テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

フィクションだけれど、ちょっぴりリアルな?

2019-09-01 22:41:52 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いざッ、わァーるどォかッぷゥ!」
「がるる!ぐるっるる!」(←訳:虎です!始まったね!)

 こんにちは、ネーさです。
 《FIBAバスケットボールワールドカップ2019》が
 上海にて開幕しました!
 1次ラウンド第1戦で日本(FIBAランキング48位)は
 トルコ(同17位)に負けちゃいましたけど、
 9月3日にはチェコ(同24位)と、
 5日には米国(同1位)との対戦が予定されています。
 ガンバレ~!!と声を限りに応援しながら、
 さあ、読書タイムも抜かりなく!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
         ―― 誰そ彼の殺人 ――



 著者は小松亜由美(こまつ・あゆみ)さん、
 2019年5月に発行されました。
 『Who Done It in The Dark?』と英語題名が付されています。
 『誰そ彼』は『たそがれ』とお読みくださいね。

「もうゥ、すッかりィ~おなじみィ~!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:法医学ミステリ!)

 2018年に放送されたTVドラマ『アンナチュラルズ』は、
 私ネーさも毎週楽しみに拝見しておりました♪
 今シーズンも法医学を題材にしたドラマ
 『監察医 朝顔』が放送されていて、
 たいそう人気も視聴率も高いとか。

 では、視線をTVから
 書店さんへと転じてみると……?

「ふァいッ! ありまスよゥ!」
「がるぐる!」(←訳:これこれ!)

 この御本には
 《医療ミステリ×本格ミステリ》
 と印刷された帯がかかっていて、
 それだけでも書店さんの小説本コーナーでは
 目立ちそうなものですが。

 もうひとつ、私たちの眼を釘付けにするのは……

 《現役解剖技官(法医学)、驚異のデビュー作!》

 という字句です。

「ほッ、ほんものォのッ?」
「ぐるがるるる!」(←訳:現役技官さん!)

 著者・小松さんは現在、
 或る大学の法医学教室に勤務しておられる
 本物の臨床検査技師さんです。
 
 つまり、実際の技官としてのお仕事が
 この作品に反映されているものと
 思われますが。

「いろいろォ、びッくりィ!」
「がるっるぐるるるる?」(←訳:現場ってこうなんだ?)

 器具がきれいに整理整頓され、
 照明の下、
 解剖医さんや技官さんが勢揃いして、
 黙祷ののち、
 粛々と執刀――

 っていうばかりが、
 解剖じゃない?

 依頼されれば、
 執刀医さんは器具と白衣を詰めたバッグを抱え、
 法医解剖室の外へ
 どんどん出ていっちゃう?
 
 そして現場で、
 もしくは現場近くの医療機関に場所を提供してもらって
 猛スピードで検屍所見開始、
 なんてことも?

「しらなかッたでス!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:意外にワイルド!)

 法医学って、
 教室や解剖室の内部でのみ
 進められるものじゃないんだ……と、
 痛感させられるのは、
 表題作品『誰そ彼の殺人』と、
 それに続く『蓮池浄土』です。

 『蓮池浄土』の粗筋を
 少~しだけ、ご紹介してみますと――

 杜乃宮(もりのみや)大学医学部法医学教室の解剖技官
 梨木楓(なしき・かえで)さんは、
 今日もがっくり落ち込んでいます。
 
 また呼び出しだ……
 せっかくの休日、
 映画館か美術館か博物館にでも
 出掛けようとしていたところなのに。
 
 急いで身支度を出勤用に替えて、
 医学部のキャンパス前へ行ってみれば、
 捜査車両で連れてゆかれたのは
 大学のある仙台から
 車で片道2時間もかかる
 小さな村。

「とおいィ~でス!」
「がるる~!」(←訳:疲れた~!)

 辿り着いたそこは、蓮池村。

 蓮の花が美しく咲く池を囲んで家々が点在する
 静かな村落は、
 事件の発生に大騒ぎ!

 のはずが、
 警察の車両はなし、
 たったひとりを除いて捜査員さんの姿はなし。

 づやら、事件性は薄いものと判断され、
 捜査員さんは引き上げてしまったもよう?

「ちょッとォまッたァ!」
「ぐるるがる!」(←訳:油断は禁物!)

 楓さんの上司である
 准教授・今宮貴継(いまみや・たかつぐ)さんは
 次々と不審な点を見出してゆきます。

 これは……捜査員さんたちを
 早く呼び戻さないと!

「やぱりィ!」
「がるる!」(←訳:だよね!)

 短編4作品から成る、
 フィクションではあるけれど、
 ノンフィクション的な趣向も巡らされた
 エンタな連作ミステリは、
 ミステリ好きさんに、
 法医学に興味をお持ちの方々におすすめです。
 
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね~♪
 
 
 
 
 
コメント
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