「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぐすんッ! かなしィでスよゥ~!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!感謝とご冥福を!)
こんにちは、ネーさです。
数々の映画や大河ドラマに出演した
撮影馬・バンカーくんの訃報はショックでした……
特徴ある鼻筋の模様を思い出しては、
涙、涙で心はぺっこり凹んでおりますが、
ここからはギアを入れ替え、さあ、読書タイムにいたしましょう。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
―― 食文化からイギリスを知るための55章 ――
編著者は、(いしはら・こうさい)さん、
市川仁(いちかわ・ひとし)さん、宇野毅(うの・たけし)さん、
2023年1月に発行されました。
英国と食文化、って、
それはつまり――
「おいしくゥないィ?」
「ぐるるぅる?」(←訳:悩んじゃう?)
そうですねえ、
同じ欧州でもフランス料理やイタリア料理は、
世界中から美味!旨い!と称賛されるのに、
まあその……
美味しさぶっちぎり!とは言い難いのが
英国料理でしょうか。
この御本では、料理を中心とする観点から
英国の食文化が考察されていますけれども、
冒頭の『はじめに』の時点で、
かなりはっきり不穏というか、
きな臭さが漂ってきましたよ。
ウォルター・ローリー卿が持ち込んだという
『じゃがいも』は結果的に多数のアイルランド人を餓死させた?
サトウキビを育てる
ジャマイカのプランテーションを維持するために、
奴隷貿易が発展した?
紅茶と砂糖は国家に莫大な富をもたらすも、
社会の分断と国民の健康問題を引き起こした?
そして、
イギリス料理がいっこうに美味しくならないことが、
ロンドンと英国各地に
外食天国を作り上げた?
「いんでィあァ!」
「がぅるるーる!」(←訳:チャイニーズ!)
「ぎりしあァにィ、とるこォ!」
一方、
美味しくない!
いや見どころはある!など、
評価が割れている中でも
大好評を得ているお料理もありますね。
紅茶とスコーン、お菓子をメインとする
『アフタヌーンティー』は、
「やぱりィ、おいしィ~ッ!」
「ぐるーるがるるるる!」(←訳:クリーム増し増しで!)
さらに、忘れてはいけないのが、
『エール』……
日本で言う『ビール』や、
『ミード(蜂蜜酒』『シードル(林檎酒)』でしょう。
とどめは、
御本の終盤を占める
『文学に見る料理』の章です。
シェイクスピアさんや、
ジェイン・オースティンさんたち
英国の作家さんの作品に出てくるお料理は……?
「いがいにィ~おいしそうゥ?」
「がるるぐるるがる!」(←訳:食べてみたいかも!)
豚肉、小麦、紅茶、野菜を巡るエピソードと、
コーヒーハウスの誕生。
ホビットたちが頬張ったパイとチーズ。
《食》の窓から
英国の文学を眺め直す一冊は、
アガサ・クリスティーさんのミステリや
《ハリー・ポッター》シリーズ好きな方々に
おすすめですよ。
55の章はボリュームがありますので、
お茶をいただきながら、
の~んびり読み進んでいってくださいね~♪