テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《Q》がまた来た!

2016-01-04 21:40:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あかいものォ、ひとォ~つゥ!」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!身につけよう!)

 こんにちは、ネーさです。
 申年は、何か赤いものを身につけるとラッキーが来る!
 という話を聞き、急いで赤い小物を探しました。
 さあ、ラッキーアイテムをギュっと握りしめたら、
 2016年第一回の読書タ~イムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



         ―― 特捜部 Q 吊された少女 ――



 著者はユッシ・エーズラ・オールスンさん、原著は2014年に、
 日本語版は2015年11月に発行されました。
 本国デンマークで、世界各国で、
 そしてここ日本でも高い人気を誇る《特捜部 Q》シリーズの、
 第6作が、こちらです!

「さむゥ~いィほくおうのォ~」
「ぐるがるるる!」(←訳:熱いミステリ!)

 2015年のBEST BOOKの一冊としても
 ちらっと言及しましたこの作品、
 もちろん、主役はコペンハーゲン警察の
 カール・マーク警部補です。

 知る人ぞ知る、とは正反対と申しましょうか、
 “未解決事件を解決に導く!”部署として、
 今はその存在をけっこう認知されている
 《特捜部 Q》。

 おかげで、
 カール・マーク警部補宛の電話は鳴り止むことがないようです。

「とくそうぶのォ、りーだーさんッでスからァ!」
「がるるぐるる?」(←訳:引く手あまた?)

 引く手というか、
 藁にもすがる思い、というか。

 午後一時半、警察署の地下にある特捜部の部室で
 カール・マーク警部補がデスクに足を乗せ、
 ちょっとウトウト……いえ、一息ついていると、
 ああ、また電話が。

「じゅわきィ、とりましょうゥ!」
「ぐるるるがるっ?」(←訳:緊急事件かもっ?)

 緊急、ってことはないはず、です。
 《Q》が扱うのは過去の事件ばかりなんですからね。
 電話の主も、
 ずいぶん前に起きた事件について
 カール・マーク警部補と話し合いたいらしいんですけど?

「あれッ??」
「がるるぅっる??」(←訳:切れちゃった??)

 警部補さんの、すげない対応のせいでしょうか、
 通話は突然切れてしまいました。

 しかし、その翌日。

 カール・マーク警部補は知ることになります。

 電話をふいに切ってしまった人物の身に
 ただならぬ“事件”が起きた、と。

「うわわァ~、それはァ~…」
「ぐるがるるぅ!」(←訳:後味悪いよぅ!)

 いつものように、
 助手のアサドさん&ローセさんとともに
 地下室から外へ歩み出し、
 過去の事件/現在の事件と
 立ち向かうカール・マーク警部補ですが……

 え? 
 17年前の未解決事件?
 今回はそんな昔の出来事と対峙しなくちゃならないんですか?

「ふァ~、しょうこもォ、のこッてないィしィ?」
「がるるぐるるる?」(←訳:証人もいないし?)

 見過ごしていた手掛かりを、
 明らかになっていなかった証言を、
 《Q》のメンバーは掘り起こすことが出来るのか――

「しつこォ~くゥ!」
「ぐるるるぅる!」(←訳:掘りましょう!)

 6作目となるこの御本では、
 警部補さんの“はぐれ者”度合いが少し影をひそめ、
 正統派警察小説的な面が強く描かれています。

 それでも、ハードボイルドっぽさは、
 失くしていないんですけどね♪

「わきやくさんがァ、よいィのでス!」
「がるるるぐっるる!」(←訳:名台詞もいっぱい!)

 2015年のミステリシーンを語るにはハズせない、
 もはや巨匠の威風さえ漂わせるオールスンさんの快作、
 未読の活字マニアさんは、ぜひ、一読を!
 
 
 
コメント
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