テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 長い《歴史》の、表も、裏も。 ~

2023-02-24 22:03:06 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ももいろォ、きれいィ~でスゥ!」

「がるる!ぐるるるがるぐる?」(←訳:虎です!今週末が見頃かも?)

 

 こんにちは、ネーさです。

 関東のあちこちで

 河津桜がピンクの花を咲かせていますね。

 そろそろサクラの開花予想も……?などと想像しながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの新書作品を、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― 日本史を暴く ――

 

 

 著者は磯田道史(いそだ・みちふみ)さん、

 2022年11月に発行されました。

 『戦国の怪物から幕末の闇まで』と副題が付されているこの御本、

 現在、歴史関連書籍のジャンルで

 ベストセラー第一位を激走中だそうです。

 

「わくわくわくッ!」

「ぐるるがるるる!」(←訳:期待がMAXに!)

 

 著者・磯田さんは、

 『読売新聞』連載の

 《古今をちこち》(2017年9月~2022年9月分)を、

 

   第1章『戦国の怪物たち』

   第2章『江戸の殿さま・庶民・猫』

   第3章『幕末維新の光と闇』

   第4章『疫病と災害の歴史に学ぶ』

 

 と、4つの章に構成し、

 歴史の裏にも表にも光を当ててゆかんと試みています。

 

「ちゅうもくゥすべきィはァ~…」

「がる!」(←訳:ここ!)

 

 映画やドラマでは殆どレギュラー?な、

 信長さんや、秀吉さん、家康さん。

 日本の戦国史の“顔“といえる彼らは

 もちろん登場しますが、

 興味深いのは、

 本文78ページから84ページにかけての、

 

 『漫画で考える災害史、女性史』と

 『女性の力で出来た藩』

 

 という2編です。

 ここで論じられているのは、

 ええ、勘の良い御方は既にお分かりでしょう、

 五代将軍・徳川綱吉(つなよし)の時代と、

 よしながふみさん作の長編漫画『大奥』。

 

「どらまはァ、だいひょうばんッ!」

「ぐるがるるぐる!」(←訳:反響すごいよね!)

 

 漫画『大奥』を賞賛する磯田さんが掘り起こすのは、

 綱吉さんの治世下、

 わずかな期間だけ実現した

 ジェンダーレスな社会――

 

  女性が藩(家)の政治をリードしたっていい、

  鎧を着けて儀式に出たっていい、

  学問だって、

  うん、大いにやっていい。

 

「だよねッ!」

「がるるぐるる~!」(←訳:自由に行こう~!)

 

 ドラマ『大奥』は私ネーさも拝見していて、

 フィクションと史実は別のものだと解ってはいますが、

 “女性を見下さない“大奥が

 現実に存在したのかと思うと、

 綱吉さんという人物がますます好きになっちゃいました。

 

 女性を擁護するなんて、

 幕府内部からの風当たりは強く、

 苦労したに違いありませんけれど、

 どんな御方だったんだろうなあ、綱吉さんて……。

 

「ますますゥ~けんきゅうゥ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:進むといいね!)

 

 古文書をひもとき、

 資料にあたり、

 読み解いてゆく《歴史》の表と裏。

 

 災害史に興味をお持ちの方々にも

 おすすめの新書です。

 本屋さんで、図書館で、

 ぜひ、探してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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