「こんにちわッ、テディちゃでス!
あいすくりーむゥ、おいしそうゥ~♪」
「がるる!ぐるるがるるるぐる!」(←訳:虎です!今日も朝ドラに夢中!)
こんにちは、ネーさです。
帯広……十勝……お菓子屋さん……となれば、
今季の朝ドラのモデルは『六花亭』さんだわね!
このまま日本の洋菓子開発史ドラマにしちゃえばいいのに~!
などと妄想しながら、
さあ、今日も読書タイムです。
本日は、こちらのアンソロジー作品を、どうぞ~♫
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/a1/182b1a98c9af9495acd69eabf77d9657.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/ec/cf68e71cc524cd3d2d23659ff1d7b5cc.jpg)
―― 撫子(なでしこ)が斬る! 上・下 ――
編者は日本ペンクラブの皆さん、選者は宮部みゆきさん、
2018年12月に発行されました。
『女性作家捕物帳アンソロジー』と副題が付されています。
著者は(せーの!)
上巻が、宇江佐真理さん、北原亞以子さん、澤田瞳子さん、澤田ふじ子さん、
杉本章子さん、藤水名子さん、藤原緋沙子さん、宮部みゆきさん。
下巻には、杉本苑子さん、築山桂さん、畠中恵さん、平岩弓枝さん、
松井今朝子さん、諸田玲子さん、山崎洋子さん。
「じょせいィさッかさんのォ~」
「ぐるるる!」(←訳:捕物帳咄!)
2005年に光文社さんから刊行されたアンソロジーを
再文庫化したこの『撫子が斬る』、
表紙のイラストだけ見てしまうと、
江戸っ娘の冒険アクション?
斬り合いあり殺陣ありの大活劇なの?
という感じですが……。
「ちがいィまスゥ~!」
「がるるぐるる~!」(←訳:基本は捕物帳~!)
はい、《捕物帳》です。
そしてまた、《捕物帳》といえば大方が、
主役は十手を構えた親分さん、
なんですけれども、
短篇15作品から成るこのアンソロジーでは、
髪結いさん、
病弱な若旦那さん、
女性医師さん(薬剤師さんというべきでしょうか)、
かつては奉行所の同心さんで現在は寮番さん、など
バラエティに富んだ顔触れが
“悪を倒す!”べく頑張ります。
ただ、作者が女性であるから、でしょうか。
どの作品でも、
物語の鍵を握っているのは……女性?
「ぐるがる~!」(←訳:脇役でも~!)
「ぐるがる!」(←訳:重要人物!)
その一例として御紹介したいのは、
上巻に収録されている
宮部みゆきさん著『鰹千両(かつおせんりょう)』。
季節は五月、
初鰹の話題で江戸の町は持ちきり、
茂七(もしち)親分も、
うちでも鰹の切り身を買おうかと悩んだりする
晴れやかな日に。
奇妙なことが起こりました。
旧知の魚屋さんが
茂七さんに相談事を持ち込んだのです。
親分さん、
或るお客さんが、
鰹を売ってくれ、というんですが。
「うんうんッ、さかなやさんッ、でスもんッ!」
「がるるるるぅ!」(←訳:売らなくちゃ!)
千両で買う、って言うんです。
鰹一本に千両出す、って。
「……ふァ?」
「……ぐるぅ?」
たった鰹一本ぽっちに、
千両って。
いくら何でもまともじゃねえぞ、そいつは。
魚屋さん自身さえそう思うほどの、
胡乱な商談。
怪しい、おかしい、
係わり合いになるべきじゃあない、と
分かってはいても……千両という大金が手元にあったら。
妻と娘に、もっといい暮らしをさせてやれる。
良い着物に家、おまんまも、
明日を思い煩うことも、
もうみんな大丈夫――
いや、でも?
「やぱりィ、あぶないィ!」
「がるぐるる!」(←訳:胡散臭いよ!)
鰹に、千両。
奇妙な話の裏に、いったい何があるのか?
宮部さんの『鰹千両』をはじめ、
魅力的な謎&解決が描き出される
捕物帳アンソロジーは
時代小説好きな方々、
ミステリ好きな方々におすすめです。
捕物帳初心者さんも、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
あいすくりーむゥ、おいしそうゥ~♪」
「がるる!ぐるるがるるるぐる!」(←訳:虎です!今日も朝ドラに夢中!)
こんにちは、ネーさです。
帯広……十勝……お菓子屋さん……となれば、
今季の朝ドラのモデルは『六花亭』さんだわね!
このまま日本の洋菓子開発史ドラマにしちゃえばいいのに~!
などと妄想しながら、
さあ、今日も読書タイムです。
本日は、こちらのアンソロジー作品を、どうぞ~♫
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/a1/182b1a98c9af9495acd69eabf77d9657.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/ec/cf68e71cc524cd3d2d23659ff1d7b5cc.jpg)
―― 撫子(なでしこ)が斬る! 上・下 ――
編者は日本ペンクラブの皆さん、選者は宮部みゆきさん、
2018年12月に発行されました。
『女性作家捕物帳アンソロジー』と副題が付されています。
著者は(せーの!)
上巻が、宇江佐真理さん、北原亞以子さん、澤田瞳子さん、澤田ふじ子さん、
杉本章子さん、藤水名子さん、藤原緋沙子さん、宮部みゆきさん。
下巻には、杉本苑子さん、築山桂さん、畠中恵さん、平岩弓枝さん、
松井今朝子さん、諸田玲子さん、山崎洋子さん。
「じょせいィさッかさんのォ~」
「ぐるるる!」(←訳:捕物帳咄!)
2005年に光文社さんから刊行されたアンソロジーを
再文庫化したこの『撫子が斬る』、
表紙のイラストだけ見てしまうと、
江戸っ娘の冒険アクション?
斬り合いあり殺陣ありの大活劇なの?
という感じですが……。
「ちがいィまスゥ~!」
「がるるぐるる~!」(←訳:基本は捕物帳~!)
はい、《捕物帳》です。
そしてまた、《捕物帳》といえば大方が、
主役は十手を構えた親分さん、
なんですけれども、
短篇15作品から成るこのアンソロジーでは、
髪結いさん、
病弱な若旦那さん、
女性医師さん(薬剤師さんというべきでしょうか)、
かつては奉行所の同心さんで現在は寮番さん、など
バラエティに富んだ顔触れが
“悪を倒す!”べく頑張ります。
ただ、作者が女性であるから、でしょうか。
どの作品でも、
物語の鍵を握っているのは……女性?
「ぐるがる~!」(←訳:脇役でも~!)
「ぐるがる!」(←訳:重要人物!)
その一例として御紹介したいのは、
上巻に収録されている
宮部みゆきさん著『鰹千両(かつおせんりょう)』。
季節は五月、
初鰹の話題で江戸の町は持ちきり、
茂七(もしち)親分も、
うちでも鰹の切り身を買おうかと悩んだりする
晴れやかな日に。
奇妙なことが起こりました。
旧知の魚屋さんが
茂七さんに相談事を持ち込んだのです。
親分さん、
或るお客さんが、
鰹を売ってくれ、というんですが。
「うんうんッ、さかなやさんッ、でスもんッ!」
「がるるるるぅ!」(←訳:売らなくちゃ!)
千両で買う、って言うんです。
鰹一本に千両出す、って。
「……ふァ?」
「……ぐるぅ?」
たった鰹一本ぽっちに、
千両って。
いくら何でもまともじゃねえぞ、そいつは。
魚屋さん自身さえそう思うほどの、
胡乱な商談。
怪しい、おかしい、
係わり合いになるべきじゃあない、と
分かってはいても……千両という大金が手元にあったら。
妻と娘に、もっといい暮らしをさせてやれる。
良い着物に家、おまんまも、
明日を思い煩うことも、
もうみんな大丈夫――
いや、でも?
「やぱりィ、あぶないィ!」
「がるぐるる!」(←訳:胡散臭いよ!)
鰹に、千両。
奇妙な話の裏に、いったい何があるのか?
宮部さんの『鰹千両』をはじめ、
魅力的な謎&解決が描き出される
捕物帳アンソロジーは
時代小説好きな方々、
ミステリ好きな方々におすすめです。
捕物帳初心者さんも、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪