「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふむむむゥ! なァるほどッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!令和とは!)
こんにちは、ネーさです。
年度の始まりもエイプリルフールも吹き飛ばした
新元号《令和》の発表……!
万葉集か古今和歌集から選ばれたら良いなぁ♪と思っていたので、
とても嬉しい一日になりました♫
では、新年度第一回目の読書タイムは、
こちらのブックガイド作品を、さあ、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/b3/b509d3597ba6c9506522601cb925ea6c.jpg)
―― 吾輩はライ麦畑の青い鳥 ――
著者は斎藤美奈子(さいとう・みなこ)さん、
単行本(刊行時題名は『名作うしろ読みプレミアム』)は2016年に、
画像の文庫版は2019年2月に発行されました。
『――名作うしろ読み』と副題が付されています。
「いッ、いいんでスかッ??」
「ぐるるがるるるぐるるぅるる?」(←訳:名作を後ろから読んじゃうの?)
そうよね、
ちょっと……いえ、けっこうギョッとさせられますよね。
名作文学を、
わずか数行でまとめちゃう!
この登場人物がキーパーソン!
犯人は/トリックはこれだ!
という具合に切り刻んでしまう心無いブックガイドも
世の中には存在するのですけれど、
この御本はその類とは違って。
著者・斎藤さんの狙いは、
“結末をバラす”
ことではないんです。
「たいせつゥなのはァ~…」
「がるぐるる!」(←訳:過程なんだ!)
そもそも、
物語ひとつを丸ごと記憶する、
そんなスゴいことが出来ちゃう人も
広い世にはいるかもしれないにしても。
大好きなシーン、
大好きなセリフはいつも心にある。
とはいえ、物語の、隅から隅まで、
一行残らず憶えているなんて、ほぼ無理。
なので、大抵の場合、
私たちは淡い忘却の霧の中にいます。
「でもォ、ときどきィ!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:火が点くんです!)
ええ、著者・斎藤さんは
忘却の霧を一瞬で晴らす松明を掲げています。
その松明に照らされれば、
物語をいめくくる最後の一行はこうだったのだ、
と示されれば、
あっという間に思い出すことでしょう。
素晴らしいものがたりに出会ったときの感動、
その一篇を読み終えたときの涙を。
「じかんがァ、くるりッ!」
「がるるるる!」(←訳:巻戻ります!)
私ネーさがそんな思いをしたのは、
本文244ページの――
澁澤龍彦さん著『高丘親王航海記』。
そして、本文202ページの――
メアリー・シェリーさん著『フランケンシュタイン』。
ラストの一行/ラストの一文を、
添えられている斉藤さんの解説文とともに
ゆっくり読んでゆけば、
魂はふらふらと、
物語の世界へ翔んで行くかのようです。
「よんだことォあるひとにはァ~」
「ぐっるがるるる!」(←訳:きっと分かるよ!)
岡倉天心さん著『茶の本』、
ルイス・キャロルさん著『不思議の国のアリス』、
バーネットさん著『小公女』、
池波正太郎さん著『鬼平犯科帳』、
柴田錬三郎さん著『眠狂四郎無頼控』、
レイモンド・チャンドラーさん著『長いお別れ』……
斉藤さんのガイドのもと、
“結びの一文”を読み返してみれば、
読書好きな方々は
きっと思い出すに違いありません、
かけがえのない一冊と巡り会えた日の喜びを。
新しい月、新しい年度、
新しい時代の始まりにぴったりな御本です。
活字マニアの皆さま、ぜひ♪
ふむむむゥ! なァるほどッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!令和とは!)
こんにちは、ネーさです。
年度の始まりもエイプリルフールも吹き飛ばした
新元号《令和》の発表……!
万葉集か古今和歌集から選ばれたら良いなぁ♪と思っていたので、
とても嬉しい一日になりました♫
では、新年度第一回目の読書タイムは、
こちらのブックガイド作品を、さあ、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/b3/b509d3597ba6c9506522601cb925ea6c.jpg)
―― 吾輩はライ麦畑の青い鳥 ――
著者は斎藤美奈子(さいとう・みなこ)さん、
単行本(刊行時題名は『名作うしろ読みプレミアム』)は2016年に、
画像の文庫版は2019年2月に発行されました。
『――名作うしろ読み』と副題が付されています。
「いッ、いいんでスかッ??」
「ぐるるがるるるぐるるぅるる?」(←訳:名作を後ろから読んじゃうの?)
そうよね、
ちょっと……いえ、けっこうギョッとさせられますよね。
名作文学を、
わずか数行でまとめちゃう!
この登場人物がキーパーソン!
犯人は/トリックはこれだ!
という具合に切り刻んでしまう心無いブックガイドも
世の中には存在するのですけれど、
この御本はその類とは違って。
著者・斎藤さんの狙いは、
“結末をバラす”
ことではないんです。
「たいせつゥなのはァ~…」
「がるぐるる!」(←訳:過程なんだ!)
そもそも、
物語ひとつを丸ごと記憶する、
そんなスゴいことが出来ちゃう人も
広い世にはいるかもしれないにしても。
大好きなシーン、
大好きなセリフはいつも心にある。
とはいえ、物語の、隅から隅まで、
一行残らず憶えているなんて、ほぼ無理。
なので、大抵の場合、
私たちは淡い忘却の霧の中にいます。
「でもォ、ときどきィ!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:火が点くんです!)
ええ、著者・斎藤さんは
忘却の霧を一瞬で晴らす松明を掲げています。
その松明に照らされれば、
物語をいめくくる最後の一行はこうだったのだ、
と示されれば、
あっという間に思い出すことでしょう。
素晴らしいものがたりに出会ったときの感動、
その一篇を読み終えたときの涙を。
「じかんがァ、くるりッ!」
「がるるるる!」(←訳:巻戻ります!)
私ネーさがそんな思いをしたのは、
本文244ページの――
澁澤龍彦さん著『高丘親王航海記』。
そして、本文202ページの――
メアリー・シェリーさん著『フランケンシュタイン』。
ラストの一行/ラストの一文を、
添えられている斉藤さんの解説文とともに
ゆっくり読んでゆけば、
魂はふらふらと、
物語の世界へ翔んで行くかのようです。
「よんだことォあるひとにはァ~」
「ぐっるがるるる!」(←訳:きっと分かるよ!)
岡倉天心さん著『茶の本』、
ルイス・キャロルさん著『不思議の国のアリス』、
バーネットさん著『小公女』、
池波正太郎さん著『鬼平犯科帳』、
柴田錬三郎さん著『眠狂四郎無頼控』、
レイモンド・チャンドラーさん著『長いお別れ』……
斉藤さんのガイドのもと、
“結びの一文”を読み返してみれば、
読書好きな方々は
きっと思い出すに違いありません、
かけがえのない一冊と巡り会えた日の喜びを。
新しい月、新しい年度、
新しい時代の始まりにぴったりな御本です。
活字マニアの皆さま、ぜひ♪