「こんにちわッ、テディちゃでス!
うぎゃわわァ、ゆきィ、ふりましたでス!」
「がるる!ぐるるるるぅ~!」(←訳:虎です!溶けてないぃ~!)
こんにちは、ネーさです。
ユヴェントス破竹の10連勝!単独2位!
首位ナポリとの勝ち点差はたったの2点!に浮かれるヒマもなく、
東京・多摩地域は雪で真っ白に……。
明日の朝の路面凍結に、多摩のみならず全国各地の皆さま、
くれぐれもご用心を!
では、暖冬さん、どうか戻ってきて~!と祈りつつ、
本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~♪
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―― 消滅 ――
著者は恩田陸(おんだ・りく)さん、2015年9月に発行されました。
『――VANISHING POINT』と英語題名が付されたこの小説は、
2013年10月から2014年10月まで読売新聞に連載されていた作品ですので、
読売さんを購読している活字マニアさんは
既に御存知でしょうか?
「ぼりゅーみィーでス!」
「ぐるる!」(←訳:分厚い!)
本文500ページ超、
手にずしんと来る重みで展開される物語は、
或る空港のシーンから幕を開けます。
早くお気に入りのお店の肉ワンタン麺が食べたい――
「ふァ? わんたんめんッ??」
「がるるぐるる~?」(←訳:それはもしや~?)
海外から日本へ帰って来た旅行者さんなら、
いえ、国内での旅行でも往々にして憶えがあるでしょう。
地元に帰り着いたら、
馴染みのお店のあの料理を、
真っ先に味わおう!
小津康久(おづ・やすひさ)さんは
それを励みに、長いフライトを耐え抜いたというのに、
入国審査の行列で愕然といたします。
「あれれッ、しまッちゃうゥ??」
「ぐるるー??」(←訳:なんでー??)
空港フロアにいきなり鳴り響く警報、
断りもなくクローズしてしまう入国審査窓口、
携帯電話の不通、
迫りくる大型台風。
戸惑う小津さんに、
さらなるアクシデントが降りかかります。
「うわあァ、どうしようゥッ!」
「がるるぅ!」(←訳:悪夢だぁ!)
空港で、いちばん我身に起きてほしくないこと。
言われたくないこと。
それは。
《すみませんが、別室へどうぞ》
「いやでスゥ~!」
「ぐるる!」(←訳:嫌だあ!)
そんな事態が、いままさに小津さんを見舞おうとしています。
いいえ、小津さんの他にも、
別室へ連れて行かれる人が、
一人、二人、三人……
「こッこわいィよゥ!」
「がるるるる!」(←訳:どうしよう!)
いったいこれは何事か。
“別室”に集められた人々は、やがて知ります。
この中に、テロリストがいるらしい?
「テディちゃじゃァありませんッ!」
「ぐるるがるー!」(←訳:ボクも違うー!)
ボクじゃない、
私じゃない。
どうやら皆が各々そう思っているようです。
……それとも、本性を隠し、仮面を被った危険人物が、
真実、ここに居合わせているのでしょうか。
「ううむゥ、にせものはァだれだッ?」
「がるるるるる!」(←訳:見抜けないよ!)
私ネーさ、読んでいて連想したのが、
萩尾望都さんの名作『11人いる!』です。
ええ、この物語でも、
疑惑の対象となるのは、
11人(+1匹)。
隔離された彼/彼女らは、
不安ま気持ちで互いの顔を見やります。
もしや、この人が……あの人が……?
「それもォ、こわいィでスゥ!」
「ぐるる……」(←訳:暗黒だ……)
と、パニックムービー調の重苦しさばかりではありません。
逆境の底でも、ふいと湧き出る笑い。
個性強過ぎ!なキャラさんたちが右往左往して、
吹き出してしまう場面も多々ありますよ。
ゆ~っくり進む前半から、
一気にたたみかける終盤まで、
著者・恩田さんの達者な語りに牽かれ、
ぐぐいっと読み切ってください!
SF好きさんにもミステリ好きさんにも、
おすすめです~♪
うぎゃわわァ、ゆきィ、ふりましたでス!」
「がるる!ぐるるるるぅ~!」(←訳:虎です!溶けてないぃ~!)
こんにちは、ネーさです。
ユヴェントス破竹の10連勝!単独2位!
首位ナポリとの勝ち点差はたったの2点!に浮かれるヒマもなく、
東京・多摩地域は雪で真っ白に……。
明日の朝の路面凍結に、多摩のみならず全国各地の皆さま、
くれぐれもご用心を!
では、暖冬さん、どうか戻ってきて~!と祈りつつ、
本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~♪
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―― 消滅 ――
著者は恩田陸(おんだ・りく)さん、2015年9月に発行されました。
『――VANISHING POINT』と英語題名が付されたこの小説は、
2013年10月から2014年10月まで読売新聞に連載されていた作品ですので、
読売さんを購読している活字マニアさんは
既に御存知でしょうか?
「ぼりゅーみィーでス!」
「ぐるる!」(←訳:分厚い!)
本文500ページ超、
手にずしんと来る重みで展開される物語は、
或る空港のシーンから幕を開けます。
早くお気に入りのお店の肉ワンタン麺が食べたい――
「ふァ? わんたんめんッ??」
「がるるぐるる~?」(←訳:それはもしや~?)
海外から日本へ帰って来た旅行者さんなら、
いえ、国内での旅行でも往々にして憶えがあるでしょう。
地元に帰り着いたら、
馴染みのお店のあの料理を、
真っ先に味わおう!
小津康久(おづ・やすひさ)さんは
それを励みに、長いフライトを耐え抜いたというのに、
入国審査の行列で愕然といたします。
「あれれッ、しまッちゃうゥ??」
「ぐるるー??」(←訳:なんでー??)
空港フロアにいきなり鳴り響く警報、
断りもなくクローズしてしまう入国審査窓口、
携帯電話の不通、
迫りくる大型台風。
戸惑う小津さんに、
さらなるアクシデントが降りかかります。
「うわあァ、どうしようゥッ!」
「がるるぅ!」(←訳:悪夢だぁ!)
空港で、いちばん我身に起きてほしくないこと。
言われたくないこと。
それは。
《すみませんが、別室へどうぞ》
「いやでスゥ~!」
「ぐるる!」(←訳:嫌だあ!)
そんな事態が、いままさに小津さんを見舞おうとしています。
いいえ、小津さんの他にも、
別室へ連れて行かれる人が、
一人、二人、三人……
「こッこわいィよゥ!」
「がるるるる!」(←訳:どうしよう!)
いったいこれは何事か。
“別室”に集められた人々は、やがて知ります。
この中に、テロリストがいるらしい?
「テディちゃじゃァありませんッ!」
「ぐるるがるー!」(←訳:ボクも違うー!)
ボクじゃない、
私じゃない。
どうやら皆が各々そう思っているようです。
……それとも、本性を隠し、仮面を被った危険人物が、
真実、ここに居合わせているのでしょうか。
「ううむゥ、にせものはァだれだッ?」
「がるるるるる!」(←訳:見抜けないよ!)
私ネーさ、読んでいて連想したのが、
萩尾望都さんの名作『11人いる!』です。
ええ、この物語でも、
疑惑の対象となるのは、
11人(+1匹)。
隔離された彼/彼女らは、
不安ま気持ちで互いの顔を見やります。
もしや、この人が……あの人が……?
「それもォ、こわいィでスゥ!」
「ぐるる……」(←訳:暗黒だ……)
と、パニックムービー調の重苦しさばかりではありません。
逆境の底でも、ふいと湧き出る笑い。
個性強過ぎ!なキャラさんたちが右往左往して、
吹き出してしまう場面も多々ありますよ。
ゆ~っくり進む前半から、
一気にたたみかける終盤まで、
著者・恩田さんの達者な語りに牽かれ、
ぐぐいっと読み切ってください!
SF好きさんにもミステリ好きさんにも、
おすすめです~♪