テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ちっちゃな違いが、大きな理由に?

2019-09-08 21:31:59 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うゥ~…ぶるぶるゥ!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!怖いよう!)

 こんにちは、ネーさです。
 迫りくる台風の恐怖に怯える日曜日となりました。
 どうか被害がありませんように、
 皆さま御無事で、と祈りながらの読書タイムは、
 元気いっぱいのベストセラー作品から
 パワーをいただいちゃいましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪
 
  


 
      ―― 続 わけあって絶滅しました。 ――



 監修は今泉忠明さん、著者は丸山貴史さん、
 絵はサトウマサノリさん、ウエタケヨーコさん、北澤平祐さん、
 2019年7月に発行されました。
 大人気を博した『わけあって絶滅しました』の続巻には
 『世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑』と
 副題が付されています。

「ぜつめつゥ!」
「ぐるがるる~!」(←訳:縁起悪いよ~!)

 はいはい、落ち着いて。
 確かにね、
 《絶滅》してしまった生物さんたちがこの御本の主役ですが、
 それだけではないんですよ。

 まずは、目次に記された6つの章題を眺めてみましょうか。

  1.《古生代で絶滅》

  2.《中生代で絶滅》

  3.《新生代で絶滅》

  4.《現代で絶滅》

  5.《絶滅しそうでしていない》

  6.《わけあって繁栄しました》

「んッ? していないィ??」
「がる~??」(←訳:繁栄~??)

 ええ、そうなんです。
 御本の前半部分は《絶滅》した生きもの、
 そして後半部分では、
 《絶滅》しなかった生きものに
 主役が交代してゆきます。

「そのォちがいィはァ?」
「ぐるるるがるるる?」(←訳:どこから生じたの?)

 絶滅か、生存か。

 中生代(ジュラ紀)を代表する
 肉食恐竜アロサウルスが絶滅したのは、
 彼らがエサとする巨大な恐竜たち(例えばアパトサウルス)が
 激減してしまったから。

 そう、どれほど強くても
 それだけじゃ生き延びられない。

 一方、
 新生代の哺乳類オオツギホコウモリの場合は、
 敵が少ない環境で暮らすうちに
 だんだん身体が大きくなって、
 飛ぶのをサボっていたら、
 侵入してきたドブネズミたちに
 食べられてしまったから。

 そう、油断してると、
 やっぱり生き延びられない。

「うゥ~むゥ……!」
「がるっるぐるるる……」(←訳:世界ってフクザツ……)

 生き延びた生物の例として
 挙げられているもののひとつは、
 サメ。

 なぜ生き延びたのかというと、
 “最強”を目指さなかったから。

 時代のナンバーワンにならなくてもいい、
 魚竜やモササウルスより弱くていい、
 彼らの陰でこっそりひっそり生きてゆけたら
 それで充分♫

「そッ、そうなのッ?」
「ぐるるがる??」(←訳:それが勝因??)

 滅びたもの、
 生き残ったもの。

 《自然絶滅》の悲喜劇と、
 人間が絶滅させた《人為絶滅》。

 進化の不思議と
 地球の未来について深く考えさせられる科学ノンフィクションは、
 大人にも、チビっ子ちゃんたちにもおすすめです。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~!
 


 
コメント
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