「こんにちわッ、テディちゃでス!
がんばれェ、ふじみのォおにいさんッ!」
「がるる!ぐるがるぐるるがるーる!」(←訳:虎です!最後まで不死身パワーを!)
こんにちは、ネーさです。
ついに来週は『ゴールデンカムイ』最終回……!
全話無料公開は4月28日23:59までですから、
皆さま、チェックを怠りなく!
踏ん張って杉元さん!とエールを送りながら、
さあ、読書タイムも進めてまいりますよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― ただし、無音に限り ――
著者は織守(おりがみ)きょうや さん、
2021年12月に発行されました。
『SILENT FILMS ONLY』と英語題名が付されています。
御本のカバーや帯に記されている文章によれば、
ええと、そのぅ、
《霊感ミステリ》ということで――
「わひゃッ? れれれッ??」
「ぐるるるっ!!」(←訳:れいかんっ!!)
オカルト系は嫌いよ!という方々は
ドン引きしちゃうかもしれませんけれど、
大丈夫、心配は要りません。
何故なら、
《天野春近探偵事務所》の
所長にして唯一人の従業員である
天野春近(あまの・はるちか)さんの
“霊能力“は……強くないんです、あんまり。
「そッ、それはァ~…」
「がっるぐるるがるるぅ!」(←訳:却って心配になるよぅ!)
天野さんに出来ること。
それは、“見る“ことだけ。
霊とお話しするとか、
意思疎通するとか、
天野さん自身が何らかの霊的現象を起こすとか、
そういうことは出来ない、のです。
つまり、ごく弱~い霊能力者なのですけれども、
かといって、
まるっきり何も出来ない訳ではなく。
「むむゥ~…びみょうゥ、だどォ~」
「ぐるがるぐる!」(←訳:ゼロよりまし!)
他の人にはないチカラを持っている――
それはやはり、立派な利点です。
そして今回も、
天野さんに“そういうチカラ“があると知っている弁護士さんが
相談事を持ち込んで来ました。
或るお金持ちの老人が亡くなった。
病死である、と医師は言う。
しかし……
遺言書が発表されて以降、
遺族の間に不協和音が……?
「ふゥむゥ! あるあるゥ~でスねッ!」
「がるるるぐるるる?」(←訳:相続争いあるある?)
依頼と言えば浮気調査ばかりで
ウンザリしていた天野さん、
これぞ探偵の仕事だ!と、
喜んで調査に取り掛かります。
その御老人の、病状。
普段の生活や、家族関係。
本当に病死であったのか、
やや変わった内容の遺言書にこめられた意図は。
御遺体はとうに荼毘にふされてしまい、
ろくな物証もない状況で、
天野さんの“見るチカラ“は、
はたしてどのような結末を引き寄せるのか。
「てがかりィ、みえまスかッ?」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:たぶん視えるはず!)
チカラは弱くとも、
楽観的で、誠実で、
こころ優しい《霊感》探偵さん。
『執行人の手』
『失踪人の貌』
の中編2作品から成る連作ミステリは、
ミステリ好きな活字マニアさんに、
エンタ好きな方々にもおすすめですよ。
ぜひ、一読してみてくださいね~♫