「こんにちわッ、テディちゃでス!
うぎゅゥ~まけちゃッたでスゥ~…」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!ドンマイだよ!)
こんにちは、ネーさです。
バスケW杯日本代表は米国に完敗となりましたが、
まだまだ、7日にはニュージーランド、
9日にはモンテネグロとの対戦が予定されています。
八村塁くんが離脱してしまったチームジャパンに
さらなるエールを送りながら、
さあ、今日も読書タイムとまいりましょう。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/34/b32c6dda9eb3fc80fb8b06d1dacef4a4.jpg)
―― 『ハイジ』が見たヨーロッパ ――
著者は森田安一(もりた・やすかず)さん、
2019年7月に発行されました。
大人にもチビっ子にも広く親しまれる『アルプスの少女ハイジ』、
その原作小説と
日本でアニメ化された『ハイジ』を対比させつつ、
欧州の歴史をも探るノンフィクション作品です。
……が、
私ネーさ、本題に入る前に
ちょいとばかり言いたいことがございます。
「わわゥ? おこッてるゥ??」
「ぐるる!」(←訳:怖いぞ!)
現在、NHKで放送中の朝ドラ『なつぞら』。
毎朝きちんと拝見しております。
だって、アニメーターのお話だっていうから、
日本のアニメーションを
ここまで育て上げた方々の物語だっていうから。
でもね、出てこないじゃん!
『白蛇伝』と
『太陽の王子ホルスの大冒険』を想わせる作品がチラッと登場して、
おお!これから『どうぶつ宝島』が
『長靴をはいた猫』が、
『赤胴鈴之介』が、
『アトム』や『鉄人28号』といった
アニメ史上重要な意味を持つ作品も出てくる……と思ったら。
ぜ~んぜん出てこないじゃありませんか~!
「……かなしィでスゥ~…」
「がるるぐる~…」(←訳:寂しいよね~…)
今日は出るか、明日こそは出るかも、と
期待に期待を重ねてきたのに……
すっかり裏切られた気分です。
ていうか、
そもそもTVに期待したのが間違ってたんだわ、
やっぱり本だ!
活字マニアは活字マニアらしく、
書物の世界に立ち戻ろう!
と思い改めまして、
この御本を手に取った次第です。
「げんさくゥのォ、はいじィ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:高畑さんのハイジ!)
著者・森田さんは『ハイジ』の歴史を辿ります。
ヨハンナ・シュピリさん(1827~1901)の
『ハイジの修業時代と遍歴時代』が、
どういう形で日本へやって来たか。
ペーターやハイジの生活から窺われる
19世紀スイスの教育事情や、
“働く子どもたち”の存在。
フランクフルトへの移動手段となった
スイスの鉄道網、
夢遊病など医学についての認識。
スイスの温泉大国ぶりと、
おばあさんの心を癒す讃美歌。
さまざまな『ハイジ』世界の考察が為されてゆく中で、
際立って素晴らしいのが、
《おじいさんの履歴――スイス傭兵制》
の章です。
「ふァ? ようへいィ??」
「がるるぐるるる?」(←訳:アルムおんじが?)
彼には名前がない。
おそらくは、トビアス、ではないかと推察される。
出身地は、スイス南部のドムレシュク。
アルムおんじは、
そのドムレシュクの、
“もっとも裕福な農場の持ち主”
だったのですが、
仰天の《波乱と流転の人生》を送ることに……!
「ふゥ! そうぞうゥいじょうゥ!」
「ぐるるる!」(←訳:大遍歴だ!)
統一前夜のイタリア半島に
吹き荒れる戦乱と混乱、
揺れ動くヨーロッパ各国の政治制度、
王座に忍び寄る破滅の兆し――
欧州近代史を凝縮したかのような、
アルムおんじの経歴は、
私たち読み手を圧倒します。
「わかきィひのォ、おじいさんッ!」
「がるるるぐるるるるる…?」(←訳:どんな顔してたんだろ…?)
アニメの『ハイジ』には描かれなかった、
原作の小説『ハイジ』にも詳述されなかった、
アルムおんじの隠された物語へのアプローチは、
歴史好きな御方に、
もちろん『ハイジ』ファンの方々にもおすすめですよ。
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
うぎゅゥ~まけちゃッたでスゥ~…」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!ドンマイだよ!)
こんにちは、ネーさです。
バスケW杯日本代表は米国に完敗となりましたが、
まだまだ、7日にはニュージーランド、
9日にはモンテネグロとの対戦が予定されています。
八村塁くんが離脱してしまったチームジャパンに
さらなるエールを送りながら、
さあ、今日も読書タイムとまいりましょう。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/34/b32c6dda9eb3fc80fb8b06d1dacef4a4.jpg)
―― 『ハイジ』が見たヨーロッパ ――
著者は森田安一(もりた・やすかず)さん、
2019年7月に発行されました。
大人にもチビっ子にも広く親しまれる『アルプスの少女ハイジ』、
その原作小説と
日本でアニメ化された『ハイジ』を対比させつつ、
欧州の歴史をも探るノンフィクション作品です。
……が、
私ネーさ、本題に入る前に
ちょいとばかり言いたいことがございます。
「わわゥ? おこッてるゥ??」
「ぐるる!」(←訳:怖いぞ!)
現在、NHKで放送中の朝ドラ『なつぞら』。
毎朝きちんと拝見しております。
だって、アニメーターのお話だっていうから、
日本のアニメーションを
ここまで育て上げた方々の物語だっていうから。
でもね、出てこないじゃん!
『白蛇伝』と
『太陽の王子ホルスの大冒険』を想わせる作品がチラッと登場して、
おお!これから『どうぶつ宝島』が
『長靴をはいた猫』が、
『赤胴鈴之介』が、
『アトム』や『鉄人28号』といった
アニメ史上重要な意味を持つ作品も出てくる……と思ったら。
ぜ~んぜん出てこないじゃありませんか~!
「……かなしィでスゥ~…」
「がるるぐる~…」(←訳:寂しいよね~…)
今日は出るか、明日こそは出るかも、と
期待に期待を重ねてきたのに……
すっかり裏切られた気分です。
ていうか、
そもそもTVに期待したのが間違ってたんだわ、
やっぱり本だ!
活字マニアは活字マニアらしく、
書物の世界に立ち戻ろう!
と思い改めまして、
この御本を手に取った次第です。
「げんさくゥのォ、はいじィ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:高畑さんのハイジ!)
著者・森田さんは『ハイジ』の歴史を辿ります。
ヨハンナ・シュピリさん(1827~1901)の
『ハイジの修業時代と遍歴時代』が、
どういう形で日本へやって来たか。
ペーターやハイジの生活から窺われる
19世紀スイスの教育事情や、
“働く子どもたち”の存在。
フランクフルトへの移動手段となった
スイスの鉄道網、
夢遊病など医学についての認識。
スイスの温泉大国ぶりと、
おばあさんの心を癒す讃美歌。
さまざまな『ハイジ』世界の考察が為されてゆく中で、
際立って素晴らしいのが、
《おじいさんの履歴――スイス傭兵制》
の章です。
「ふァ? ようへいィ??」
「がるるぐるるる?」(←訳:アルムおんじが?)
彼には名前がない。
おそらくは、トビアス、ではないかと推察される。
出身地は、スイス南部のドムレシュク。
アルムおんじは、
そのドムレシュクの、
“もっとも裕福な農場の持ち主”
だったのですが、
仰天の《波乱と流転の人生》を送ることに……!
「ふゥ! そうぞうゥいじょうゥ!」
「ぐるるる!」(←訳:大遍歴だ!)
統一前夜のイタリア半島に
吹き荒れる戦乱と混乱、
揺れ動くヨーロッパ各国の政治制度、
王座に忍び寄る破滅の兆し――
欧州近代史を凝縮したかのような、
アルムおんじの経歴は、
私たち読み手を圧倒します。
「わかきィひのォ、おじいさんッ!」
「がるるるぐるるるるる…?」(←訳:どんな顔してたんだろ…?)
アニメの『ハイジ』には描かれなかった、
原作の小説『ハイジ』にも詳述されなかった、
アルムおんじの隠された物語へのアプローチは、
歴史好きな御方に、
もちろん『ハイジ』ファンの方々にもおすすめですよ。
ぜひ、一読してみてくださいね~♪