「こんにちわッ、テディちゃでス!
わおおゥ! あとむくんにィ~あえるゥ!」
「がるる!ぐるるるるがるっる!」(←訳:虎です!地上最大のロボット!)
こんにちは、ネーさです。
手塚治虫さん原作×浦沢直樹さん作画の漫画
『PLUTO』がアニメ化!と報道がありましたね。
新たな《アトム ワールド》誕生に拍手を送りつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪
―― 黄泉のツガイ 3 ――
著者は荒川弘(あらかわ・ひろむ)さん、
2023年2月に発行されました。
シリーズ第3作となるこの御本で、
ようやく《黄泉のツガイ》世界の構造というか、
根幹が明らかになってまいりましたね。
或る日、
謎の武装集団に生まれ育った村を襲われ、
生まれて初めて村の外の世界へ
歩み出さざるを得なくなった少年ユルくんの、
驚き、戸惑い、怒りと、闘い。
1巻&2巻の導入部では
うっすらとしか描かれていなかった壮大な物語の《鍵》は、
ユルくんの出生の秘密にありました。
「ふるゥ~いィいいつたえェ、なのでスゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:村の伝説!)
東の村で
夜と昼とが等しい日に
日の出を境に生まれた男女の双子は
ツガイを統べる者になる――
そして、
400年ぶりにうまれた《運命の双子》ちゃんがいて、
その双子の片方が、
我らが主人公である
ユルくんだと。
「きちょうなァ、じんざいィ!」
「がるるぐるるるるるる~!」(←訳:だから狙われるんだね~!)
貴重な宝物をめぐる争奪戦。
そう、宝物とは、
ユルくんたち《運命の双子》。
宝物=ユルくんたち《運命の双子》を
誰が手に入れるのか?
双子の所有権をめぐっての、
大冒険物語……のように見えるストーリーは、
しかし、茫洋として複雑怪奇です。
《運命の双子》のもう片方、
ユルくんの妹のアサさんは、
敵対勢力の側にいる?
いや、そもそも敵対勢力っていうのが、
ひとつ? ふたつ? 三つか四つってことも?
「ややこしィ~!」
「ぐるがっるるる??」(←訳:どうなってるの??)
さらに言うなら、
強大な権力を望む者たちは、
なぜ《運命の双子》を手に入れようとするのか……?
それに、
《運命の双子》を手に入れたら、
そのとき何が起きるのか……?
う~ん、結局まだまだ謎だらけ、ですねw
「……ほしいィなァ~」
「がるるるぐるるるがるる!」(←訳:ボクらもツガイが欲しい!)
超常的なチカラを持ち、
主(あるじ)に仕える
大小さまざまなツガイたち。
彼らが暴走を始めたら
いったいどうなるのか……などとも想像させられる
現世と黄泉の境界線上の伝奇ロマンは、
『遠野物語』好きな活字マニアさんに
おすすめですよ。
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪