「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぱふふゥ! かちましたでェ~スゥ♪」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!完封で快勝!)
こんにちは、ネーさです。
は~い♪ ユヴェントスが勝利してくれると
週明けの月曜日もココロ平穏に過ごせますわ♪
さあ、平穏なまま、本日の読書タイムは……あらら、
平穏とはほぼ縁のない或る巨匠さんの評伝作品を、どうぞ~!
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―― カラヴァッジョの秘密 ――
著者はコスタンティーノ・ドラッツィオーさん、
原著は2013年に、日本語版は2017年10月に発行されました。
伊語原題は『Caravaggio Segreto』、
以前に御紹介しましたドラッツィオーさんの著作
『レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密』の姉妹編といえる作品です。
「うむゥ! もんだいじィさんッ!」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:超のつく問題児!)
カラヴァッジョさん――
本名は、ミケランジェロ・メリージさん(1571~1610)。
この御本の巻末にある『訳者あとがき』で
訳者の上野真弓さんも触れておりますように、
日本では“誰もが知っている画家”さんだとは
言えないかもしれません。
けれど、カラヴァッジョさんの描いた作品を
画集で一目見れば、
或いは幸運なことに原画に接する機会を持てたなら、
その漆黒のパワーをひしひしと感じるはずです。
この光。
光を受け止める闇。
革新的な人物造形を支える確かな技術。
「ざんしんッ、なのでス!」
「がるぐるる!」(←訳:今も新しい!)
ドラッツィオーさんが著したこの御本は、
難しい学術書ではありません。
訳者・上野さんは『物語風の随筆』と評していますが、
カラヴァッジョさんの人生に係わった人々を
《主な登場人物》と呼び、
“できごと”や“事件”ごとに
章をふりわけてゆくスタイルは、
演劇、いえ、
ドキュメンタリー映像を観賞しているかのようです。
「じけんッだらけェ、でスからァ~」
「ぐるるるがるるるぅっる!」(←訳:どの章もドラマティック!)
読みやすく、を念頭に書いてはいても、
ドラッツィオーさん、手を抜くことはしません。
カラヴァッジョさんの名を一気に高めた
『聖マタイの殉教』
『聖マタイの召命』
の制作過程を描くくだりでは、
時代考証、近年の鑑定や分析結果を踏まえ、
その上で想像の翼を羽ばたかせます。
彼は、こんな風に描いた――
こんな風に喧嘩をして、
こんな風に逃げて、
こんな風に自分で自分を破滅に追い込んで行った――
「むちゃくちゃァ、だッたのでス!」
「がるるぐる!」(←訳:誰とも衝突!)
破滅一筋に突き進んでいった画家さんの生涯に、
ドラッツィオーさんは御本の巻末近くで
《疑問》を寄せています。
カラヴァッジョさんの命日――
1610年7月18日に彼が亡くなったというのは
本当だろうか?
いや、カラヴァッジョさんが亡くなったことに疑いの余地はない、が。
本当にその日、だったのか?
マラリア熱に罹って
アルジェンタリオの海岸で心臓発作に見舞われたのが
直接の死因と伝えられているけれども
それって、
病身の画家さんが徒歩で百数十キロも移動した、
っていうことになっちゃうぞ?
「おおいィなるゥ~むじゅんッ?」
「ぐるがるるぅ!」(←訳:謎が増えるぅ!)
画家として生きた年月は、あまりにも短く。
しかし、残した爪痕は、深く、大きく、
現代の私たちをも魅了してやまない
《漆黒》の画家――
アート好きさんに、
ヨーロッパ史好きな方々にもおすすめしたい一冊です。
皆さま、ぜひ♪
ぱふふゥ! かちましたでェ~スゥ♪」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!完封で快勝!)
こんにちは、ネーさです。
は~い♪ ユヴェントスが勝利してくれると
週明けの月曜日もココロ平穏に過ごせますわ♪
さあ、平穏なまま、本日の読書タイムは……あらら、
平穏とはほぼ縁のない或る巨匠さんの評伝作品を、どうぞ~!

―― カラヴァッジョの秘密 ――
著者はコスタンティーノ・ドラッツィオーさん、
原著は2013年に、日本語版は2017年10月に発行されました。
伊語原題は『Caravaggio Segreto』、
以前に御紹介しましたドラッツィオーさんの著作
『レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密』の姉妹編といえる作品です。
「うむゥ! もんだいじィさんッ!」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:超のつく問題児!)
カラヴァッジョさん――
本名は、ミケランジェロ・メリージさん(1571~1610)。
この御本の巻末にある『訳者あとがき』で
訳者の上野真弓さんも触れておりますように、
日本では“誰もが知っている画家”さんだとは
言えないかもしれません。
けれど、カラヴァッジョさんの描いた作品を
画集で一目見れば、
或いは幸運なことに原画に接する機会を持てたなら、
その漆黒のパワーをひしひしと感じるはずです。
この光。
光を受け止める闇。
革新的な人物造形を支える確かな技術。
「ざんしんッ、なのでス!」
「がるぐるる!」(←訳:今も新しい!)
ドラッツィオーさんが著したこの御本は、
難しい学術書ではありません。
訳者・上野さんは『物語風の随筆』と評していますが、
カラヴァッジョさんの人生に係わった人々を
《主な登場人物》と呼び、
“できごと”や“事件”ごとに
章をふりわけてゆくスタイルは、
演劇、いえ、
ドキュメンタリー映像を観賞しているかのようです。
「じけんッだらけェ、でスからァ~」
「ぐるるるがるるるぅっる!」(←訳:どの章もドラマティック!)
読みやすく、を念頭に書いてはいても、
ドラッツィオーさん、手を抜くことはしません。
カラヴァッジョさんの名を一気に高めた
『聖マタイの殉教』
『聖マタイの召命』
の制作過程を描くくだりでは、
時代考証、近年の鑑定や分析結果を踏まえ、
その上で想像の翼を羽ばたかせます。
彼は、こんな風に描いた――
こんな風に喧嘩をして、
こんな風に逃げて、
こんな風に自分で自分を破滅に追い込んで行った――
「むちゃくちゃァ、だッたのでス!」
「がるるぐる!」(←訳:誰とも衝突!)
破滅一筋に突き進んでいった画家さんの生涯に、
ドラッツィオーさんは御本の巻末近くで
《疑問》を寄せています。
カラヴァッジョさんの命日――
1610年7月18日に彼が亡くなったというのは
本当だろうか?
いや、カラヴァッジョさんが亡くなったことに疑いの余地はない、が。
本当にその日、だったのか?
マラリア熱に罹って
アルジェンタリオの海岸で心臓発作に見舞われたのが
直接の死因と伝えられているけれども
それって、
病身の画家さんが徒歩で百数十キロも移動した、
っていうことになっちゃうぞ?
「おおいィなるゥ~むじゅんッ?」
「ぐるがるるぅ!」(←訳:謎が増えるぅ!)
画家として生きた年月は、あまりにも短く。
しかし、残した爪痕は、深く、大きく、
現代の私たちをも魅了してやまない
《漆黒》の画家――
アート好きさんに、
ヨーロッパ史好きな方々にもおすすめしたい一冊です。
皆さま、ぜひ♪