「こんにちわッ、テディちゃでス!
ここッ、こごえちゃうゥ~けどォ~!」
「がるる!ぐるるるぅ!」(←訳:虎です!雪かきだぁ!)
こんにちは、ネーさです。
雪の日は各TV局がこぞって中継をする八王子駅前……
我が家の周辺も昼間は見事に積雪しました。
夕方からは雨に変わったので、
さあ、温暖な室内で読書タイムと参りましょう♪
本日は、こちらのエッセイ作品を、どうぞ~!
―― 未曾有の出来事 ――
著者は三谷幸喜(みたに・こうき)さん、
2022年12月に発行されました。
《三谷幸喜のありふれた生活 17》
とシリーズ題名が付されています。
「まだまだァ、ろすゥでスよゥ!」
「ぐるるが~る!」(←訳:小四郎く~ん!)
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』公式HPとSNSが
2月7日で終了……ということで、
武衛(ぶえい)と呼ばれるファンの方々の嘆きが
ネット上を飛び交いましたね。
その『鎌倉殿の13人』の作者さんである
劇作家・三谷幸喜さんが、
2019年2月28日から2020年9月24日にかけて
新聞に連載したエッセイを単行本化した
『未曾有の出来事』の背景にあるのは……
コロナ禍がもたらした
数々の衝撃。
エンターテイメントの世界、
とりわけ演劇をベースとする方々にとって、
劇場が閉ざされてしまうとは、
いったいどれほどの衝撃だったでしょうか。
「かなしいィでスゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:存亡の危機!)
観客の側にいる私たち以上に、
何とかしたい!
何とかせねば!
と、胸を焦がしていたのが
舞台の上の”送り手”さんたち。
作家・脚本家であり、
演出を担当することも、
時には俳優として出演することもある三谷さんは、
緊急事態宣言解除の後、
さっそく行動を開始しました……!
「げきじょうゥをォ、あけようッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:稽古をするぞ!)
リモート演劇で朗読劇
『12人の優しい日本人』を配信した――
こういうカタチの演劇もあり得る、と思う。
思うけれど、
しかし。
幕を開けよう。
本物の幕を。
「ひびけッ、かいまくゥべるゥ!」
「がるっるるぐる!」(←訳:チケットは完売!)
2020年7月、
生まれ変わったPARCO劇場で上演された
『大地(Social Distancing Version)』、
その舞台裏や上演前の覚悟を綴った文章は、
演劇好きな御方でなくとも
ハッとさせられることでしょう。
座席は、一つおきにしか売れない。
大声を出して笑うなんて、到底ムリ。
もちろん、マスクは必須。
それでも……それでも……規制だらけでも……
《舞台》がいい!
役者さんが動き、
お客さんの熱い拍手が鳴りやまぬ、
この《舞台》が。
「こころのそこからァ、はくしゅゥ~!」
「ぐるるーる!」(←訳:アンコール!)
演劇の話から、
ミステリの話、
映画の話、
大河ドラマ準備の話、
そして巻末の
特別小説『一瞬の過ち』まで。
三谷さんのファンの方々、
エンタ好きな方々に激おすすめのエッセイ集です。
つい一昨日(2月8日)に開幕した
PARCO劇場『笑の大学』の情景を想像しながら、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪