「こんにちわァ、テディちゃでス!
はッ、はじまッてるゥのでスよゥ~!」
「がるる!ぐるぅっるがる!」(←訳:虎です!来ちゃった連休!)
こんにちは、ネーさです。
既に空港は行列?
高速道路にも大渋滞の兆し?
お出掛けする方々に楽しんできてね~♪と手を振りながら、
本日の読書タイムはこちらの御本を、
さあ、どうぞ~!
―― そのとき、西洋では ――
著者は宮下規久朗(みやした・きくろう)さん、
2019年3月に発行されました。
『時代で比べる日本美術と西洋美術』と副題が付されています。
美術史家である著者・宮下さんは、
御本冒頭の《序》でこんな風に述べています――
日本は各時代にすばらしい美術作品を生み出し、
しかも、それらの多くが遺っている幸運な国である。
戦災や天災で多少のものが失われたとはいえ、
各時代の重要な作品の殆どは現存しており、
きちんと美術の流れを辿ることが出来る。
世界を見渡すと、
そのような幸運な国の方が
めずらしいのである。
「ええッ? そうなのォでスかッ?」
「ぐるるるっる~!」(←訳:知らなかった~!)
言われてみると、
そうかぁ、なるほど、と頷かざるを得ません。
応仁の乱があっても、
富士山が噴火しても、
江戸や京都を町を大火が襲っても、
維新後の神仏分離による混乱があっても、
現代へと受け継がれてきた美術品たち。
ゆえに、
“時代で比べる”ことが可能になるんです。
奈良・法隆寺の釈迦三尊像(623年)と、
イスタンブールのアヤ・ソフィア寺院(537年)。
鎌倉時代の運慶さん快慶さんと、
フランス・ランス大聖堂の予言者像。
室町時代生まれ(15世紀中頃)の雪舟さんと、
ルネサンス時代に生まれたレオナルド・ダ・ヴィンチさん。
「あはァ! おなじィ~じだいィ!」
「がるるるるぐるるるるるるる!」(←訳:雪舟さんとレオナルドさんが!)
資料が豊富で、
より対比が際立つのは、
《二都物語 京都とヴェネツィア》
でしょうか(本文161ページ)。
円山応挙さんや伊藤若冲さんたち――
近年大人気のスター画師さんが活躍した18世紀の日本と、
ティエポロさんカナレットさんが筆をふるった
18世紀のヴェネツィア……
江戸美術がが華やかに花咲く時代と、
バロックが最後の光芒を放つ時代は
重なっていたんですねえ。
「じゃくちゅうゥさんとォ、ばろッくゥ?」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:意外だけど納得!)
日本美術、
すなわち東アジア文化圏の美術と、
西洋美術のうねり。
それぞれの時代と国で
美術品を守ってきた大勢の方々の努力に
感謝をしながら味わいたいアート論は
歴史好きな活字マニアさんに
おすすめしたい快作です。
アート好きな皆さま、ぜひ一読を~♫
はッ、はじまッてるゥのでスよゥ~!」
「がるる!ぐるぅっるがる!」(←訳:虎です!来ちゃった連休!)
こんにちは、ネーさです。
既に空港は行列?
高速道路にも大渋滞の兆し?
お出掛けする方々に楽しんできてね~♪と手を振りながら、
本日の読書タイムはこちらの御本を、
さあ、どうぞ~!
―― そのとき、西洋では ――
著者は宮下規久朗(みやした・きくろう)さん、
2019年3月に発行されました。
『時代で比べる日本美術と西洋美術』と副題が付されています。
美術史家である著者・宮下さんは、
御本冒頭の《序》でこんな風に述べています――
日本は各時代にすばらしい美術作品を生み出し、
しかも、それらの多くが遺っている幸運な国である。
戦災や天災で多少のものが失われたとはいえ、
各時代の重要な作品の殆どは現存しており、
きちんと美術の流れを辿ることが出来る。
世界を見渡すと、
そのような幸運な国の方が
めずらしいのである。
「ええッ? そうなのォでスかッ?」
「ぐるるるっる~!」(←訳:知らなかった~!)
言われてみると、
そうかぁ、なるほど、と頷かざるを得ません。
応仁の乱があっても、
富士山が噴火しても、
江戸や京都を町を大火が襲っても、
維新後の神仏分離による混乱があっても、
現代へと受け継がれてきた美術品たち。
ゆえに、
“時代で比べる”ことが可能になるんです。
奈良・法隆寺の釈迦三尊像(623年)と、
イスタンブールのアヤ・ソフィア寺院(537年)。
鎌倉時代の運慶さん快慶さんと、
フランス・ランス大聖堂の予言者像。
室町時代生まれ(15世紀中頃)の雪舟さんと、
ルネサンス時代に生まれたレオナルド・ダ・ヴィンチさん。
「あはァ! おなじィ~じだいィ!」
「がるるるるぐるるるるるるる!」(←訳:雪舟さんとレオナルドさんが!)
資料が豊富で、
より対比が際立つのは、
《二都物語 京都とヴェネツィア》
でしょうか(本文161ページ)。
円山応挙さんや伊藤若冲さんたち――
近年大人気のスター画師さんが活躍した18世紀の日本と、
ティエポロさんカナレットさんが筆をふるった
18世紀のヴェネツィア……
江戸美術がが華やかに花咲く時代と、
バロックが最後の光芒を放つ時代は
重なっていたんですねえ。
「じゃくちゅうゥさんとォ、ばろッくゥ?」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:意外だけど納得!)
日本美術、
すなわち東アジア文化圏の美術と、
西洋美術のうねり。
それぞれの時代と国で
美術品を守ってきた大勢の方々の努力に
感謝をしながら味わいたいアート論は
歴史好きな活字マニアさんに
おすすめしたい快作です。
アート好きな皆さま、ぜひ一読を~♫