「こっ、これはいったい……??」
大都市ロンドンでもとびきりの風変りでヘンテコリン、
喧騒とお喋りを嫌い、
沈黙を愛する《テディオゲネス・クラブ》。
クラブ設立者のクマ仙人さんの呟きで、
はい、2016新春特別企画最後の幕が切って落とされました!
「名探偵テディちゃムズ!
いったいこれは、どういうことだねっ?」
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一座の視線を一身に集め、
名探偵テディちゃムズ、
高らかに、
「しょくんッ、しょうかいィしようゥ!
こちらはァ、さるくんでス!」
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え? さる……? サル……猿、ですか……?
テディちゃムズの盟友ユキノジョン・H・ワトソン博士、
友人の虎くんも、
ちょこっと首を傾げます。
《テディオゲネス・クラブ》の各種物品紛失事件は
おサルさんが犯人……?
「いいやッ!
ただのォ、おさるさんじゃァないィのだよゥ!」
なぜか胸を張るテディちゃムズ。
そう、このおサルさんの名前は――
「いわざるゥくんッ、なのだッ!」
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「いわざる……?
おお、それは、あの!」
伝説の猿――いわざる。
智慧あるゆえの沈黙を意味する、
東洋の説話に登場するおサルさんです。
兄のみざるくん、弟のきかざるくんとトリオを組み、
諺&格言ベストランキングでは毎年BEST10入り!
従兄弟のスーパーモンキー孫悟空くん同様、
おサル界のアイドルとしても知られる人気おサルくんですね。
「ということは~…!」
「そうさッ!
すべてはァ、るいともッ、なのだよゥ!」
類は友を呼ぶ――ですか?
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「かたやァ、だんまりィのォ、くまたちィ!
かたやァ、だんまりィのォ、おさるさんッ!
これはもうゥ、どうるいィじゃあないかッ!」
ははぁ、なるほど、つまり。
沈黙を愛するサルくんは、
沈黙を第一ヶ条とする《テディオゲネス・クラブ》に惹かれ、
勝手に住み込んでしまっていた、と、
そういうワケなんですかしら?
「ふうむ。同好の士か!」
師匠が弟子を眺めるように、
目元を緩めるクマ仙人さん。
なおも優しく、
「では、いわざるくん、
君もこの《テディオゲネス・クラブ》に入会するかね?」
「!♪!♪!~♪」
ああ、言葉にはならずとも、伝わる喜び。
いわざるくんは喜色満面で頷いておりますよ。
「入会金なら気にしなくていい。
マイクマフトくんが何とかするだろうて」
「ふぁいッ! しんぱいィはァ、ごむようゥでスゥ!」
名探偵テディちゃムズ、
にっかりと笑いました。
「おにぃちゃんはァ、ねんまつのォありまきねんでェ、
おおもうけェしたのでスよッ!
にゅうかいきんやァ、ねんかいきんくらいィ、
ちょちょいのォ、ちょいィでしょうゥ!」
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「げっ? ちょちょちょっ」
そうかぁそうなのかぁ、
じゃあマイクマフトさんに一任しちゃえば
お高い入会金も年会費も大丈夫なんだねえ、
競馬で大穴当てたなら有効活用しないと
バチがあたるよねえ、
そうだそうだぁ、と
談話室では手打ちが始まりました。
「あ、いわざるくん、この書類に署名を。拇印でもよいぞ」
「がるるぐるる!」(←訳:手続き完了だ!)
「にゅうかいおめでとう!」
「♪!~♪」
ちょちょちょ、ちょっと待ったぁ、
と叫ぶマイクマフト氏をクマ仙人は叱ります。
「これ!大声を出すでない!
ここは天下の《テディオゲネス・クラブ》じゃ!」
さて、これにて事件はみごと解決。
新年のロンドン市街にビッグベンの鐘の音が響き、
ピカデリー広場でお祭り騒ぎが頂点に達するのを横目に、
名探偵テディちゃムズ、
ユキノジョン・H・ワトソン博士、
友人の虎くんは家路につきます。
ベーカー街の我が家で、
さあ、お祝いいたしましょう!
「みなさまァ、あけましてェおめでとうッ!!」
~ その5!(あるのか?)に続く! ~
大都市ロンドンでもとびきりの風変りでヘンテコリン、
喧騒とお喋りを嫌い、
沈黙を愛する《テディオゲネス・クラブ》。
クラブ設立者のクマ仙人さんの呟きで、
はい、2016新春特別企画最後の幕が切って落とされました!
「名探偵テディちゃムズ!
いったいこれは、どういうことだねっ?」
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一座の視線を一身に集め、
名探偵テディちゃムズ、
高らかに、
「しょくんッ、しょうかいィしようゥ!
こちらはァ、さるくんでス!」
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え? さる……? サル……猿、ですか……?
テディちゃムズの盟友ユキノジョン・H・ワトソン博士、
友人の虎くんも、
ちょこっと首を傾げます。
《テディオゲネス・クラブ》の各種物品紛失事件は
おサルさんが犯人……?
「いいやッ!
ただのォ、おさるさんじゃァないィのだよゥ!」
なぜか胸を張るテディちゃムズ。
そう、このおサルさんの名前は――
「いわざるゥくんッ、なのだッ!」
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「いわざる……?
おお、それは、あの!」
伝説の猿――いわざる。
智慧あるゆえの沈黙を意味する、
東洋の説話に登場するおサルさんです。
兄のみざるくん、弟のきかざるくんとトリオを組み、
諺&格言ベストランキングでは毎年BEST10入り!
従兄弟のスーパーモンキー孫悟空くん同様、
おサル界のアイドルとしても知られる人気おサルくんですね。
「ということは~…!」
「そうさッ!
すべてはァ、るいともッ、なのだよゥ!」
類は友を呼ぶ――ですか?
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「かたやァ、だんまりィのォ、くまたちィ!
かたやァ、だんまりィのォ、おさるさんッ!
これはもうゥ、どうるいィじゃあないかッ!」
ははぁ、なるほど、つまり。
沈黙を愛するサルくんは、
沈黙を第一ヶ条とする《テディオゲネス・クラブ》に惹かれ、
勝手に住み込んでしまっていた、と、
そういうワケなんですかしら?
「ふうむ。同好の士か!」
師匠が弟子を眺めるように、
目元を緩めるクマ仙人さん。
なおも優しく、
「では、いわざるくん、
君もこの《テディオゲネス・クラブ》に入会するかね?」
「!♪!♪!~♪」
ああ、言葉にはならずとも、伝わる喜び。
いわざるくんは喜色満面で頷いておりますよ。
「入会金なら気にしなくていい。
マイクマフトくんが何とかするだろうて」
「ふぁいッ! しんぱいィはァ、ごむようゥでスゥ!」
名探偵テディちゃムズ、
にっかりと笑いました。
「おにぃちゃんはァ、ねんまつのォありまきねんでェ、
おおもうけェしたのでスよッ!
にゅうかいきんやァ、ねんかいきんくらいィ、
ちょちょいのォ、ちょいィでしょうゥ!」
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「げっ? ちょちょちょっ」
そうかぁそうなのかぁ、
じゃあマイクマフトさんに一任しちゃえば
お高い入会金も年会費も大丈夫なんだねえ、
競馬で大穴当てたなら有効活用しないと
バチがあたるよねえ、
そうだそうだぁ、と
談話室では手打ちが始まりました。
「あ、いわざるくん、この書類に署名を。拇印でもよいぞ」
「がるるぐるる!」(←訳:手続き完了だ!)
「にゅうかいおめでとう!」
「♪!~♪」
ちょちょちょ、ちょっと待ったぁ、
と叫ぶマイクマフト氏をクマ仙人は叱ります。
「これ!大声を出すでない!
ここは天下の《テディオゲネス・クラブ》じゃ!」
さて、これにて事件はみごと解決。
新年のロンドン市街にビッグベンの鐘の音が響き、
ピカデリー広場でお祭り騒ぎが頂点に達するのを横目に、
名探偵テディちゃムズ、
ユキノジョン・H・ワトソン博士、
友人の虎くんは家路につきます。
ベーカー街の我が家で、
さあ、お祝いいたしましょう!
「みなさまァ、あけましてェおめでとうッ!!」
~ その5!(あるのか?)に続く! ~