「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうもォ、おはなみィびよりィ~♪」
「がるる!ぐるがるるる~♫」(←訳:虎です!風もほんわか~♫)
こんにちは、ネーさです。
今日は遠出を控え、
JR八王子駅近くの枝垂桜を観賞するに留めました。
華やかなピンク色のお花も良いなぁ~と見上げては、
首をマッサージしつつ(お花見って首が凝るわね)、
さあ、ここからは読書タイムです。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!

―― 美と破壊の女優 京マチ子 ――
著者は北村匡平(きたむら・きょうへい)さん、2019年2月に発行されました。
20世紀後半、特に1950年代の日本映画といえば、
それは、ちょうど――
「おうごんじだいィでス!」
「ぐるるるるがる~!」(←訳:ものスゴい活気~!)
熱気と活気に包まれたその時代を、
私ネーさ、実体験は出来ませんでしたけれども、
映画関連の書籍を読めば、
当時の空気のいくらかは想像できます。
新聞やラジオはあっても、
TV・電話機はまだ一般家庭に行き渡っていなかったころ。
娯楽の王さまは映画で、
映画館は人であふれ、
次々と新作が封切られてゆく。
そうして、1950年、朗報が!
「ぐらんぷりィ、かくとくゥ!」
「がぅるるぅるぐるるがるるる!」(←訳:ヴェネツィア映画祭金獅子賞!)
黒澤明さん監督作品『羅生門』(1950年8月公開)が、
ヴェネツィア映画祭でグランプリ(サン・マルコ金獅子賞)を
獲得したのです。
日本の映画界にとって、
いえ、第二次世界大戦後の日本という国にとって、
非常に喜ばしいニュースでした。
「ひょうかァされてェ、うれしいィ!」
「ぐるーるがる!」(←訳:スターも誕生!)
そう、映画祭でグランプリを得たことで、
新たなスター――海外にも誇れるスターが誕生したのです。
監督の黒澤さん、
演者の三船敏郎さん、森雅行さん、志村喬さん、
そして……京マチ子さん。
「うむゥ! ちょうゥいちりゅうゥ!」
「がるるぐるるるがるー!」(←訳:世界に通用するスター!)
ただ、『羅生門』出演より前に、
京マチ子さんは国内で大人気の
スター女優さんだったのですけれども。
『羅生門』で演じたような、
“古典的な日本女性”の役柄ではなく、
グラマラスな“肉体派”女優として、だったのです。
「いめーじィ、ちがいィすぎィ?」
「ぐるがるぐるるる?」(←訳:その差はどこから?)
大阪松竹歌劇団に入団し、
ダンサーのひとりとして舞台デビューした京マチ子さんは、
大映に引き抜かれ、
スターの道を歩み始めました。
京マチ子さんの出演歴は、“異様”とさえ形容できます。
日本の四代巨匠と呼ばれる
黒澤明さん・溝口健二さん・小津安二郎さん・成瀬巳喜男さん。
京マチ子さんと同時代のスター女優さんには、
高峰秀子さん、原節子さん、若尾文子さんがいて。
でも、高峰さんや原さんは溝口映画に出演する機会がなく。
若尾さんは黒澤映画に出演しておらず。
ただ京マチ子さんだけが、
四代巨匠の映画に主演している、と
著者・北村さんは指摘するのです。
映画人には羨望でしかないそんな快挙をやってのけた俳優――
京マチ子さんとは、
どんな人物なのか。
いったいどんな役者さんだったのだろうか――
「どんなァやくがらァもッ!」
「がるるるるぐるる!」(←訳:やり遂げてみせる!)
ひとりの偉大な女優さんの功績を
敬愛をもって追いかける労作は、
映画好きな方々に、
歴史好きな活字マニアさんにもおすすめです。
ぜひ、一読してみてくださいね~!
きょうもォ、おはなみィびよりィ~♪」
「がるる!ぐるがるるる~♫」(←訳:虎です!風もほんわか~♫)
こんにちは、ネーさです。
今日は遠出を控え、
JR八王子駅近くの枝垂桜を観賞するに留めました。
華やかなピンク色のお花も良いなぁ~と見上げては、
首をマッサージしつつ(お花見って首が凝るわね)、
さあ、ここからは読書タイムです。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!

―― 美と破壊の女優 京マチ子 ――
著者は北村匡平(きたむら・きょうへい)さん、2019年2月に発行されました。
20世紀後半、特に1950年代の日本映画といえば、
それは、ちょうど――
「おうごんじだいィでス!」
「ぐるるるるがる~!」(←訳:ものスゴい活気~!)
熱気と活気に包まれたその時代を、
私ネーさ、実体験は出来ませんでしたけれども、
映画関連の書籍を読めば、
当時の空気のいくらかは想像できます。
新聞やラジオはあっても、
TV・電話機はまだ一般家庭に行き渡っていなかったころ。
娯楽の王さまは映画で、
映画館は人であふれ、
次々と新作が封切られてゆく。
そうして、1950年、朗報が!
「ぐらんぷりィ、かくとくゥ!」
「がぅるるぅるぐるるがるるる!」(←訳:ヴェネツィア映画祭金獅子賞!)
黒澤明さん監督作品『羅生門』(1950年8月公開)が、
ヴェネツィア映画祭でグランプリ(サン・マルコ金獅子賞)を
獲得したのです。
日本の映画界にとって、
いえ、第二次世界大戦後の日本という国にとって、
非常に喜ばしいニュースでした。
「ひょうかァされてェ、うれしいィ!」
「ぐるーるがる!」(←訳:スターも誕生!)
そう、映画祭でグランプリを得たことで、
新たなスター――海外にも誇れるスターが誕生したのです。
監督の黒澤さん、
演者の三船敏郎さん、森雅行さん、志村喬さん、
そして……京マチ子さん。
「うむゥ! ちょうゥいちりゅうゥ!」
「がるるぐるるるがるー!」(←訳:世界に通用するスター!)
ただ、『羅生門』出演より前に、
京マチ子さんは国内で大人気の
スター女優さんだったのですけれども。
『羅生門』で演じたような、
“古典的な日本女性”の役柄ではなく、
グラマラスな“肉体派”女優として、だったのです。
「いめーじィ、ちがいィすぎィ?」
「ぐるがるぐるるる?」(←訳:その差はどこから?)
大阪松竹歌劇団に入団し、
ダンサーのひとりとして舞台デビューした京マチ子さんは、
大映に引き抜かれ、
スターの道を歩み始めました。
京マチ子さんの出演歴は、“異様”とさえ形容できます。
日本の四代巨匠と呼ばれる
黒澤明さん・溝口健二さん・小津安二郎さん・成瀬巳喜男さん。
京マチ子さんと同時代のスター女優さんには、
高峰秀子さん、原節子さん、若尾文子さんがいて。
でも、高峰さんや原さんは溝口映画に出演する機会がなく。
若尾さんは黒澤映画に出演しておらず。
ただ京マチ子さんだけが、
四代巨匠の映画に主演している、と
著者・北村さんは指摘するのです。
映画人には羨望でしかないそんな快挙をやってのけた俳優――
京マチ子さんとは、
どんな人物なのか。
いったいどんな役者さんだったのだろうか――
「どんなァやくがらァもッ!」
「がるるるるぐるる!」(←訳:やり遂げてみせる!)
ひとりの偉大な女優さんの功績を
敬愛をもって追いかける労作は、
映画好きな方々に、
歴史好きな活字マニアさんにもおすすめです。
ぜひ、一読してみてくださいね~!