「こんにちわッ、テディちゃでス!
いんたなしょなるゥうぃーくゥ、なのでス!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!頑張れイタリア!)
こんにちは、ネーさです。
イタリアのW杯予選突破が懸かるプレーオフ戦が
現地時間10日(日本時間11日)に行われます。
私ネーさ、もう今から元気玉を遠投すべく気合を入れておりますよ。
本日の読書タイムも、
ええ、気合と気魄のこもった長編作品を御紹介いたしましょう!
さあ、こちらを、どうぞ~♪
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―― 風神雷神 ――
著者は柳広司(やなぎ・こうじ)さん、2017年8月に発行されました。
今回は、『風の章』と『雷の章』から成るこの御本の、
まずは、こちらから!

―― 風神雷神 風の章 ――
「むッ? ひょうしはァ、かみなりィさまァでスけどッ!」
「がるるぐるるるがる!」(←訳:章題は風神さまです!)
御本の表紙になっているのは、
国宝『風神雷神図』
(寛永年間中頃制作、建仁寺蔵、京都国立博物館寄託)。
向かって左側が雷神さま、
右側が風神さま、となっていていますが、
『風の章』の表紙を飾っているのは、雷神さまです。
おそらく、日本に生まれた日本国籍の方々はもとより、
海外の多くのアート好きな方々も、
この『風神雷神』の図像はよく知られていることでしょう、
が。
有名すぎる『風神雷神図』とは逆に、
殆ど知られていないのが、
作者の俵屋宗達(たわらや・そうたつ)さん。
「すごいィおかたァ、なのにィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:生没年不詳!)
「なぞォだらけッ!」
宗達さんは不思議な画師さんです。
安土桃山時代の後半から、
江戸時代の初期にかけて活躍した画師さんたちには他に、
狩野永徳さんたち狩野派の画師さんや
長谷川等伯さんがおりますけれど、
彼らに比べて、
《謎》が多過ぎる、といったらいいんでしょうか。
生年・没年ははっきりしないし、
画の師匠は誰だったのか、独学で画を体得したのか、
京都のお寺にある宗達さんのお墓は本物なのか、など
《?》だらけのその生涯に――
柳広司さんが挑む!
「なぞときィならァ、まかせましょゥ!」
「がるるる!」(←訳:柳さんに!)
『ジョーカー・ゲーム』『ダブル・ジョーカー』他、
傑作ミステリ《ジョーカー・ゲーム》シリーズで名を馳せた
著者・柳さんがこの御本で描くのは、
まだ画師・宗達さんになりきっていない、
或る青年のものがたりです。
幕開けは、これもまた日本史上に有名極まりない、
《醍醐の花見》から。
「むぽッ♪ よいィおてんきィ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:花見日和だ!)
お花見にうってつけの晴れた空の下、
会場となった京都伏見の醍醐寺で、
ぼんやり佇む人影が、ひとつ。
花見の裏方仕事を請け負う京の扇屋さんの、
次代を継ぐ坊っちゃん――
ぼんさん、と呼ばれる存在なのですが……
「なんだかァ~?」
「がるぐる?」(←訳:影が薄い?)
えっ? こんなおひとが?
ポヤ~ンとした坊っちゃんが、
もしかして、後の宗達さんになるの?
と読み手に危機感を抱かせてしまう彼の名は、
伊年(いねん)さん。
彼がどうして、どうやって、
画師・宗達さんに大化けするのか。
「しんぱいィでス!」
「ぐるるがるる?」(←訳:不安で胃痛が?)
『風の章』に続く
『雷の章』の御紹介は、
はい、次回の読書タイムで!
沸き起こる風の行方とその実りを、
しばし、お待ちくださいね~♪
いんたなしょなるゥうぃーくゥ、なのでス!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!頑張れイタリア!)
こんにちは、ネーさです。
イタリアのW杯予選突破が懸かるプレーオフ戦が
現地時間10日(日本時間11日)に行われます。
私ネーさ、もう今から元気玉を遠投すべく気合を入れておりますよ。
本日の読書タイムも、
ええ、気合と気魄のこもった長編作品を御紹介いたしましょう!
さあ、こちらを、どうぞ~♪

―― 風神雷神 ――
著者は柳広司(やなぎ・こうじ)さん、2017年8月に発行されました。
今回は、『風の章』と『雷の章』から成るこの御本の、
まずは、こちらから!

―― 風神雷神 風の章 ――
「むッ? ひょうしはァ、かみなりィさまァでスけどッ!」
「がるるぐるるるがる!」(←訳:章題は風神さまです!)
御本の表紙になっているのは、
国宝『風神雷神図』
(寛永年間中頃制作、建仁寺蔵、京都国立博物館寄託)。
向かって左側が雷神さま、
右側が風神さま、となっていていますが、
『風の章』の表紙を飾っているのは、雷神さまです。
おそらく、日本に生まれた日本国籍の方々はもとより、
海外の多くのアート好きな方々も、
この『風神雷神』の図像はよく知られていることでしょう、
が。
有名すぎる『風神雷神図』とは逆に、
殆ど知られていないのが、
作者の俵屋宗達(たわらや・そうたつ)さん。
「すごいィおかたァ、なのにィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:生没年不詳!)
「なぞォだらけッ!」
宗達さんは不思議な画師さんです。
安土桃山時代の後半から、
江戸時代の初期にかけて活躍した画師さんたちには他に、
狩野永徳さんたち狩野派の画師さんや
長谷川等伯さんがおりますけれど、
彼らに比べて、
《謎》が多過ぎる、といったらいいんでしょうか。
生年・没年ははっきりしないし、
画の師匠は誰だったのか、独学で画を体得したのか、
京都のお寺にある宗達さんのお墓は本物なのか、など
《?》だらけのその生涯に――
柳広司さんが挑む!
「なぞときィならァ、まかせましょゥ!」
「がるるる!」(←訳:柳さんに!)
『ジョーカー・ゲーム』『ダブル・ジョーカー』他、
傑作ミステリ《ジョーカー・ゲーム》シリーズで名を馳せた
著者・柳さんがこの御本で描くのは、
まだ画師・宗達さんになりきっていない、
或る青年のものがたりです。
幕開けは、これもまた日本史上に有名極まりない、
《醍醐の花見》から。
「むぽッ♪ よいィおてんきィ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:花見日和だ!)
お花見にうってつけの晴れた空の下、
会場となった京都伏見の醍醐寺で、
ぼんやり佇む人影が、ひとつ。
花見の裏方仕事を請け負う京の扇屋さんの、
次代を継ぐ坊っちゃん――
ぼんさん、と呼ばれる存在なのですが……
「なんだかァ~?」
「がるぐる?」(←訳:影が薄い?)
えっ? こんなおひとが?
ポヤ~ンとした坊っちゃんが、
もしかして、後の宗達さんになるの?
と読み手に危機感を抱かせてしまう彼の名は、
伊年(いねん)さん。
彼がどうして、どうやって、
画師・宗達さんに大化けするのか。
「しんぱいィでス!」
「ぐるるがるる?」(←訳:不安で胃痛が?)
『風の章』に続く
『雷の章』の御紹介は、
はい、次回の読書タイムで!
沸き起こる風の行方とその実りを、
しばし、お待ちくださいね~♪