「こんにちわッ、テディちゃでス!
はややッ! もうゥ、にがつゥ~!」
「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!如月の始まり~!)
こんにちは、ネーさです。
年が明けて一ヶ月が経ち、
今日からは2月……
となれば、本日の読書タイムは、
↓こちらの新書作品を、さあ、どうぞ~♪
―― 怪しい戦国史 ――
著者は本郷和人(ほんごう・かずと)さん、
2019年7月に発行されました。
2022年放送の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、
承久の乱(1221年)~鎌倉幕府滅亡(1333年)を専門とする
東大歴史編纂所の教授・本郷さんの著作の数々を
“参考書“として読み込んだものですが、
ええ、今年――2023年の大河ドラマは……
「せんごくゥじだいィ~なのでスゥ!」
「ぐるるがるぐるる~」(←訳:人気の時代だよね~)
新大河『どうする家康』も
放送が始まって1ヶ月が経過しました、が。
SNSでも話題になっていますように、
ええっ?な点が、
元康(家康)さんのルックスが良過ぎる!
今川義元さんがまるでメンター(導師さま)!
桶狭間の戦いが描かれていない!
岡田”武術師範”信長さんが魔王すぎる!
清須城って紫禁城だったの?
という具合に増幅していって、
観ている私たちも混乱してきました……
戦国時代って、こんなだったかしら……?
「そこでェ、ほんごうゥせんせいィ!」
「がるるぐるる~る!」(←訳:教えてくださ~い!)
”師範”信長さんの強さは別にしても、
あらためて戦国時代の“史実”を考えてみると、
これが想像以上に奇々怪々です。
この御本では、
まさに桶狭間の戦いの頃から、
謙信さん×信玄さんの対決、
秀吉さんの天下取り、
三成さんの関ヶ原敗北まで、
室町末期と安土桃山時代の戦史が
テーマとなっているのですが、
”分かっているようで分からないこと“の多さに
驚かされます。
例を挙げるなら、
《桶狭間の戦い》
に何人が参加したのか、
正確な数字が分からない――
織田側の兵力はおよそ二千か三千、
対する今川側は四万五千?いや二万五千?
川中島の戦いの、
一万三千vs.二万、っていうのも
なんだか怪しい……?
ついでに言うなら、
井伊家に『おんな城主』さんがいた可能性は……
「しィ~ッ!」
「ぐるるがるるい!」(←訳:そこは秘密で!)
読めば読むほど
するりと逃げてゆく歴史の事実。
史実とは、何なのか。
どう読み、どう判断すべきなのか。
題名に『怪しい』とありますけれども、
いたって真面目な歴史ノンフィクション作品は
『どうする家康』ファンの方々におすすめですよ。
でもまあ本当の清洲城はもうちょいコンパクトだよね?
などとツッコミを呟きつつ、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪