テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 読んで、喋って、SF三昧! ~

2022-04-27 23:33:27 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あうううゥ! ついにィ~なのでスゥ!」

「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!カムイの幕が!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 人気漫画『ゴールデンカムイ』は明日4月28日発売の

 週刊ヤングジャンプ誌上にて最終回を迎えます。

 また同日より、東京ドームシティにて

 『ゴールデンカムイ展』が始まりますよ。

 そこで本日の読書タイムは、

 作者・野田サトルさんへ感謝の拍手を送りつつ、

 こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

  

 

 

       ―― SF読書会 ――

 

 

 著者は山田正紀(やまだ・まさき)さん、

 恩田陸(おんだ・りく)さん、

 2021年9月に発行されました。

 2010年に刊行された『読書会』を改題し、復刊したものです。

 

 先日は恩田陸さん著『愚かな薔薇』を御紹介しましたが、

 この御本では、

 恩田さんと山田正紀さん、

 ふたりの人気作家さんが

 《名作SF》を語り、

 そこへゲストが加わって

 お喋りはいっそう盛り上がって……と、

 まあなんて華やかなんでしょう♪

 

「げすとがァ、すごォ~いッ!」

「ぐるるがるるる!」(←訳:対談もすごいよ!)

 

 本文315~343ページに収録されているのは、

 『特別対談:萩尾望都&恩田陸 《原点》との邂逅』。

 

 御本冒頭の『まえがき』で

 恩田さんは、

 萩尾望都さんにお会いできた時は感無量であったと

 述べています。

 

 萩尾さんの作品『トーマの心臓』を、

 そして『精霊狩り』を初めて読んだときの、

 感動と、印象の強さ。

 

 さらに恩田さんは、

 『精霊狩り』のなかの一篇

 『ドアの中のわたしのむすこ』に出会って、

 私の人生は変わってしまった、

 とまで断言しちゃうんですから、

 しかもそのとき恩田さんは7歳だったというのですから、

 対談相手の萩尾さんはびっくり、

 読んでいる私たちもびっくり。

 

「ななさいにィしてェ~」

「がるぐる?」(←訳:針路決定?)

 

 一方、山田正紀さんは

 SF界の大御所さんの名作といえど、

 遠慮会釈なく斬り込みます。

 

 アイザック・アシモフさんの名作

 『はだかの太陽』は完全にバカミス、ですって?

 S・キングさんの『呪われた町』は

 ヒッチコックさんの『サイコ』の設定?

 

「ぷふふッ♪」

「ぐるるっ♫」

 

 しかし、山田さんもまた、

 対談の最中に或るマンガ作品との係わりを思い出し、

 ↓こんな風に言いだします。

 

   ぼくの時間SFの原点は

   手塚治虫の『キャプテンKen』だな。

 

「やぱりィ、まんがッ!」

「がるるぐるるる!」(←訳:マンガ畏るべし!)

 

 半村良さん、アシモフさん、

 アーシュラ・K・グィンさん、

 沼正三さん、小松左京さん、

 スティーヴン・キングさん他、

 SFをメインにしながらも

 広く文学全体までを網羅して語る

 山田さん×恩田さんの熱い対談は、

 SF好きさんに、

 日本文学好きな方々にもおすすめです。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

 

 

 そうして、明日――

 名作と謳われるSF作品がそうであるように、

 はたして『ゴールデンカムイ』は

 私たちにどのような

 “まだ見ぬ夢“

 を見せてくれるのか。

 期待とともに、

 あらためて彼らにエールを!

 

「すぎもとォさァ~んッ!」

「ぐるがるぐるるる!」(←訳:最後まで不死身で!)

 

 

 

コメント
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