テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ボスは黒モフ♪

2016-01-08 21:45:07 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あさからァ~もうォ、びッくりィでスゥ!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!あの4人が!)
「かえッてきたァ!!」

 こんにちは、ネーさです。
 朝刊の全国ツアー広告を目にした時の驚愕!
 イエモンが!!
 再結成……!!!
 うわあ夢じゃないわよね♪いや夢かも……と未だ半信半疑ですが、
 読書タイムはキッチリ決めてゆきましょう。
 本日は、さあ、こちらの御本を、どうぞ~

  



        ―― 書店猫ハムレットの跳躍 ――



 著者はアリ・ブランドンさん、原著は2012年に、
 日本語版は2015年8月に発行されました。
 英語原題は『A NOBELWAY TO DIE』、
 活字マニアさんならば、

「ぷふふッ♪」
「ぐるる♪」

 と、ニヤちゃうミステリ作品ですよ。

 なぜって、御本の題名からも分かりますよね、
 舞台は書店――本屋さんなんですから!

「あめりかァ、なのでス!」
「がぅーるーる!」(←訳:ニューヨーク!)

 フランク・シナトラさんの歌う、
 ニューヨーク♪ニューヨーク♪♪
 が聞こえてきそうなタイムズスクエアやブロードウェイの風景……

 とは、ちと趣きの異なる、
 ここはブルックリンの街角。
 
 ダーラ・ペティストーンさんは、
 8ヶ月前に大叔母のダーラさん(通称ディーさん)の
 遺産を相続しました。

 それが、
 書店《ペティストーンズ・ファイン・ブックス》!

「しょてんさんのォ、おーなーさんッ!」
「ぐるるぅ~!」(←訳:いいなぁ~!)

 そうよね、本が大好き!な方々は
 一度は夢想するんじゃないでしょうか。
 もし、書店のオーナーになる機会があったら?
 どんな本を扱おう?
 どんな“路線”に特化して
 ネット書店に対抗しようか?

 新店主・ダーラさんは大叔母さんの方針を尊重しつつも
 試行錯誤しているようです。

 今日も、パートタイム従業員希望者と面接し、
 出版ビジネスのウンチクを傾けた質疑応答をしていた、
 のですが……。

「またァ、にげられちゃッたでスよッ!」
「がるるる!」(←訳:手ごわい!)

 手ごわいのは、面接相手ではありません。

 《ペティストーンズ・ファイン・ブックス》の公式マスコット、
 黒猫の、ハムレットくん。

「ゆるきゃらァではァ、ないのでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:本物の黒猫!)

 ゆるキャラなぞでは到底なく、
 事実上、この書店の“主(ぬし)”であるハムレットくん、
 なかなかに難しい気性のようです。

 ダーラさんと面接している女性に、
 さりげな~く、しかし、強烈な威嚇をカマして追い払った後も、
 泰然として書店内をのっし、のっし……。

「おおものォ、でス!」
「がるるるぐるがる!」(←訳:我こそがボスなり!)

 けれど、ダーラさんは心配してもいるのです。

 ハムレットったら、
 お店の内外をうろついて
 自分から面倒を起こそうとしてるんじゃないか、と。

 そして、彼女の不安は現実のものに……?

「ちッ、ちがいまスゥ!」
「ぐるるるるがるぐぅるる!」(←訳:ハムくんは犯人じゃない!)

 新進書店主さんの素人探偵ぶりや、如何に?

 文章のあちらこちらに
 《本》にまつわるエピソードや雑学をちりばめ、
 活字マニアさん&猫好きさんには
 楽しく読める一冊です。
 
 謎の解明時に、
 ハムレットくんの緑色の瞳が
 ピカリ!とする――か否かは、
 どうぞ皆さま、御自身で確認してくださいね~♪




 
 
コメント
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