テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 史実を探せ! ~

2023-02-01 21:43:37 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 はややッ! もうゥ、にがつゥ~!」

「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!如月の始まり~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 年が明けて一ヶ月が経ち、

 今日からは2月……

 となれば、本日の読書タイムは、

 ↓こちらの新書作品を、さあ、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― 怪しい戦国史 ――

 

 

 著者は本郷和人(ほんごう・かずと)さん、

 2019年7月に発行されました。

 

 2022年放送の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、

 承久の乱(1221年)~鎌倉幕府滅亡(1333年)を専門とする

 東大歴史編纂所の教授・本郷さんの著作の数々を

 “参考書“として読み込んだものですが、

 ええ、今年――2023年の大河ドラマは……

 

「せんごくゥじだいィ~なのでスゥ!」

「ぐるるがるぐるる~」(←訳:人気の時代だよね~)

 

 新大河『どうする家康』も

 放送が始まって1ヶ月が経過しました、が。

 

 SNSでも話題になっていますように、

 ええっ?な点が、

 

   元康(家康)さんのルックスが良過ぎる!

   今川義元さんがまるでメンター(導師さま)!

   桶狭間の戦いが描かれていない!

   岡田”武術師範”信長さんが魔王すぎる!

   清須城って紫禁城だったの?

 

 という具合に増幅していって、

 観ている私たちも混乱してきました……

 戦国時代って、こんなだったかしら……?

 

「そこでェ、ほんごうゥせんせいィ!」

「がるるぐるる~る!」(←訳:教えてくださ~い!)

 

 ”師範”信長さんの強さは別にしても、

 あらためて戦国時代の“史実”を考えてみると、

 これが想像以上に奇々怪々です。

 

 この御本では、

 まさに桶狭間の戦いの頃から、

 謙信さん×信玄さんの対決、

 秀吉さんの天下取り、

 三成さんの関ヶ原敗北まで、

 室町末期と安土桃山時代の戦史が

 テーマとなっているのですが、

 ”分かっているようで分からないこと“の多さに

 驚かされます。

 

 例を挙げるなら、

 《桶狭間の戦い》

 に何人が参加したのか、

 正確な数字が分からない――

 織田側の兵力はおよそ二千か三千、

 対する今川側は四万五千?いや二万五千?

 

 川中島の戦いの、

 一万三千vs.二万、っていうのも

 なんだか怪しい……?

 

 ついでに言うなら、

 井伊家に『おんな城主』さんがいた可能性は……

 

「しィ~ッ!」

「ぐるるがるるい!」(←訳:そこは秘密で!)

 

 読めば読むほど

 するりと逃げてゆく歴史の事実。

 史実とは、何なのか。

 どう読み、どう判断すべきなのか。

 

 題名に『怪しい』とありますけれども、

 いたって真面目な歴史ノンフィクション作品は

 『どうする家康』ファンの方々におすすめですよ。

 でもまあ本当の清洲城はもうちょいコンパクトだよね?

 などとツッコミを呟きつつ、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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