「こんにちわッ、テディちゃでス!
さくらのォつぎはァ、きいろッ?」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!蒲公英がポンポコ!)
こんにちは、ネーさです。
庭のあちこちで、タンポポの黄色い花がポン!ポン!
と咲き始めました。
黄色いふっくらしたシルエットから連想するものといえば……
さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 神様の御用人 継いでゆく者 ――
著者は浅葉なつ(あさば・なつ)さん、
2023年3月に発行されました。
アニメ化もされた《神様の御用人》シリーズの番外編、ですね。
「あはァ! しッぽがァ、ふさふさッ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:お腹もフサフサ!)
輝くばかりのふっくらしたシッポ、
お菓子の食べ過ぎでふっくら……してるかもしれないお腹。
見た目はキツネさんだけれど、
実は『方位神(ほういじん)』という神さまである
黄金(こがね)さん。
そして、黄金さんの傍らには、
今日もアルバイトに励む青年、
萩原良彦(はぎわら・よしひこ)くんの姿が。
そうです、《神様の御用人》の名コンビが帰ってきました~♪
「まッてましたでス!」
「がるるるるる~!」(←訳:お久しぶりだ~!)
《御用人(ごようにん)》とは、
神様が抱える厄介事や悩みを解決するために東奔西走する、
いわばトラブルシューター的存在です。
いかなる因果によってか、
或る日、御用人に指名されてしまった良彦くんは、
誠心誠意をもって数多の問題を解きほぐし、
ようやっと身辺も平穏に……
「なッてませんッ!」
「ぐるるるがるるるぅ!」(←訳:まだまだ忙しいよぅ!)
この『継いでゆく者』巻でまず語られるのは、
先代の御用人・萩原敏益(はぎわら・とします)さんの
エピソードです。
敏益さんは、名前からもお分かりのように、
良彦さんのお祖父さん、なのですが。
そこはやはり、血筋と申しましょうか、
敏益さんも誠心誠意をもって、
ついでに不屈の意思も隠し持って、
御用をはたすべく思案を巡らせるます。
たとえそれが、
『ムキムキになりたい』
という、ちょっと《?》な御用であっても。
「ふァ?」
「がるるるぅ??」(←訳:むきむきぃ??)
はたして『ムキムキ』の真意は? 結果は?
祖父・敏益さんが成した御用を、
孫・良彦くんが知る日は来るのか――
一柱『継いでゆく者』
二柱『永遠の相槌』
『神様の御用人』回顧録
三柱『ありふれた日常』
と、短編3作品に加え、
御用人事典というべき回顧録も収録されたこの御本は、
シリーズ新編へのプロローグでもあるようですね。
「ええッ! それはッ!」
「ぐるる~!」(←訳:嬉しい~!)
科学とやらが進歩するにつれ、
交差することもなくなった……はずの、
神さまの世と、人間の世。
《黄金編》を継ぐ
八百万の神々とヒトとの新たな物語が、
どんな風を現世へ吹き込んでくれるのか
ワクワクを高めつつ、
皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね~♪