テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 開けよう カフェの扉を ~

2022-04-19 23:52:04 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 くんくんッ♪ よいィ~かおりィ!」

「がるる!ぐっるるるる!」(←訳:虎です!あったまるね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 毎日の朝に夕に、ランチやおやつ時に、

 そして読書タイムにも欠かせないのは、

 コーヒー? 紅茶? 緑茶でしょうか?

 そこで本日は、↓こ~んな御本を、さあ、どうぞ~♫

  

 

 

      ―― 喫茶人 かく語りき ――

 

 

 著者は川口葉子(かわぐち・ようこ)さん、

 2021年5月に発行されました。

 『言葉で旅する喫茶店』と副題が付されています。

 

 20年以上、日本のコーヒーシーンを取材し、

 その魅力を発信し続けている著者・川口さん。

 

 この御本は、

 取材のためにお店を訪ねた川口さんに、

 店主さんが何気なくほろりと、

 或いはしみじみと語った《言葉》の中から

 とりわけ記憶に残った名言を収録したものです。

 

「こだわりィのォ、あじわいィ!」

「ぐるるるるがる!」(←訳:こだわりのお店!)

 

 歴史ある喫茶店、

 人気のカフェやティールーム。

 そういったお店を営む店主さんたちは、

 並々ならぬこだわりと、

 信念をもっているようです。

 例えば――

 

 《たとえ目が不自由でも、

  いいカフェは音でわかる。

  扉を開けた時の空気感、足音の響き、店主の声のトーン……

  それらがどんなカフェか教えてくれる》

  (渡部隆さん・本文36ページ)

 

 《コーヒーは『飲む音楽』》

  (奥野薫平さん/京都『六曜社』1階店主・本文62ページ)

 

 《上に上にではなく、

  下に下に根を張っていくお店になりたい》

  (児玉和也さん/秋田県『08COFFEE』店主・本文114ページ)

 

「うむむゥ、なァるほどォ!」

「がるぐるるるる!」(←訳:かく在りたいね!)

 

 どんな場所に、どんなお店を、

 どんな飲みもの食べものを準備して、

 どんな接客をするか。

 自分のやり方に、

 お客さんはついてきてくれるだろうか。

 

 『カフェをめぐる言葉』

 『喫茶店をめぐる言葉』

 『コーヒーを一杯』

 『流儀とメニュー』

 『書籍の中の珈琲時間』

 という、5つの章で紹介されている《言葉》に、

 “喫茶人”さんたちには

 大いに共鳴できることでしょう。

 

 一杯のコーヒー、

 一切れのケーキ、

 心地の良い椅子。

 

 『書籍の中の珈琲時間』では、

 植草甚一さん、

 赤瀬川原平さん、

 村上春樹さんの

 ショートエッセイを読んで、

 またまた納得。

 

「ときにはァ、なみだもッ!」

「ぐるがるるr……」(←訳:ついホロリ……)

 

 本文34ページの、

 市川草介さん(『MORIHIKO』代表取締役)の

 短い文章には

 ことのほか胸を衝きます。

 

 《カフェは平和のシンボル。

  戦争になったらカフェは真っ先になくなるだろう。

  有事が起きた途端、カフェを楽しむ人々の心は

  何処かに消えてしまう。

  だから普段、カフェでコーヒーが飲めることは

  何よりも無事な証拠なんだよ》

 

「むむゥ~んッ……!」

「がるるぐるるる……!」(←訳:平和がいいよね……!)

 

 カフェでくつろぐ。

 

 その幸せを、尊さを、

 じっくりと醸し出す

 《喫茶人》さん必見の言霊集です。

 

 お好みの飲み物を片手に、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♫

 

 

 

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