「こんにちわッ、テディちゃでス!
あうううゥ! ついにィ~なのでスゥ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!カムイの幕が!)
こんにちは、ネーさです。
人気漫画『ゴールデンカムイ』は明日4月28日発売の
週刊ヤングジャンプ誌上にて最終回を迎えます。
また同日より、東京ドームシティにて
『ゴールデンカムイ展』が始まりますよ。
そこで本日の読書タイムは、
作者・野田サトルさんへ感謝の拍手を送りつつ、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~!
―― SF読書会 ――
著者は山田正紀(やまだ・まさき)さん、
恩田陸(おんだ・りく)さん、
2021年9月に発行されました。
2010年に刊行された『読書会』を改題し、復刊したものです。
先日は恩田陸さん著『愚かな薔薇』を御紹介しましたが、
この御本では、
恩田さんと山田正紀さん、
ふたりの人気作家さんが
《名作SF》を語り、
そこへゲストが加わって
お喋りはいっそう盛り上がって……と、
まあなんて華やかなんでしょう♪
「げすとがァ、すごォ~いッ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:対談もすごいよ!)
本文315~343ページに収録されているのは、
『特別対談:萩尾望都&恩田陸 《原点》との邂逅』。
御本冒頭の『まえがき』で
恩田さんは、
萩尾望都さんにお会いできた時は感無量であったと
述べています。
萩尾さんの作品『トーマの心臓』を、
そして『精霊狩り』を初めて読んだときの、
感動と、印象の強さ。
さらに恩田さんは、
『精霊狩り』のなかの一篇
『ドアの中のわたしのむすこ』に出会って、
私の人生は変わってしまった、
とまで断言しちゃうんですから、
しかもそのとき恩田さんは7歳だったというのですから、
対談相手の萩尾さんはびっくり、
読んでいる私たちもびっくり。
「ななさいにィしてェ~」
「がるぐる?」(←訳:針路決定?)
一方、山田正紀さんは
SF界の大御所さんの名作といえど、
遠慮会釈なく斬り込みます。
アイザック・アシモフさんの名作
『はだかの太陽』は完全にバカミス、ですって?
S・キングさんの『呪われた町』は
ヒッチコックさんの『サイコ』の設定?
「ぷふふッ♪」
「ぐるるっ♫」
しかし、山田さんもまた、
対談の最中に或るマンガ作品との係わりを思い出し、
↓こんな風に言いだします。
ぼくの時間SFの原点は
手塚治虫の『キャプテンKen』だな。
「やぱりィ、まんがッ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:マンガ畏るべし!)
半村良さん、アシモフさん、
アーシュラ・K・グィンさん、
沼正三さん、小松左京さん、
スティーヴン・キングさん他、
SFをメインにしながらも
広く文学全体までを網羅して語る
山田さん×恩田さんの熱い対談は、
SF好きさんに、
日本文学好きな方々にもおすすめです。
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
そうして、明日――
名作と謳われるSF作品がそうであるように、
はたして『ゴールデンカムイ』は
私たちにどのような
“まだ見ぬ夢“
を見せてくれるのか。
期待とともに、
あらためて彼らにエールを!
「すぎもとォさァ~んッ!」
「ぐるがるぐるるる!」(←訳:最後まで不死身で!)