「こんにちわッ、テディちゃでス!
むゥ~んッ? だるだるゥ~いでスゥ!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!やや筋肉痛!)
こんにちは、ネーさです。
ファイザー→ファイザー→モデルナ、
とやってきた3回目のワクチン接種による副反応は、
半端ない疲労感と頭痛、関節痛……
熱は一時的な微熱、ということろでしょうか。
焦らず騒がず体力の回復を待ちながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪
―― みんなのふこう ――
著者は若竹七海(わかたけ・ななみ)さん、
単行本は2010年11月に、
『葉崎は今夜も眠れない』と副題が付された画像の文庫版は、
2022年1月に発行されました。
「しんそうばんッ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:そこ大事です!)
ええ、そうなんです、
実は、単行本版『みんなのふこう』を
拙ブログでは2011年1月に
既に御紹介している……のですけれど、
↑上の画像の新装文庫版『みんなのふこう』は、
タダの文庫化作品ではありません。
巻末には、なんと!
単行本で描かれた物語の、
十数年後のエピソードが
書き下ろされているんですよ♫
「すぺしゃるゥでスねッ!」
「がるるぅるぐるる!」(←訳:スペシャル後日譚!)
そもそもの、
『みんなのふこう』本編は。
舞台は、葉崎(はざき)市。
神奈川県の辺境、いや、ド田舎だと
住民さんたちが自虐する
海沿いのこの小さな町には、
TV局はなくても、
FMラジオ局『葉崎FM』があって、
毎日のニュースを元気に伝えてくれています。
中でも、人気なのは、
《町井瞳子のライトハウス・キーパー》内の、
『みんなの不幸』
というコーナーなんですね。
「なぜかァ、だいはんきょうゥ!」
「ぐるるるる!」(←訳:不幸自慢が!)
パーソナリティーの瞳子(とうこ)さん宛に
リスナーさんから送られてくるのは、
ねえねえ聞いて瞳子さん!
あたしもう最悪な目に遭ったんですぅ!
予備校のエアコンが壊れて、
それで図書館に行ったら休館日で、
家に帰ったら晩ご飯が何もなくて……
というような『不幸』話。
意外にもリスナーさんに大人気のこのコーナーで、
毎回大反響を呼んでいるのは、
ラジオネーム『ココロちゃんのぺんぺん草』さんからの
『不幸』話です。
「ありえないィほどォ~…」
「がるるぐる!」(←訳:不幸の連続!)
ココロちゃんという友人の身に、
これでもか~!と降りかかる不幸な出来事を、
ぺんぺん草さんは語ります。
あまりといえばあまりに不幸なので、
それってラジオ用のネタじゃないの?
と思わないでもないんですが……
回を追うごと、ココロちゃんの《不幸》度数は
天井知らずに上昇してゆき。
最初は笑っていた
瞳子さんもリスナーさんも、
『ココロちゃんのぺんぺん草』さんからのメールがない日は、
心配せずにはいられなくなる事態になって。
「こころォちゃァ~んッ!」
「ぐるが~る?」(←訳:元気か~い?)
はたして、ココロちゃんの《不幸》は、
天然なミスが招いた単なる喜劇なのか、
それとも、
巨大な悲劇の一端なのか。
瞳子さんが、
葉崎市民の方々が、
ドタバタの末に目撃する《不幸》の真相や如何に?
「こころちゃんのォ、ふこうッてェ~」
「がるぐるる!」(←訳:もう底なし!)
ミステリ好きな方々に、
著者・若竹さんのファンの方々に、
激おすすめの新装文庫版『みんなのふこう』、
ぜひ、ラストの1ページまで読み通してくださいね~♪