「こんにちわッ、テディちゃでス!
くんくんッ♪ よいィ~かおりィ!」
「がるる!ぐっるるるる!」(←訳:虎です!あったまるね!)
こんにちは、ネーさです。
毎日の朝に夕に、ランチやおやつ時に、
そして読書タイムにも欠かせないのは、
コーヒー? 紅茶? 緑茶でしょうか?
そこで本日は、↓こ~んな御本を、さあ、どうぞ~♫
―― 喫茶人 かく語りき ――
著者は川口葉子(かわぐち・ようこ)さん、
2021年5月に発行されました。
『言葉で旅する喫茶店』と副題が付されています。
20年以上、日本のコーヒーシーンを取材し、
その魅力を発信し続けている著者・川口さん。
この御本は、
取材のためにお店を訪ねた川口さんに、
店主さんが何気なくほろりと、
或いはしみじみと語った《言葉》の中から
とりわけ記憶に残った名言を収録したものです。
「こだわりィのォ、あじわいィ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:こだわりのお店!)
歴史ある喫茶店、
人気のカフェやティールーム。
そういったお店を営む店主さんたちは、
並々ならぬこだわりと、
信念をもっているようです。
例えば――
《たとえ目が不自由でも、
いいカフェは音でわかる。
扉を開けた時の空気感、足音の響き、店主の声のトーン……
それらがどんなカフェか教えてくれる》
(渡部隆さん・本文36ページ)
《コーヒーは『飲む音楽』》
(奥野薫平さん/京都『六曜社』1階店主・本文62ページ)
《上に上にではなく、
下に下に根を張っていくお店になりたい》
(児玉和也さん/秋田県『08COFFEE』店主・本文114ページ)
「うむむゥ、なァるほどォ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:かく在りたいね!)
どんな場所に、どんなお店を、
どんな飲みもの食べものを準備して、
どんな接客をするか。
自分のやり方に、
お客さんはついてきてくれるだろうか。
『カフェをめぐる言葉』
『喫茶店をめぐる言葉』
『コーヒーを一杯』
『流儀とメニュー』
『書籍の中の珈琲時間』
という、5つの章で紹介されている《言葉》に、
“喫茶人”さんたちには
大いに共鳴できることでしょう。
一杯のコーヒー、
一切れのケーキ、
心地の良い椅子。
『書籍の中の珈琲時間』では、
植草甚一さん、
赤瀬川原平さん、
村上春樹さんの
ショートエッセイを読んで、
またまた納得。
「ときにはァ、なみだもッ!」
「ぐるがるるr……」(←訳:ついホロリ……)
本文34ページの、
市川草介さん(『MORIHIKO』代表取締役)の
短い文章には
ことのほか胸を衝きます。
《カフェは平和のシンボル。
戦争になったらカフェは真っ先になくなるだろう。
有事が起きた途端、カフェを楽しむ人々の心は
何処かに消えてしまう。
だから普段、カフェでコーヒーが飲めることは
何よりも無事な証拠なんだよ》
「むむゥ~んッ……!」
「がるるぐるるる……!」(←訳:平和がいいよね……!)
カフェでくつろぐ。
その幸せを、尊さを、
じっくりと醸し出す
《喫茶人》さん必見の言霊集です。
お好みの飲み物を片手に、
ぜひ、一読してみてくださいね~♫