テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

鞘、走る。

2016-01-22 21:52:37 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ううむゥ! あいつがァ、くるゥ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!大寒波が来る!)

 こんにちは、ネーさです。
 暖冬のおかげで、今年はシモヤケなしで過ごせるかな~♪
 と喜んでいたら……甘かったわ。
 今朝から手のあちこちに赤いシモヤケが(滝涙)。
 ハンドクリームでみっちりマッサージしたら、
 はい、室温に気を付けながらの読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



            ―― 名刀伝 2 ――



 著者は収録順に、柴田錬三郎さん、東郷隆さん、赤江瀑さん、
 澤田ふじ子さん、海音寺潮五郎さん、山田風太郎さん、
 2015年11月に発行されました。
 『傑作日本刀小説アンソロジー』と副題が付されています。
 
 2014年あたりからでしょうか、
 鮮明になってきた《日本刀》人気。

「まだまだァ、ものすごいィ~にんきィ、でス!」
「ぐるるがーるるぐる!」(←訳:今年もブームは続く!)

 刀剣をテーマにしたゲームのせいだろうと分析されていますが、
 日本刀のMOOKや図鑑が幾種も刊行されたりと、
 出版界でも大きな動きがありました。

 この『名刀伝2』も、
 以前に御紹介しました『名刀伝』の反響を受けての、
 柳の下に二匹目のドジョウを探す
 シリーズ第2弾!

 なのだとしても、
 いやいや、むしろ大歓迎です♪

「ちゃんすゥ、でスよッ!」
「がるぐるる!」(←訳:名作発掘の!)

 ええ、埋もれていた珍品佳品に巡り会うまたとないチャンスです。
 私ネーさ、御本のいちばん始めに収録されている
 柴田錬三郎さん著『虎徹』、
 初めて読みました!

 題名の通り、
 長曽禰虎徹の作者、
 虎徹こと虎次郎さんを主人公にした物語は、
 傑作日本刀小説の看板に相応しいエンタ作品です。

「こてつゥ、でスかァ~」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:博物館級アイテム!)

 一方、御本の後半に収録されている
 海音寺潮五郎さん著『村正』は、
 小説……というよりも、
 歴史エッセイに近い作品です。

 刀剣マニアさんならずとも
 一度や二度は耳にしたことがあるはずの、
 伝説の名刀工・村正(むらまさ)さん。

 そして、妖刀と畏怖された刀剣=村正。

「うわさではァ~…」
「がるるぐる!」(←訳:切れ味超絶!)

 その妖刀・村正の為したあれやこれやを
 海音寺さんはテンポよく綴ってゆきます。
 江戸時代の出来事から、
 或る日、刀屋さんが海音寺家に持ち込んだ
 本物の村正まで……。

「えええッ? ほんものォ??」
「ぐるぐるがるぅ!」(←訳:ゾクゾクするぅ!)

 さて、海音寺さんは、その村正をどうしたかというと――

 続きは御本で!

「ちぇッ! またでスかァ~」
「がるっ!」(←訳:けちっ!)

 名作鐔(つば)紹介というコラムも
 刀剣好きさんは必読でしょう。
 時代小説初心者さんにもおすすめのアンソロジー作品、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 

 
 
コメント
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