テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 見るチカラ、視えるチカラ ~

2022-04-21 23:34:17 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 がんばれェ、ふじみのォおにいさんッ!」

「がるる!ぐるがるぐるるがるーる!」(←訳:虎です!最後まで不死身パワーを!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ついに来週は『ゴールデンカムイ』最終回……!

 全話無料公開は4月28日23:59までですから、

 皆さま、チェックを怠りなく!

 踏ん張って杉元さん!とエールを送りながら、

 さあ、読書タイムも進めてまいりますよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

      ―― ただし、無音に限り ――

 

 

 著者は織守(おりがみ)きょうや さん、

 2021年12月に発行されました。

 『SILENT FILMS ONLY』と英語題名が付されています。

 

 御本のカバーや帯に記されている文章によれば、

 ええと、そのぅ、

 《霊感ミステリ》ということで――

 

「わひゃッ? れれれッ??」

「ぐるるるっ!!」(←訳:れいかんっ!!)

 

 オカルト系は嫌いよ!という方々は

 ドン引きしちゃうかもしれませんけれど、

 大丈夫、心配は要りません。

 

 何故なら、

 《天野春近探偵事務所》の

 所長にして唯一人の従業員である

 天野春近(あまの・はるちか)さんの

 “霊能力“は……強くないんです、あんまり。

 

「そッ、それはァ~…」

「がっるぐるるがるるぅ!」(←訳:却って心配になるよぅ!)

 

 天野さんに出来ること。

 それは、“見る“ことだけ。

 

 霊とお話しするとか、

 意思疎通するとか、

 天野さん自身が何らかの霊的現象を起こすとか、

 そういうことは出来ない、のです。

 

 つまり、ごく弱~い霊能力者なのですけれども、

 かといって、

 まるっきり何も出来ない訳ではなく。

 

「むむゥ~…びみょうゥ、だどォ~」

「ぐるがるぐる!」(←訳:ゼロよりまし!)

 

 他の人にはないチカラを持っている――

 それはやはり、立派な利点です。

 そして今回も、

 天野さんに“そういうチカラ“があると知っている弁護士さんが

 相談事を持ち込んで来ました。

 

   或るお金持ちの老人が亡くなった。

   病死である、と医師は言う。

   しかし……

   遺言書が発表されて以降、

   遺族の間に不協和音が……?

 

「ふゥむゥ! あるあるゥ~でスねッ!」

「がるるるぐるるる?」(←訳:相続争いあるある?)

 

 依頼と言えば浮気調査ばかりで

 ウンザリしていた天野さん、

 これぞ探偵の仕事だ!と、

 喜んで調査に取り掛かります。

 

 その御老人の、病状。

 普段の生活や、家族関係。

 本当に病死であったのか、

 やや変わった内容の遺言書にこめられた意図は。

 

 御遺体はとうに荼毘にふされてしまい、

 ろくな物証もない状況で、

 天野さんの“見るチカラ“は、

 はたしてどのような結末を引き寄せるのか。

 

「てがかりィ、みえまスかッ?」

「ぐるるがるるぐる!」(←訳:たぶん視えるはず!)

 

 チカラは弱くとも、

 楽観的で、誠実で、

 こころ優しい《霊感》探偵さん。

 

 『執行人の手』

 『失踪人の貌』

 の中編2作品から成る連作ミステリは、

 ミステリ好きな活字マニアさんに、

 エンタ好きな方々にもおすすめですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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