テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

昔むかし、ある美女は。

2017-11-03 22:12:56 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うむゥ! こんかいィはァ~おてんきィよしッ!」
「がるる!ぐーるがるる!」(←訳:虎です!レース日和だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 祝!《2017ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム》開催!
 明日11月4日は、さいたま新都心駅周辺が
 《ツール・ド・フランス》化いたしますよ。
 今年のツール総合優勝者C・フルーム選手も出場しますので、
 自転車レースファンの方々、できれば現地観戦を!
 さあ、では、ここからは読書タイムです♪
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
 
  



            ―― 美女と野獣 ――



 著者はジャンヌ=マリ・ルプランス・ド・ボーモン夫人、
 原著は1756年頃に、画像の日本語文庫版は2017年3月に発行されました。
 仏語原題は『La Belle et la Bete et autres contes』、
 映画やアニメ化されていることで知られる
 あの『美女と野獣』の原作がこちらの、同名の表題作品なんですね。

 著者のボーモン夫人は、
 1711年生まれ、1780年没――

「ふむふむむゥ? けッこうゥ、むかしィなのでス!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:18世紀だもんね!)

 ディズニーの映画でも、
 御覧になった方々は衣装のデザインから、
 ああ、古い時代のお話なのね、と
 気付いたことでしょうが、
 《美女と野獣のものがたり》、
 或いは、《野獣が美女に恋するものがたり》は
 実際にはもっともっと古い時代から
 口伝で継承されてきた欧州の昔話でした。

 その《美女と野獣》伝承を、
 いちだんと広く世に知らしめたのが、この
 ボーモン夫人版『美女と野獣』。

「みじかいィんでスけどねッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:印象が強いよ!)

 スッパリ言ってしまいますと、
 この御本の中には
 他にも“似ていなくもないお話”が収録されています。

 異形の王子さまと、
 かしこく健気なヒロイン。

 ふたりにふりかかる試練と、
 ミラクルな結末。

「それがァいいんでスゥ!」
「ぐるがるる!」(←訳:王道なのだ!)

 ボーモン夫人による
 “これでどうだ!”バージョン『美女と野獣』は、
 本文31ページから、56ページまで。

 扉ページ分を除けば
 文庫にして実質25ページ、の短さですが。

 その中に、ぎゅうぅ~っと
 《ものがたりのすべて》を詰めこみました。

「もッちろんッ、おみかたァしまス!」
「がるぐるる!」(←訳:応援します!)

 読み手の私たちは、ええ、もっちろん、
 ヒロインのベルさんに肩入れし、応援し、味方をします。

 意地悪なお姉さんたちなんてブッ飛ばせ!
 呪いが何だー!
 ってね、感情移入しながら読むのが
 理想のカタチ、でしょうか。

「ほかのォ~おはなしィもッ」
「ぐるるるがるる?」(←訳:ミラクル成るか?)

 13篇の物語から成るこの御本の巻末、
 村松潔さんによる『訳者解説』では、
 幾種かの《美女と野獣のものがたり》伝承や、
 ボーモン夫人の略伝も記されています。

 映画『美女と野獣』ファンの皆さまは、
 訳者・村松さんの解説とともに、
 あらためてこの原作を
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 

 
コメント
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