テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ その門は、黄泉の世界へ ~

2023-02-15 22:06:39 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わおおゥ! あとむくんにィ~あえるゥ!」

「がるる!ぐるるるるがるっる!」(←訳:虎です!地上最大のロボット!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 手塚治虫さん原作×浦沢直樹さん作画の漫画

 『PLUTO』がアニメ化!と報道がありましたね。

 新たな《アトム ワールド》誕生に拍手を送りつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― 黄泉のツガイ 3 ――

 

 

 著者は荒川弘(あらかわ・ひろむ)さん、

 2023年2月に発行されました。

 シリーズ第3作となるこの御本で、

 ようやく《黄泉のツガイ》世界の構造というか、

 根幹が明らかになってまいりましたね。

 

 或る日、

 謎の武装集団に生まれ育った村を襲われ、

 生まれて初めて村の外の世界へ

 歩み出さざるを得なくなった少年ユルくんの、

 驚き、戸惑い、怒りと、闘い。

 

 1巻&2巻の導入部では

 うっすらとしか描かれていなかった壮大な物語の《鍵》は、

 ユルくんの出生の秘密にありました。

 

「ふるゥ~いィいいつたえェ、なのでスゥ!」

「ぐるがる!」(←訳:村の伝説!)

 

   東の村で

   夜と昼とが等しい日に

   日の出を境に生まれた男女の双子は

   ツガイを統べる者になる――

 

 そして、

 400年ぶりにうまれた《運命の双子》ちゃんがいて、

 その双子の片方が、

 我らが主人公である

 ユルくんだと。

 

「きちょうなァ、じんざいィ!」

「がるるぐるるるるるる~!」(←訳:だから狙われるんだね~!)

 

 貴重な宝物をめぐる争奪戦。

 

 そう、宝物とは、

 ユルくんたち《運命の双子》。

 

 宝物=ユルくんたち《運命の双子》を

 誰が手に入れるのか?

 双子の所有権をめぐっての、

 大冒険物語……のように見えるストーリーは、

 しかし、茫洋として複雑怪奇です。

 

 《運命の双子》のもう片方、

 ユルくんの妹のアサさんは、

 敵対勢力の側にいる?

 

 いや、そもそも敵対勢力っていうのが、

 ひとつ? ふたつ? 三つか四つってことも?

 

「ややこしィ~!」

「ぐるがっるるる??」(←訳:どうなってるの??)

 

 さらに言うなら、

 強大な権力を望む者たちは、

 なぜ《運命の双子》を手に入れようとするのか……?

 それに、

 《運命の双子》を手に入れたら、

 そのとき何が起きるのか……?

 

 う~ん、結局まだまだ謎だらけ、ですねw

 

「……ほしいィなァ~」

「がるるるぐるるるがるる!」(←訳:ボクらもツガイが欲しい!)

 

 超常的なチカラを持ち、

 主(あるじ)に仕える

 大小さまざまなツガイたち。

 

 彼らが暴走を始めたら

 いったいどうなるのか……などとも想像させられる

 現世と黄泉の境界線上の伝奇ロマンは、

 『遠野物語』好きな活字マニアさんに

 おすすめですよ。

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

コメント
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