テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

モノなしに?

2016-01-05 21:39:02 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しんねんといえばァ、ばーげんッなのでス!」
「がるる!ぐるがーる!(←訳:虎です!新春セール!)

 こんにちは、ネーさです。
 LoFtさんで文具のSALEにふらり、
 靴屋さんでブーツのSALEにふらふらり……
 と、お財布の紐も足元もフラつきがちな
 年明けのセールシーズンですね。
 そんな日は、さあ、読書でぴしっと気を引き締めましょう!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  


  
   ―― 《好きなもの》と、シンプルに豊かに暮らすこと ――



 著者は奥中尚美(おくなか・なおみ)さん、2015年10月に発行されました。
 Instagramでフォロワー数30万を超える人気の投稿者
 nao1223さんとして知られる奥中さんによる、
 こちらの御本はジャンルでいえば趣味・実用書でしょうか。

「みのまわりのォ、じつようひんッ!」
「ぐるるるがるるるる!」(←訳:すべてをシンプルに!)

 年末の大掃除で精根尽き果て、
 その息抜きにちょっぴり本屋さんに立ち寄った御方は、
 う~ん、と唸ったかもしれません。

 いま、ミニマリズムが流行の最先端!?!

「ふァいッ! テディちゃ、しッてまスゥ!
 ものをォ、もたないィ!」
「がるるるぐっるるがるる!」(←訳:お部屋をすっきりさせる!)

 そうなのよね、
 ものを持たない、必要としない、
 “断捨離”をさらに延長させた最小限主義、っていうのかしら。

 ええ、そう、
 余分なモノがなくて、
 お掃除も楽そうで、
 どこもかしこもすっきり片付いた部屋はいいものなんですけど……

「どッ??」
「ぐる?」(←訳:けど?)

 書店さんでミニマリストさんたちの著作を
 数ページ拝見しただけで、分かりました。

 がらんとした、何もない部屋……?

 ムリ! これムリ!
 本棚がない部屋なんて、
 本好きにとっては有り得ないー!
 絶対ムリー!

「ふァ~、それはァ~…」
「がるるるるぅ~…」(←訳:そうかもねぇ~…)

 何もない部屋は、
 現実的には難しい。
 でも、モノで満杯の部屋も、ちょっと哀しい。

 では、その間の地点の、
 適度にモノがある居心地の良い部屋、とは?
 つまり、

 《中庸の美》。

「ばらんすのォ、よさッ♪」
「ぐるるるるがる!」(←訳:過不足ない調和!)

 この御本で著者・奥中さんが提案しているのは、
 すっきりしていても物寂しくはない、
 情感豊かな暮らしの“かたち”です。

 お気に入りの日用品、
 奇をてらわない美味しい朝食、
 統一感のある家具、
 気分がやすらぐ間接照明、
 愛着ある器に盛られた季節のお料理。

 こういうシンプルさ加減は、
 読んでいて好ましい、いえ、懐かしいような気持ちを
 呼び起こしてくれますね。

「ほどよくゥ、すッきりィ♪」
「がるるるぐるるる!」(←訳:温かみがあります!)

   ―― 《花一輪》で暮らしは変わる ――

 という奥中さんの言葉に、
 本棚なしには生きてゆけない私ネーさは思うのです。

 何もない部屋での暮らしより、
 何かがある部屋で暮らす方が、いいなぁ、と。

「なにもかもォ、すてちゃうゥのはァ~」
「ぐっるるがるるるぅ!」(←訳:やっぱりつらいよぅ!)

 愛すべきモノと一緒に暮らしたい、と願う方々に
 おすすめの一冊です。
 大掃除の疲れがまだ抜けないわぁ~…という御方も、
 一読してみてくださいね。
 美しい写真にほっこり癒されますよ♪
 
 


 
コメント
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