テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ いつだってニャンコと♪ ~

2023-02-06 21:48:53 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 むぱぱッ! とおいィぞォ~!」

「がるる!ぐるがる??」(←訳:虎です!チビ満月??)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日2月6日の満月は、

 “2023年で地球から最も遠い満月“……つまり、

 最も小さく見える満月、なのだとか。

 小さなお月さまはちょっと寒そうだなぁと夜空を見上げつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― 名作には猫がいる ――

 

 

 著者はジュディス・ロビンソンさん、スコット・パックさん、

 原著は2022年に、

 画像の日本語版は2022年12月に発行されました。

 英語原題は『LITERARY CATS』、

 文学作品に登場する猫たちの足跡をたどる

 ノンフィクション作品です。

 

「にがつゥはァ、にゃにゃんッ!」

「ぐるがる!」(←訳:ネコ月間!)

 

 ネコ月間がどうかは分かりませんが、

 2月22日はニャーニャーニャーで《猫の日》。

 ニャンコたちと縁あさからぬ月、と申せましょう。

 

 御本冒頭の『はじめに』に記されているのは、

 猫たちと人間が

 ともに暮らすようになったきっかけ――

 すなわち、家畜化された猫の起源はアフリカ大陸、

 より正確にはエジプトにある、

 という猫×ヒトの歴史。

 

 紀元前1950年には

 エジプトの日常生活を描いた資料に猫が登場する、

 といいますから、

 猫と人類のお付き合いは

 けっこう長~いんですねえ。

 

「そしてェ、えじぷとォからァ~せかいィへッ!」

「がるるぅ!」(←訳:大進出ぅ!)

 

 エジプトで人気者になった猫たちは、

 交易船に乗って世界各地へ渡ってゆきました。

 手始めにギリシア、欧州大陸へ。

 ペルシア、インド、極東へも。

 

 ギリシアでは紀元前500年頃から

 美術や文学に猫が頻出し始め、

 やがて猫たちは世界中の伝承や物語の中で

 重要な役どころを務めるようになってゆく……

 

 第一章『有名な猫』

 第二章『古典の猫』

 第三章『詩の猫』

 第四章『児童文学の猫』

 第五章『しゃべる猫』

 第六章『作家とその猫』

 第七章『SFの猫』

 第八章『ノンフィクションの猫』

 第九章『英米文学以外の猫』

 

 と、各章ごとに

 さまざまな猫たちが取り上げられていて、

 おお、日本文学のニャンコちゃんもいますね♫

 

「たにざきィさんのォ、さくひんッ!」

「ぐるがるぐるるるるるる!」(←訳:名作認定いただきました!)

 

 本文59ページで言及されているのは、

 谷崎潤一郎さんの作品

 『猫と庄造と二人のおんな』(1936)。

 

 ニャンコの存在が人間たちを振り回すこの作品は、

 著者さんたちの琴線をかき鳴らしたのでしょうか、

 翻訳家さんへの感謝の言葉が添えられていますよ。

 

 さらに、185ページでは、

 ↓こんなコメントも!

 

 《猫文学というものがあるのなら、

  その最前線に位置するのは

  日本といっていいだろう》

 

「あちゃちゃッ!」

「がるぐる!」(←訳:誉め過ぎ!)

 

 古代ギリシャから、

 ディケンズさんやラドヤード・キプリングさん、

 ジャン・コクトーさん、

 ハイラインさん、

 レイモンド・チャンドラーさんたち

 海外の《猫文学者》の名作ガイドでもあるこの御本は、

 もっちろん、

 日本の全愛猫家さんに激おすすめしたい一冊です。

 

 現実世界でも文学世界でも、

 いつまでもニャンコと!を目指す皆さま、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

コメント
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