テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 《舞台》にイノチを。 ~

2023-02-10 21:44:09 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ここッ、こごえちゃうゥ~けどォ~!」

「がるる!ぐるるるぅ!」(←訳:虎です!雪かきだぁ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 雪の日は各TV局がこぞって中継をする八王子駅前……

 我が家の周辺も昼間は見事に積雪しました。

 夕方からは雨に変わったので、

 さあ、温暖な室内で読書タイムと参りましょう♪

 本日は、こちらのエッセイ作品を、どうぞ~!

  

 

 

       ―― 未曾有の出来事 ――

 

 

 著者は三谷幸喜(みたに・こうき)さん、

 2022年12月に発行されました。

 《三谷幸喜のありふれた生活 17》

 とシリーズ題名が付されています。

 

「まだまだァ、ろすゥでスよゥ!」

「ぐるるが~る!」(←訳:小四郎く~ん!)

 

 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』公式HPとSNSが

 2月7日で終了……ということで、

 武衛(ぶえい)と呼ばれるファンの方々の嘆きが

 ネット上を飛び交いましたね。

 

 その『鎌倉殿の13人』の作者さんである

 劇作家・三谷幸喜さんが、

 2019年2月28日から2020年9月24日にかけて

 新聞に連載したエッセイを単行本化した

 『未曾有の出来事』の背景にあるのは……

 

 コロナ禍がもたらした

 数々の衝撃。

 

 エンターテイメントの世界、

 とりわけ演劇をベースとする方々にとって、

 劇場が閉ざされてしまうとは、

 いったいどれほどの衝撃だったでしょうか。

 

「かなしいィでスゥ!」

「がるるぐる!」(←訳:存亡の危機!)

 

 観客の側にいる私たち以上に、

 

   何とかしたい!

   何とかせねば!

 

 と、胸を焦がしていたのが

 舞台の上の”送り手”さんたち。

 

 作家・脚本家であり、

 演出を担当することも、

 時には俳優として出演することもある三谷さんは、

 緊急事態宣言解除の後、

 さっそく行動を開始しました……!

 

「げきじょうゥをォ、あけようッ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:稽古をするぞ!)

 

 リモート演劇で朗読劇

 『12人の優しい日本人』を配信した――

 こういうカタチの演劇もあり得る、と思う。

 思うけれど、

 しかし。

 

 幕を開けよう。

 本物の幕を。

 

「ひびけッ、かいまくゥべるゥ!」

「がるっるるぐる!」(←訳:チケットは完売!)

 

 2020年7月、

 生まれ変わったPARCO劇場で上演された

 『大地(Social Distancing Version)』、

 その舞台裏や上演前の覚悟を綴った文章は、

 演劇好きな御方でなくとも

 ハッとさせられることでしょう。

 

 座席は、一つおきにしか売れない。

 大声を出して笑うなんて、到底ムリ。

 もちろん、マスクは必須。

 

 それでも……それでも……規制だらけでも……

 《舞台》がいい!

 

 役者さんが動き、

 お客さんの熱い拍手が鳴りやまぬ、

 この《舞台》が。

 

「こころのそこからァ、はくしゅゥ~!」

「ぐるるーる!」(←訳:アンコール!)

 

 演劇の話から、

 ミステリの話、

 映画の話、

 大河ドラマ準備の話、

 そして巻末の

 特別小説『一瞬の過ち』まで。

 

 三谷さんのファンの方々、

 エンタ好きな方々に激おすすめのエッセイ集です。

 つい一昨日(2月8日)に開幕した

 PARCO劇場『笑の大学』の情景を想像しながら、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

コメント
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