「こんにちわッ、テディちゃでス!
うゥ! うらやましィ~のでス!」
「がるる!ぐるるぅるる!」(←訳:虎です!憧れちゃうよ!)
こんにちは、ネーさです。
はるか西の彼方、スペインで開催中の
《ブエルタ・ア・エスパーニャ2019》は、
最終週に入って佳境を迎えていますが、
気になるのは……沿道の観客さんに長袖多し?
スペインってもう寒くなってるのかしら?と、
今日も猛暑の東京から羨望の溜め息をもらしつつ、
さあ、ここからは読書タイムですよ。
本日は、こちらの御御本を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/dd/79cc568b234c03c30d6305100ef61bab.jpg)
―― ドナルド・キーンのオペラへようこそ! ――
著者はドナルド・キーンさん、2019年4月に発行されました。
『われらが人生の歓び』と副題が付されています。
「ふァ? おぺらァ、でスかッ??」
「ぐるるるがーるぐる?」(←訳:オペラとキーン先生?)
ドナルド・キーンさん(1922~2019)。
いうまでもなく、
日本文学と日本文化研究の第一人者であり、
外国出身の学術研究家としては
初めて文化勲章を受賞した
比類なき“智の巨人”さんですね。
けれど、キーンさんが超、いえ、
超超超超超……と、
アタマに超を100個付けちゃってもいいくらいの
オペラ愛好家さんだったとは、
申し訳ありません、
私ネーさ、知りませんでした。
「はじまりィはァ、しょうねんじだいィ!」
「がるるぐるがるるぐるる!」(←訳:蓄音機から流れるアリア!)
キーンさんがまだ幼かったころ、
お家にがお父さんの蓄音機がありました。
その蓄音機で聴いた曲といえば、
《道化師》《真珠採り》や《リゴレット》などの、
それもイタリア人テノール歌手によるオペラ作品で、
交響曲や室内楽のレコードはまったく無かった――
キーンさんはそう回想します。
ニューヨーク育ちのキーンさんですから、
蓄音機のレコードを聴き、
トスカニーニさん指揮のNBC交響楽団の演奏を
劇場やラジオ放送で聴き、
そして、メトロポリタン歌劇場で
“人生初”のオペラを観ることとなりました。
「もうゥこのさいィ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:定期会員になろう!)
メトロポリタン歌劇場、
通称“メト”の定期会員になったキーンさんは、
ニューヨークで、
そしてケンブリッジ大学留学中はロンドンで、
数多の舞台に接し、
すっかりオペラのとりこになってゆきます。
モーツァルトさんの『フィガロ』、
ビゼーさんの『カルメン』、
ベートーヴェンさんの『フィデーリオ』……
「ふかまるゥ~ねッきょうゥ!」
「がーるるる・ぐーるるる!」(←訳:ノーオペラ・ノーライフ!)
この御本では、
キーンさんとオペラとの出会い、
オペラについてのエッセイ、
著名なオペラ作品の解説、
オペラ歌手さんについての評論等、
キーンさんの《オペラ論》が展開されていますが、
さて、
キーンさんが最も愛するオペラ歌手さんは、というと。
「あのォおかたァ、でス!」
「ぐるるるるる!」(←訳:20世紀の星!)
マリア・カラスさん(1923~1977)こそが、
キーンさんにとっての
唯一無二の歌姫でした。
『マリア・カラスを偲ぶ』
と題された終章には、
カラスさんの公演のチケットを手に入れるため、
コヴェントガーデンの入場券売場に並んだ思い出が
詳しく記されています。
大評判の公演ですから、
チケットの売れ残りなどあるはずがない。
でも、とりあえず並んでみようと、
10~15人ほどの行列に加わってみる……も、
辛抱強く待つうち。
列に並んでいた人は、ひとり、ふたりと、
諦め顔で離れてゆく。
まもなく開演と告げられた時には、
キーンさんの前に並んでいたのは、
わずか3、4人。
「これはァ、もしやッ!」
「がぅるるる!」(←訳:チャンスが!)
チケットを握りしめ、
劇場へと急ぐキーンさん。
はたして、間に合うのか?
「いそげやァ、いそげッ!」
「ぐるがっるぅ!」(←訳:間に合ったぁ!)
かくして、
マリア・カラスさんの『ノルマ』は
キーンさんの眼に、耳に、こころに、
確固として焼き付けられることとなりました。
「けッしてェ、わすれないィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:永遠の歌姫!)
キーンさんのオペラ熱には
どうやら伝染力があるようです。
読み進んでゆけば、
だんだん、どんどん、ほぉら、
オペラが観たく、聴きたくなってゆく――
そんな不思議な気分を、
活字マニアの皆さまも
ぜひ、体感してみてくださいね。
おすすめですよ♪
うゥ! うらやましィ~のでス!」
「がるる!ぐるるぅるる!」(←訳:虎です!憧れちゃうよ!)
こんにちは、ネーさです。
はるか西の彼方、スペインで開催中の
《ブエルタ・ア・エスパーニャ2019》は、
最終週に入って佳境を迎えていますが、
気になるのは……沿道の観客さんに長袖多し?
スペインってもう寒くなってるのかしら?と、
今日も猛暑の東京から羨望の溜め息をもらしつつ、
さあ、ここからは読書タイムですよ。
本日は、こちらの御御本を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/dd/79cc568b234c03c30d6305100ef61bab.jpg)
―― ドナルド・キーンのオペラへようこそ! ――
著者はドナルド・キーンさん、2019年4月に発行されました。
『われらが人生の歓び』と副題が付されています。
「ふァ? おぺらァ、でスかッ??」
「ぐるるるがーるぐる?」(←訳:オペラとキーン先生?)
ドナルド・キーンさん(1922~2019)。
いうまでもなく、
日本文学と日本文化研究の第一人者であり、
外国出身の学術研究家としては
初めて文化勲章を受賞した
比類なき“智の巨人”さんですね。
けれど、キーンさんが超、いえ、
超超超超超……と、
アタマに超を100個付けちゃってもいいくらいの
オペラ愛好家さんだったとは、
申し訳ありません、
私ネーさ、知りませんでした。
「はじまりィはァ、しょうねんじだいィ!」
「がるるぐるがるるぐるる!」(←訳:蓄音機から流れるアリア!)
キーンさんがまだ幼かったころ、
お家にがお父さんの蓄音機がありました。
その蓄音機で聴いた曲といえば、
《道化師》《真珠採り》や《リゴレット》などの、
それもイタリア人テノール歌手によるオペラ作品で、
交響曲や室内楽のレコードはまったく無かった――
キーンさんはそう回想します。
ニューヨーク育ちのキーンさんですから、
蓄音機のレコードを聴き、
トスカニーニさん指揮のNBC交響楽団の演奏を
劇場やラジオ放送で聴き、
そして、メトロポリタン歌劇場で
“人生初”のオペラを観ることとなりました。
「もうゥこのさいィ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:定期会員になろう!)
メトロポリタン歌劇場、
通称“メト”の定期会員になったキーンさんは、
ニューヨークで、
そしてケンブリッジ大学留学中はロンドンで、
数多の舞台に接し、
すっかりオペラのとりこになってゆきます。
モーツァルトさんの『フィガロ』、
ビゼーさんの『カルメン』、
ベートーヴェンさんの『フィデーリオ』……
「ふかまるゥ~ねッきょうゥ!」
「がーるるる・ぐーるるる!」(←訳:ノーオペラ・ノーライフ!)
この御本では、
キーンさんとオペラとの出会い、
オペラについてのエッセイ、
著名なオペラ作品の解説、
オペラ歌手さんについての評論等、
キーンさんの《オペラ論》が展開されていますが、
さて、
キーンさんが最も愛するオペラ歌手さんは、というと。
「あのォおかたァ、でス!」
「ぐるるるるる!」(←訳:20世紀の星!)
マリア・カラスさん(1923~1977)こそが、
キーンさんにとっての
唯一無二の歌姫でした。
『マリア・カラスを偲ぶ』
と題された終章には、
カラスさんの公演のチケットを手に入れるため、
コヴェントガーデンの入場券売場に並んだ思い出が
詳しく記されています。
大評判の公演ですから、
チケットの売れ残りなどあるはずがない。
でも、とりあえず並んでみようと、
10~15人ほどの行列に加わってみる……も、
辛抱強く待つうち。
列に並んでいた人は、ひとり、ふたりと、
諦め顔で離れてゆく。
まもなく開演と告げられた時には、
キーンさんの前に並んでいたのは、
わずか3、4人。
「これはァ、もしやッ!」
「がぅるるる!」(←訳:チャンスが!)
チケットを握りしめ、
劇場へと急ぐキーンさん。
はたして、間に合うのか?
「いそげやァ、いそげッ!」
「ぐるがっるぅ!」(←訳:間に合ったぁ!)
かくして、
マリア・カラスさんの『ノルマ』は
キーンさんの眼に、耳に、こころに、
確固として焼き付けられることとなりました。
「けッしてェ、わすれないィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:永遠の歌姫!)
キーンさんのオペラ熱には
どうやら伝染力があるようです。
読み進んでゆけば、
だんだん、どんどん、ほぉら、
オペラが観たく、聴きたくなってゆく――
そんな不思議な気分を、
活字マニアの皆さまも
ぜひ、体感してみてくださいね。
おすすめですよ♪