「こんにちわッ、テディちゃでス!
くんかッくんくんッ! このォかおりィはァ!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!銀木犀だ!)
こんにちは、ネーさです。
ラグビーワールドカップ明日開幕!を祝福するかのように、
銀木犀の花が咲きましたよ♪
秋の香りに包まれながらの本日の読書タイムは、
さあ、こちらの大型本を、どうぞ~!
―― 図鑑 世界の文学者 ――
監修はピーター・ヒュームさん、日本語版監修は斎藤孝さん、
原著は2018年に、日本語版は2019年8月に発行されました。
英語原題は『writers: THEIR LIVES AND WORKS』、
世界の文学者さん198人と代表作品の解説、
肖像画・写真も多数収録した《文学者図鑑》です。
「いッちばんめェはァ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:ダンテさん!)
御本の本文は、
CHAPTER1『18世紀まで』
CHAPTER2『19世紀前期』
CHAPTER3『19世紀後期』
CHAPTER4『20世紀前期』
CHAPTER5『20世紀後期』
CHAPTER6『現代』
と、6つの章で構成されています。
『18世紀まで』の章は、
13世紀のイタリアの
詩聖ダンテ・アリギエーリさんを筆頭に、
14世紀のジョヴァンニ・ボカッチョさんや
ジェフリー・チョーサーさん、
16世紀のミゲル・デ・セルバンテスさんと
ウィリアム・シェイクスピアさん、
16~17世紀のジョン・ダンさん……
と、世界文学史上の巨匠さんが紹介されていますが、
この第1章では時代的にまだ
《写真》というものが発明されていませんので
油彩や銅版画の肖像画が掲載されています。
「しゃしんがァ、とうじょうゥするのはァ~」
「がるるるるぐる!」(←訳:19世紀の中頃!)
えーと、この御本の中で
最も古い肖像写真は、
本文84ページの、
エドガー・アラン・ポーさん、でしょうか。
ポーさんのお写真は1848年撮影のもので、
そのポーさんのお写真のひとつ前、
本文82ページには、
ハンス・クリスチャン・アンデルセンさんの
お写真がありますが、
これは1860年撮影のもの……
ということは、
“カメラの前に座った文豪”さんの先駆けは、
ポーさんだったのかもしれませんね。
「しゃしんッなのかァ、かいがァなのかァ~…」
「ぐるがるる!」(←訳:迷うところ!)
自分の肖像画を残すとしたら、
油彩画にしようか、
それとも写真機とかいう最新の機械を使ってみようか?
19世紀の文学者さんたちは
けっこう迷ったとみえ、
アレクサンドル・デュマさんは写真、
バルザツクさんやヴィクトル・ユーゴーさんは油彩、
チャールズ・ディケンズさんも油彩派?
それが19世紀も後半に近付くと、
写真派さんが断然多数派になってゆきます。
『白鯨』のハーマン・メルヴィルさん、
『悪の華』のボードレールさん、
『人形の家』のイプセンさんも
写真の中からじっとこちらを見詰めている……
「つぎのォじだいィはァ、いうまでもォなくゥ!」
「がるるぐるる~!」(←訳:写真がずらり~!)
20世紀に入ると、
文学者さんたちはカメラの前に立つことを
躊躇しなくなりました。
カフカさんも
T・S・エリオットさんも、
アルベール・カミュさんも。
「んッ? あれれッ?」
「ぐるがぅる?」(←訳:これなぁに?)
カメラに向かって
鋭い目線を向けているのは、
フワフワした黒い塊。
本文203ページの、
1ページまるごとを占めるそのお写真の、
主役は、はたして黒いフワフワ塊なのか、
フワフワ塊を腕に抱く紳士さんの方なのか。
「それはァもうゥ!」
「がるぐるるるるがるぐる!」(←訳:黒いフワフワの方が主役!)
えへん、違います。
黒いフワフワな塊は、
猫のタキちゃん。
タキちゃんを抱いている紳士さんの名は、
レイモンド・チャンドラーさん。
この御本の中で
動物を腕に抱いて登場しているのは、
どうやらチャンドラーさんただひとり?
あの『高い窓』や『長いお別れ』を著した
気難しそうな作家さんが。
ドーベルマン犬やジャーマンシェパード犬が似合いそうな、
ハードボイルド作家さんが。
実は、愛猫家さんだったとは……!
「びッくりィ、でしたでスねッ!」
「ぐるるっ♪」(←訳:ぷふふっ♪)
私の、ボクの、
大好きな文学者さんは、詩人さんは、
こんな眼差し、
こんな容貌をしていたのか――
予想外の驚きと発見が詰まっているこの御本には、
もちろん英米圏だけではなく、
南米やアフリカ、
中国や日本の文学者さんも
取り上げられています。
文学好きな方々にも、
写真好きな御方や
肖像画マニアさんにもおすすめの一冊です。
本屋さんで、図書館で、
見かけたなら、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♫
くんかッくんくんッ! このォかおりィはァ!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!銀木犀だ!)
こんにちは、ネーさです。
ラグビーワールドカップ明日開幕!を祝福するかのように、
銀木犀の花が咲きましたよ♪
秋の香りに包まれながらの本日の読書タイムは、
さあ、こちらの大型本を、どうぞ~!
―― 図鑑 世界の文学者 ――
監修はピーター・ヒュームさん、日本語版監修は斎藤孝さん、
原著は2018年に、日本語版は2019年8月に発行されました。
英語原題は『writers: THEIR LIVES AND WORKS』、
世界の文学者さん198人と代表作品の解説、
肖像画・写真も多数収録した《文学者図鑑》です。
「いッちばんめェはァ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:ダンテさん!)
御本の本文は、
CHAPTER1『18世紀まで』
CHAPTER2『19世紀前期』
CHAPTER3『19世紀後期』
CHAPTER4『20世紀前期』
CHAPTER5『20世紀後期』
CHAPTER6『現代』
と、6つの章で構成されています。
『18世紀まで』の章は、
13世紀のイタリアの
詩聖ダンテ・アリギエーリさんを筆頭に、
14世紀のジョヴァンニ・ボカッチョさんや
ジェフリー・チョーサーさん、
16世紀のミゲル・デ・セルバンテスさんと
ウィリアム・シェイクスピアさん、
16~17世紀のジョン・ダンさん……
と、世界文学史上の巨匠さんが紹介されていますが、
この第1章では時代的にまだ
《写真》というものが発明されていませんので
油彩や銅版画の肖像画が掲載されています。
「しゃしんがァ、とうじょうゥするのはァ~」
「がるるるるぐる!」(←訳:19世紀の中頃!)
えーと、この御本の中で
最も古い肖像写真は、
本文84ページの、
エドガー・アラン・ポーさん、でしょうか。
ポーさんのお写真は1848年撮影のもので、
そのポーさんのお写真のひとつ前、
本文82ページには、
ハンス・クリスチャン・アンデルセンさんの
お写真がありますが、
これは1860年撮影のもの……
ということは、
“カメラの前に座った文豪”さんの先駆けは、
ポーさんだったのかもしれませんね。
「しゃしんッなのかァ、かいがァなのかァ~…」
「ぐるがるる!」(←訳:迷うところ!)
自分の肖像画を残すとしたら、
油彩画にしようか、
それとも写真機とかいう最新の機械を使ってみようか?
19世紀の文学者さんたちは
けっこう迷ったとみえ、
アレクサンドル・デュマさんは写真、
バルザツクさんやヴィクトル・ユーゴーさんは油彩、
チャールズ・ディケンズさんも油彩派?
それが19世紀も後半に近付くと、
写真派さんが断然多数派になってゆきます。
『白鯨』のハーマン・メルヴィルさん、
『悪の華』のボードレールさん、
『人形の家』のイプセンさんも
写真の中からじっとこちらを見詰めている……
「つぎのォじだいィはァ、いうまでもォなくゥ!」
「がるるぐるる~!」(←訳:写真がずらり~!)
20世紀に入ると、
文学者さんたちはカメラの前に立つことを
躊躇しなくなりました。
カフカさんも
T・S・エリオットさんも、
アルベール・カミュさんも。
「んッ? あれれッ?」
「ぐるがぅる?」(←訳:これなぁに?)
カメラに向かって
鋭い目線を向けているのは、
フワフワした黒い塊。
本文203ページの、
1ページまるごとを占めるそのお写真の、
主役は、はたして黒いフワフワ塊なのか、
フワフワ塊を腕に抱く紳士さんの方なのか。
「それはァもうゥ!」
「がるぐるるるるがるぐる!」(←訳:黒いフワフワの方が主役!)
えへん、違います。
黒いフワフワな塊は、
猫のタキちゃん。
タキちゃんを抱いている紳士さんの名は、
レイモンド・チャンドラーさん。
この御本の中で
動物を腕に抱いて登場しているのは、
どうやらチャンドラーさんただひとり?
あの『高い窓』や『長いお別れ』を著した
気難しそうな作家さんが。
ドーベルマン犬やジャーマンシェパード犬が似合いそうな、
ハードボイルド作家さんが。
実は、愛猫家さんだったとは……!
「びッくりィ、でしたでスねッ!」
「ぐるるっ♪」(←訳:ぷふふっ♪)
私の、ボクの、
大好きな文学者さんは、詩人さんは、
こんな眼差し、
こんな容貌をしていたのか――
予想外の驚きと発見が詰まっているこの御本には、
もちろん英米圏だけではなく、
南米やアフリカ、
中国や日本の文学者さんも
取り上げられています。
文学好きな方々にも、
写真好きな御方や
肖像画マニアさんにもおすすめの一冊です。
本屋さんで、図書館で、
見かけたなら、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♫