テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ティーと一緒に、ゆるゆると。 ~

2023-02-26 21:36:25 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ぐすんッ! かなしィでスよゥ~!」

「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!感謝とご冥福を!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 数々の映画や大河ドラマに出演した

 撮影馬・バンカーくんの訃報はショックでした……

 特徴ある鼻筋の模様を思い出しては、

 涙、涙で心はぺっこり凹んでおりますが、

 ここからはギアを入れ替え、さあ、読書タイムにいたしましょう。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  

 

 

  ―― 食文化からイギリスを知るための55章 ――

 

 

 編著者は、(いしはら・こうさい)さん、

 市川仁(いちかわ・ひとし)さん、宇野毅(うの・たけし)さん、

 2023年1月に発行されました。

 

 英国と食文化、って、

 それはつまり――

 

「おいしくゥないィ?」

「ぐるるぅる?」(←訳:悩んじゃう?)

 

 そうですねえ、

 同じ欧州でもフランス料理やイタリア料理は、

 世界中から美味!旨い!と称賛されるのに、

 まあその……

 美味しさぶっちぎり!とは言い難いのが

 英国料理でしょうか。

 

 この御本では、料理を中心とする観点から

 英国の食文化が考察されていますけれども、

 冒頭の『はじめに』の時点で、

 かなりはっきり不穏というか、

 きな臭さが漂ってきましたよ。

 

 ウォルター・ローリー卿が持ち込んだという

 『じゃがいも』は結果的に多数のアイルランド人を餓死させた?

 

 サトウキビを育てる

 ジャマイカのプランテーションを維持するために、

 奴隷貿易が発展した?

 

 紅茶と砂糖は国家に莫大な富をもたらすも、

 社会の分断と国民の健康問題を引き起こした?

 

 そして、

 イギリス料理がいっこうに美味しくならないことが、

 ロンドンと英国各地に

 外食天国を作り上げた?

 

「いんでィあァ!」

「がぅるるーる!」(←訳:チャイニーズ!)

「ぎりしあァにィ、とるこォ!」

 

 一方、

 美味しくない!

 いや見どころはある!など、

 評価が割れている中でも

 大好評を得ているお料理もありますね。

 

 紅茶とスコーン、お菓子をメインとする

 『アフタヌーンティー』は、

 

「やぱりィ、おいしィ~ッ!」

「ぐるーるがるるるる!」(←訳:クリーム増し増しで!)

 

 さらに、忘れてはいけないのが、

 『エール』……

 日本で言う『ビール』や、

 『ミード(蜂蜜酒』『シードル(林檎酒)』でしょう。

 

 とどめは、

 御本の終盤を占める

 『文学に見る料理』の章です。

 

 シェイクスピアさんや、

 ジェイン・オースティンさんたち

 英国の作家さんの作品に出てくるお料理は……?

 

「いがいにィ~おいしそうゥ?」

「がるるぐるるがる!」(←訳:食べてみたいかも!)

 

 豚肉、小麦、紅茶、野菜を巡るエピソードと、

 コーヒーハウスの誕生。

 ホビットたちが頬張ったパイとチーズ。

 

 《食》の窓から

 英国の文学を眺め直す一冊は、

 アガサ・クリスティーさんのミステリや

 《ハリー・ポッター》シリーズ好きな方々に

 おすすめですよ。

 55の章はボリュームがありますので、

 お茶をいただきながら、

 の~んびり読み進んでいってくださいね~♪

 

 

 

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