テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

楽しさ倍増!の《秘訣》。

2016-01-11 22:00:19 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 わほいィ~♪ かちましたでス!」
「がるる!ぐっるるるがるる……」(←訳:虎です!勝ったけど悲しい……)

 こんにちは、ネーさです。
 ユヴェントス2位に浮上!したのは嬉しかったのですが、
 ディヴィッド・ボウイさんが亡くなったとのニュースに
 私ネーさ、落ち込んでいます。
 ボウイさん、大好きなアーティストさんなのに……(←敢えて現在形)
 いや、ここは気持ちを取り直して、
 本日も読書タイム!
 さあ、こちらの御本を、どうぞ~!
 
  



         ―― 探検!東京国立博物館 ――



 著者は藤森照信(ふじもり・てるのぶ)さん&山口晃(やまぐち・あきら)さん、
 2015年12月に発行されました。
 東京国立博物館愛好家さんには
 《トーハク》として知られる、
 日本最大の博物館を表から裏まで取材した
 楽し~いガイドブックですよ。

「せんせいィがァ、あんないやくゥ、なのでス!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:画伯も特別レポ!)

 建築家・建築史家・路上観察家など
 多くの顔を持つ藤森さんと、
 平成の人気画師・山口さんが
 ずんずんのしのし踏みこんでゆくのは、
 東京国立博物館の、
 本館、表慶館、東洋館他、
 博物館敷地内の各展示施設。

 一度でもトーハクを訪れたことのある御方には、
 ああ、本館って国宝がいっぱい飾ってあるところよね~、
 東洋館っていつも空いてるところだわ~、と
 なんとなく見当がつくでしょう。

「でもォ、せんせいィとォ、がはくさんッならッ」
「がるるるぐるがるるぅる!」(←訳:異世界の扉も開けちゃう!)

 照明や階段、壁のモザイクを検分しつつ、
 ふっと気付けば……

 御二方の眼前で、いま、
 開かずの扉がしずしずと……!

「あかずのォとびらッ??」
「ぐるるるがっる?!?」(←訳:そんなのあった?!?)

 あるんです、嘘や冗談ではなく、
 開かずの扉が。

 そこは、本館2階、
 『便殿(びんでん)』と称される一室。

「わひゃほゥ! わくわくゥ!」
「がるるぐるっ!」(←訳:ひらけゴマっ!)

 そこがどのような目的で造られたものなのか、
 内部はどうなっているのかは、
 ここでは説明いたしますまい。

 いえ、イジワルしてるのじゃないのです。
 だってもう、山口さんのレポートが面白くて、
 ネタバレは絶対にNOですよ!
 どうか、御自身で読んで、ぷふふふっ♪と笑ってくださいな。

「ちェッ!」
「ぐるっ!」(←訳:ケチっ!)

 ほほほ、他にもあるわ、
 ネタバレ厳禁の必笑スポット、あら失礼、
 一般公開不可の㊙スポットが!

 明治42年に開館、
 昭和53年に重要文化財に指定された表慶館は
 ネオ・バロック様式の外観が印象的な建物です。

 その表慶館の、シンボルともいえるのが、
 緑青色のドーム。

 そこへ、こっそり潜入する山口さんは――

「なにをォもくげきィしたのでスかッ?」
「がるるるぐる!」(←訳:屋根裏の秘密!)

 また、本館北側の庭園にある五棟の茶室へも、
 おふたりは取材を敢行いたします。

 茶室のひとつ『転合庵』は
 小堀遠州さんの作であると申します。

 そこで過ごす、なんとも贅沢な、
 やや焦れったくもあるひととき……。

 そして、トーハクのバックヤードたる
 保存修復や修理を行う、
 修理室、実験室にだって、
 
「ぐいぐいィッとォ!」
「ぐる!」(←訳:突進!)

 藤森さんと山口さん、
 おふたりが組めば
 トーハク内に怖いものなし!
 
 藤森さんの卓見コメント、
 山口さんの爆笑イラスト(コママンガ?)、
 どこを読んでも愉快至極なアートガイドは
 全活字マニアさんにおすすめです♪

「よんでからァ、おでかけするとォ~」
「がるるぐる!」(←訳:楽しさ倍増!)

 トーハクに行ったことあるわ!な御方も
 まだ行ったことないんだ~…な御方も、
 ぜひ、一読を!


 
 
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする