「こんにちわッ、テディちゃでス!
むぱぱッ! とおいィぞォ~!」
「がるる!ぐるがる??」(←訳:虎です!チビ満月??)
こんにちは、ネーさです。
今日2月6日の満月は、
“2023年で地球から最も遠い満月“……つまり、
最も小さく見える満月、なのだとか。
小さなお月さまはちょっと寒そうだなぁと夜空を見上げつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 名作には猫がいる ――
著者はジュディス・ロビンソンさん、スコット・パックさん、
原著は2022年に、
画像の日本語版は2022年12月に発行されました。
英語原題は『LITERARY CATS』、
文学作品に登場する猫たちの足跡をたどる
ノンフィクション作品です。
「にがつゥはァ、にゃにゃんッ!」
「ぐるがる!」(←訳:ネコ月間!)
ネコ月間がどうかは分かりませんが、
2月22日はニャーニャーニャーで《猫の日》。
ニャンコたちと縁あさからぬ月、と申せましょう。
御本冒頭の『はじめに』に記されているのは、
猫たちと人間が
ともに暮らすようになったきっかけ――
すなわち、家畜化された猫の起源はアフリカ大陸、
より正確にはエジプトにある、
という猫×ヒトの歴史。
紀元前1950年には
エジプトの日常生活を描いた資料に猫が登場する、
といいますから、
猫と人類のお付き合いは
けっこう長~いんですねえ。
「そしてェ、えじぷとォからァ~せかいィへッ!」
「がるるぅ!」(←訳:大進出ぅ!)
エジプトで人気者になった猫たちは、
交易船に乗って世界各地へ渡ってゆきました。
手始めにギリシア、欧州大陸へ。
ペルシア、インド、極東へも。
ギリシアでは紀元前500年頃から
美術や文学に猫が頻出し始め、
やがて猫たちは世界中の伝承や物語の中で
重要な役どころを務めるようになってゆく……
第一章『有名な猫』
第二章『古典の猫』
第三章『詩の猫』
第四章『児童文学の猫』
第五章『しゃべる猫』
第六章『作家とその猫』
第七章『SFの猫』
第八章『ノンフィクションの猫』
第九章『英米文学以外の猫』
と、各章ごとに
さまざまな猫たちが取り上げられていて、
おお、日本文学のニャンコちゃんもいますね♫
「たにざきィさんのォ、さくひんッ!」
「ぐるがるぐるるるるるる!」(←訳:名作認定いただきました!)
本文59ページで言及されているのは、
谷崎潤一郎さんの作品
『猫と庄造と二人のおんな』(1936)。
ニャンコの存在が人間たちを振り回すこの作品は、
著者さんたちの琴線をかき鳴らしたのでしょうか、
翻訳家さんへの感謝の言葉が添えられていますよ。
さらに、185ページでは、
↓こんなコメントも!
《猫文学というものがあるのなら、
その最前線に位置するのは
日本といっていいだろう》
「あちゃちゃッ!」
「がるぐる!」(←訳:誉め過ぎ!)
古代ギリシャから、
ディケンズさんやラドヤード・キプリングさん、
ジャン・コクトーさん、
ハイラインさん、
レイモンド・チャンドラーさんたち
海外の《猫文学者》の名作ガイドでもあるこの御本は、
もっちろん、
日本の全愛猫家さんに激おすすめしたい一冊です。
現実世界でも文学世界でも、
いつまでもニャンコと!を目指す皆さま、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪