テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

健在、“王者”の威力!

2016-01-12 21:54:39 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 せいかじゅうゥにィ、おしまれていまスゥ!」
「がるる!ぐるるがーる!」(←訳:虎です!ボウイさーん!)

 こんにちは、ネーさです。
 『ジギー・スターダスト』を聴き、
 『地球に落ちてきた男』を想って過ごした一日の終わりは、
 さあ、活字マニアの私に元気をくれる読書タ~イム!
 本日は、こちらのミステリ作品を、どうぞ~♪
 
  



         ―― スキン・コレクター ――



 著者はジェフリー・ディヴァーさん、
 原著は2014年に、日本語版は2015年10月に発行されました。
 英語原題は『THE SKIN COLLECTOR』、
 現代ミステリ小説界に君臨する
 《リンカーン・ライム》シリーズの第11作目です。

「おォ~! らいむゥおじさんッ!」
「ぐるるるがるるぐる!」(←訳:ようこそライムさん!)

 身体を自由に動かすことは出来ないけれど、
 その知力、その洞察力で
 犯罪捜査に天才的な手腕を発揮する
 リンカーン・ライムさん。

 ライムさんが、1997年刊の『ボーン・コレクター』で登場してから
 そろそろ20年になろうとしています。

 そこで、
 と著者・ディヴァーさんは考えたのでしょうか。

 第1作目の『ボーン・コレクター』と
 第11作目のこの『スキン・コレクター』を
 シンクロさせてみよう!

「しんくろォ??」
「がるるるぐるるっ?」(←訳:水泳競技ですかっ?)

 水泳じゃないのよ、
 この場合は“同調”と言った方がいいかしら。

 十数年前の『ボーン・コレクター』で対決した事件、そして犯人――
 そいつと同じ匂いが、
 ここからは感じられる……!

 事件の調査と分析を始めるや、
 ライムさんとNY市警の捜査官さんたちは
 ゾッとさせられました。
 ならば、この犯人は……
 
「ものすごォ~くゥ、きけんッ、なのでス!」
「ぐるがるる!」(←訳:難敵なんだ!)

 『ボーン・コレクター』事件に影響されて
 犯人は事件を起こしたのか。
 或いは、そうと見せかけただけなのか。

 捜査に取りかかるライムさんたちのチームを
 次々と予想外の出来事が襲います。
 犯人を逮捕するためには、
 いや、次の犯行を阻止するためには、
 どうしたらいい……?

「ちえをォしぼッてェ~」
「がるる?」(←訳:先回り?)

 11作目に到ってなお、
 ライムさんの頭脳は錆びるはおろか、
 より鋭く、より細やかに進化してゆきます。

 しかし、犯人もまた、
 ライムさんという天敵の存在を知っているために、
 追跡は一筋縄では行きません。

「どうしまスかッ、らいむおじさんッ!」
「ぐるるるー!」(←訳:敗けるなー!)

 E・A・ポーさんが整えた推理小説の原型へ、
 “科学捜査”という要素を加えたのは
 コナン・ドイルさんでした。
 ディーヴァーさんは偉大なる先達の後を継ぐ
 正当な《王者》さんであるといっても
 大袈裟ではないでしょう。

 王さまの風格たっぷりのこの作品、
 まだ読んでないんですぅ!なミステリマニアさんは、
 一日も早く、ぜひ!
 2015年のBEST BOOKの一冊に推したい逸品ですよ♪

「じかいさくはァ、どうなるのかなッ??」
「がるるぐるぐるがる!」(←訳:今からワクワクです!)
 
 
 
コメント
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