テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ どこどこまでも、連鎖は続く ~

2022-04-06 23:31:01 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 むゥ~んッ? だるだるゥ~いでスゥ!」

「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!やや筋肉痛!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ファイザー→ファイザー→モデルナ、

 とやってきた3回目のワクチン接種による副反応は、

 半端ない疲労感と頭痛、関節痛……

 熱は一時的な微熱、ということろでしょうか。

 焦らず騒がず体力の回復を待ちながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪

  

 

 

      ―― みんなのふこう ――

 

 

 著者は若竹七海(わかたけ・ななみ)さん、

 単行本は2010年11月に、

 『葉崎は今夜も眠れない』と副題が付された画像の文庫版は、

 2022年1月に発行されました。

 

「しんそうばんッ!」

「ぐるがるぐる!」(←訳:そこ大事です!)

 

 ええ、そうなんです、

 実は、単行本版『みんなのふこう』を

 拙ブログでは2011年1月に

 既に御紹介している……のですけれど、

 ↑上の画像の新装文庫版『みんなのふこう』は、

 タダの文庫化作品ではありません。

 

 巻末には、なんと!

 単行本で描かれた物語の、

 十数年後のエピソードが

 書き下ろされているんですよ♫

 

「すぺしゃるゥでスねッ!」

「がるるぅるぐるる!」(←訳:スペシャル後日譚!)

 

 そもそもの、

 『みんなのふこう』本編は。

 

 舞台は、葉崎(はざき)市。

 神奈川県の辺境、いや、ド田舎だと

 住民さんたちが自虐する

 海沿いのこの小さな町には、

 TV局はなくても、

 FMラジオ局『葉崎FM』があって、

 毎日のニュースを元気に伝えてくれています。

 

 中でも、人気なのは、

 《町井瞳子のライトハウス・キーパー》内の、

 『みんなの不幸』

 というコーナーなんですね。

 

「なぜかァ、だいはんきょうゥ!」

「ぐるるるる!」(←訳:不幸自慢が!)

 

 パーソナリティーの瞳子(とうこ)さん宛に

 リスナーさんから送られてくるのは、

 

   ねえねえ聞いて瞳子さん!

   あたしもう最悪な目に遭ったんですぅ!

   予備校のエアコンが壊れて、

   それで図書館に行ったら休館日で、

   家に帰ったら晩ご飯が何もなくて……

 

 というような『不幸』話。

 

 意外にもリスナーさんに大人気のこのコーナーで、

 毎回大反響を呼んでいるのは、

 ラジオネーム『ココロちゃんのぺんぺん草』さんからの

 『不幸』話です。

 

「ありえないィほどォ~…」

「がるるぐる!」(←訳:不幸の連続!)

 

 ココロちゃんという友人の身に、

 これでもか~!と降りかかる不幸な出来事を、

 ぺんぺん草さんは語ります。

 

 あまりといえばあまりに不幸なので、

 それってラジオ用のネタじゃないの?

 と思わないでもないんですが……

 回を追うごと、ココロちゃんの《不幸》度数は

 天井知らずに上昇してゆき。

 

 最初は笑っていた

 瞳子さんもリスナーさんも、

 『ココロちゃんのぺんぺん草』さんからのメールがない日は、

 心配せずにはいられなくなる事態になって。

 

「こころォちゃァ~んッ!」

「ぐるが~る?」(←訳:元気か~い?)

 

 はたして、ココロちゃんの《不幸》は、

 天然なミスが招いた単なる喜劇なのか、

 それとも、

 巨大な悲劇の一端なのか。

 

 瞳子さんが、

 葉崎市民の方々が、

 ドタバタの末に目撃する《不幸》の真相や如何に?

 

「こころちゃんのォ、ふこうッてェ~」

「がるぐるる!」(←訳:もう底なし!)

 

 ミステリ好きな方々に、

 著者・若竹さんのファンの方々に、

 激おすすめの新装文庫版『みんなのふこう』、

 ぜひ、ラストの1ページまで読み通してくださいね~♪

 

 

 

コメント
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