テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 頬っぺも落ちる《トトロごはん》 ~

2023-02-13 21:51:39 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あさごはんにィ~ぱくりッ!」

「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!お昼にパクリ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 映画の名シーンをいっそう輝かせるのは、

 俳優さんたちの笑顔や涙……だけじゃなく、

 観客さんの食欲を刺激する美味しいもの?

 という訳で、

 本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

    ―― ジブリの食卓 となりのトトロ ――

 

 

 監修はスタジオジブリの皆さん、

 編著は主婦の友社編集部の皆さん、

 2022年10月に発行されました。

 《子どもりょうり絵本》とシリーズ名が付されています。

 

「めいィちゃァ~んッ!」

「ぐるるがぅる!」(←訳:サツキちゃん!)

 

 1988年に公開された

 長編アニメーション『となりのトトロ』には、

 いえ、『トトロ』に限らず、

 《スタジオジブリ》作品の中には

 ”見ているだけでお腹が空いてきちゃう”お料理が

 たくさん登場します。

 

 『天空の城ラピュタ』の

 パズーくんが作った目玉焼き載せトースト……

 『魔女の宅急便』の焼き立てパン……

 『千と千尋の神隠し』の塩むすび……

 

「どれもォ~わんだふるゥ!」

「がるるる~!」(←訳:食べたい~!)

 

 この御本では、

 『となりのトトロ』で重要な役割を果たした

 美味しいモノが、

 名場面の画像とともに紹介されています。

 

   引っ越しの日、

   トラックの荷台で頬張った『キャラメル』。

 

   おばあちゃんが差し入れてくれた『おはぎ』。

 

   朝ごはんの『おみそしる』。

 

   サツキちゃんが作った『おべんとう』。

 

 レシピが載っているので、

 親子で、みんなで、作ってみましょう!

 とのことですが、

 いや~これはタイヘンですよ、本当に。 

 

 キャラメルを煮詰めるのも、

 つぶあんを手作りするのも、

 そう簡単にが行きません。

 とりわけ、私ネーさが愕然としたのは

 『おべんとう』を可愛く彩った『さくらでんぶ』……!

 

   鯛の切り身を茹でて、

   骨と皮を除いたら、

   丁寧にほぐして、味を調えて、煎って、

   仕上げに食紅で色をつける……

 

 手間も時間もかかるこの『さくらでんぶ』を作ったのは、

 サツキちゃんでしょうか、

 お父さんでしょうか。

 

 草壁家の近くに『さくらでんぶ』を売っていそうな

 ”村のよろず屋さん”はなかった……

 忙しいお父さんの仕事が終わる時刻には

 大学近辺のお店は閉まっている……

 とすれば、サツキちゃん、

 やはりあなたが『さくらでんぶ』を作ったのか……

 ああ、映画の終盤で

 お母さんがこぼした言葉の意味が解ります。

 

 頑張り屋さんのサツキちゃんが

 かわいそうだ、と。

 

「がんばりィすぎないでッ!」

「ぐるっるがるるる~!」(←訳:サボっていいんだ~!)

 

 おっといけない、

 つい感傷的になってしまいましたが、

 つまりはそれほど、

 サツキちゃんたちが作るお料理に

 私たち読み手を感情移入させるチカラがある、

 ということなのでしょう。

 

 薪でお風呂を焚く時代、

 TVや冷蔵庫が普及する前の時代、

 エアコンなどない時代、

 そして、

 森にはトトロと

 マックロクロスケがいる時代の、

 美味しいモノ。

 

「ほッぺたァ、おちちゃうゥ?」

「がるるるぐる!」(←訳:落ちるよ絶対!)

 

 ジャンル的には絵本、ではありますけれど、

 『トトロ』好きな小さな方々はもちろん、

 《ジブリ》好きな大人さんたちも、

 ぜひ、一読してみてくださいね。

 巻末の《子どもりょうり絵本》オリジナルレシピページには、

 メイちゃんが大喜びしそうな

 お菓子のレシピも載ってますよ~♪

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする