「こんにちわッ、テディちゃでス!
しゅうばんせんッ、なのでスゥ~!」
「がるる!ぐるるがーる!」(←訳:虎です!疲労もピーク!)
こんにちは、ネーさです。
《ブエルタ・ア・エスパーニャ2019》も
そろそろゴール地マドリッドに近付いてきました。
が、総合首位と2位の選手さんのタイム差は2分24秒……
決して逆転不可能な数字ではありません。
ドラマチックな展開を期待しながら、
本日の読書タイムは
ドラマな要素を全部盛り付けたようなこちらの御本を、
さあ、どうぞ~♪
―― 恐竜の世界史 ――
著者はスティーブ・ブルサッテさん、
原著は2018年に、日本語版は2019年8月に発行されました。
英語原題は『THE RISE AND FALL OF THE DINOSAURS』、
『負け犬が覇者となり、絶滅するまで』
と日本語副題が付されています。
「あたらしくゥ、にんていィ!」
「ぐるるがる~!」(←訳:カムイくん~!)
《恐竜博2019》で注目の『むかわ竜』が
新属新種と認定!
学名は『カムイサウルス・ジャポニクス』!
というニュースが先日話題になりましたね。
カッコいいお名前だわぁとウットリさせられますが、
本日ご紹介するこの御本は
いわば、
“カムイくんたち恐竜の生きた時代”
を探る歴史ノンフィクション作品です。
「ふしぎィ、でスよねェ~…」
「がるぐるるるるるる?」(←訳:なぜ滅びたんだろう?)
著者・ブルサッテさんは
世界各地で化石の発掘調査を行い、
15種もの新種を記載してきた恐竜学者さんです。
古脊椎動物の解剖学・系統学・進化を専門とし、
コロンビア大学で博士号を取得、
現在はエジンバラ大学で教鞭を執っているブルサッテさん、
もちっろん、恐竜大好き♪な少年でした。
大好きな恐竜が、
いつごろ地球の歴史に登場したのか、
どのようにしてのし上がっていったのか、
さまざまな種が生まれ、
栄華を極め、
進化を遂げ、
いくつもの謎を残しながら
絶滅していったのか――
この御本では、
まさに少年そのものの好奇心と熱意で
新生代・中生代・古生代の生命の歴史が語られます。
「きょうりゅうゥだけじゃァないのでス!」
「ぐるがる!」(←訳:人間もね!)
恐竜の歴史を俯瞰しつつ、
ブルサッテさんは
“恐竜を発掘してきた人びと”についても
大いに筆を振るいます。
現役の学者さん、
化石発掘史上のレジェンドさんなど、
偉人さんから変人さんまで、
東西の恐竜マニアさんが登場する中で、
別格といえるのは、
フランツ・ノプシャ・フォン・フェルシェーシルヴァーシュ男爵
(1877~1933)。
「ふァ? だんしゃくゥ??」
「がるるるぐる?」(←訳:貴族さんなの?)
トランシルバニア地方の貴族の家に生まれたノプシャさんは、
旅行家であり、
実はオーストリア=ハンガリー帝国に雇われて
オスマン帝国の内情を収集するスパイであり、
そして恐竜研究家でした。
古生物学を専門的に学んだ経験はないものの、
自分の領地で古い粉々の頭骨を見つけたことを機に、
独自に研究と考察を重ね、
古代の生命の姿、在り方に肉迫してゆくノプシャさん。
しかし、時代が、戦争が、
ノプシャさんから機会を奪いました。
第一次大戦後、
彼は爵位と領地を失います。
数奇としか言い表しようのない、
その遍歴の人生の最期は……。
「……なんだかァ、もうゥ……」
「ぐるるぅるる……」(←訳:泣いちゃうよ……)
もうひとり、
御本の後半部分で突出した存在感を発揮するのは、
地質学者のウォルター・アルバレス教授。
アルバレス教授の研究をもとに
ブルサッテさんが描き出す
《地球史上最悪の日》は
本当に冷や汗が流れるほど、怖い……!
隕石、なんてもんじゃありません。
直径10キロほどの、
おそらくは小惑星が
現在のメキシコ・ユカタン半島に落下。
ジェット旅客機の100倍以上の速さ、
TNT火薬に換算して100兆トン超、
地殻を40キロほどえぐって
その下のマントル層にまで食い込み、
直径160キロ以上のクレーターを残した衝撃は、
《恐竜の時代》を一瞬で終わらせてしまった……。
「……まッ、またしてもォ~」
「がるるる!」(←訳:泣きそう!)
繁栄と絶滅から、
恐竜後の時代へ。
生命の長大な流れを綴るこの御本は、
前半部分はややとっつきにくく感じるかもしれませんが、
後半にさしかかるにつれ
面白さが倍増してゆきます。
6600万年前、
地球に何が起きたのか――?
歴史好きさん、
科学系ノンフィクション好きな方々に激おすすめの一冊ですよ。
ぜひ、手に取ってみてくださいね♪
しゅうばんせんッ、なのでスゥ~!」
「がるる!ぐるるがーる!」(←訳:虎です!疲労もピーク!)
こんにちは、ネーさです。
《ブエルタ・ア・エスパーニャ2019》も
そろそろゴール地マドリッドに近付いてきました。
が、総合首位と2位の選手さんのタイム差は2分24秒……
決して逆転不可能な数字ではありません。
ドラマチックな展開を期待しながら、
本日の読書タイムは
ドラマな要素を全部盛り付けたようなこちらの御本を、
さあ、どうぞ~♪
―― 恐竜の世界史 ――
著者はスティーブ・ブルサッテさん、
原著は2018年に、日本語版は2019年8月に発行されました。
英語原題は『THE RISE AND FALL OF THE DINOSAURS』、
『負け犬が覇者となり、絶滅するまで』
と日本語副題が付されています。
「あたらしくゥ、にんていィ!」
「ぐるるがる~!」(←訳:カムイくん~!)
《恐竜博2019》で注目の『むかわ竜』が
新属新種と認定!
学名は『カムイサウルス・ジャポニクス』!
というニュースが先日話題になりましたね。
カッコいいお名前だわぁとウットリさせられますが、
本日ご紹介するこの御本は
いわば、
“カムイくんたち恐竜の生きた時代”
を探る歴史ノンフィクション作品です。
「ふしぎィ、でスよねェ~…」
「がるぐるるるるるる?」(←訳:なぜ滅びたんだろう?)
著者・ブルサッテさんは
世界各地で化石の発掘調査を行い、
15種もの新種を記載してきた恐竜学者さんです。
古脊椎動物の解剖学・系統学・進化を専門とし、
コロンビア大学で博士号を取得、
現在はエジンバラ大学で教鞭を執っているブルサッテさん、
もちっろん、恐竜大好き♪な少年でした。
大好きな恐竜が、
いつごろ地球の歴史に登場したのか、
どのようにしてのし上がっていったのか、
さまざまな種が生まれ、
栄華を極め、
進化を遂げ、
いくつもの謎を残しながら
絶滅していったのか――
この御本では、
まさに少年そのものの好奇心と熱意で
新生代・中生代・古生代の生命の歴史が語られます。
「きょうりゅうゥだけじゃァないのでス!」
「ぐるがる!」(←訳:人間もね!)
恐竜の歴史を俯瞰しつつ、
ブルサッテさんは
“恐竜を発掘してきた人びと”についても
大いに筆を振るいます。
現役の学者さん、
化石発掘史上のレジェンドさんなど、
偉人さんから変人さんまで、
東西の恐竜マニアさんが登場する中で、
別格といえるのは、
フランツ・ノプシャ・フォン・フェルシェーシルヴァーシュ男爵
(1877~1933)。
「ふァ? だんしゃくゥ??」
「がるるるぐる?」(←訳:貴族さんなの?)
トランシルバニア地方の貴族の家に生まれたノプシャさんは、
旅行家であり、
実はオーストリア=ハンガリー帝国に雇われて
オスマン帝国の内情を収集するスパイであり、
そして恐竜研究家でした。
古生物学を専門的に学んだ経験はないものの、
自分の領地で古い粉々の頭骨を見つけたことを機に、
独自に研究と考察を重ね、
古代の生命の姿、在り方に肉迫してゆくノプシャさん。
しかし、時代が、戦争が、
ノプシャさんから機会を奪いました。
第一次大戦後、
彼は爵位と領地を失います。
数奇としか言い表しようのない、
その遍歴の人生の最期は……。
「……なんだかァ、もうゥ……」
「ぐるるぅるる……」(←訳:泣いちゃうよ……)
もうひとり、
御本の後半部分で突出した存在感を発揮するのは、
地質学者のウォルター・アルバレス教授。
アルバレス教授の研究をもとに
ブルサッテさんが描き出す
《地球史上最悪の日》は
本当に冷や汗が流れるほど、怖い……!
隕石、なんてもんじゃありません。
直径10キロほどの、
おそらくは小惑星が
現在のメキシコ・ユカタン半島に落下。
ジェット旅客機の100倍以上の速さ、
TNT火薬に換算して100兆トン超、
地殻を40キロほどえぐって
その下のマントル層にまで食い込み、
直径160キロ以上のクレーターを残した衝撃は、
《恐竜の時代》を一瞬で終わらせてしまった……。
「……まッ、またしてもォ~」
「がるるる!」(←訳:泣きそう!)
繁栄と絶滅から、
恐竜後の時代へ。
生命の長大な流れを綴るこの御本は、
前半部分はややとっつきにくく感じるかもしれませんが、
後半にさしかかるにつれ
面白さが倍増してゆきます。
6600万年前、
地球に何が起きたのか――?
歴史好きさん、
科学系ノンフィクション好きな方々に激おすすめの一冊ですよ。
ぜひ、手に取ってみてくださいね♪