ぐるがるぅる!」(←訳:窒息しちゃう!)
著者・本郷さんが丁寧に発掘する、
《怪しいもの》たちの彷徨と、末路……
日本史好きな活字マニアさんには
ぜひ、おすすめしたい歴史研究書です。
一読してみてくださいね~♪