テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ つながる 双世界 ~

2023-04-05 22:09:37 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 さくらのォつぎはァ、きいろッ?」

「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!蒲公英がポンポコ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 庭のあちこちで、タンポポの黄色い花がポン!ポン!

 と咲き始めました。

 黄色いふっくらしたシルエットから連想するものといえば……

 さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― 神様の御用人 継いでゆく者 ――

 

 

 著者は浅葉なつ(あさば・なつ)さん、

 2023年3月に発行されました。

 アニメ化もされた《神様の御用人》シリーズの番外編、ですね。

 

「あはァ! しッぽがァ、ふさふさッ!」

「ぐるるがるるる!」(←訳:お腹もフサフサ!)

 

 輝くばかりのふっくらしたシッポ、

 お菓子の食べ過ぎでふっくら……してるかもしれないお腹。

 見た目はキツネさんだけれど、

 実は『方位神(ほういじん)』という神さまである

 黄金(こがね)さん。

 

 そして、黄金さんの傍らには、

 今日もアルバイトに励む青年、

 萩原良彦(はぎわら・よしひこ)くんの姿が。

 

 そうです、《神様の御用人》の名コンビが帰ってきました~♪

 

「まッてましたでス!」

「がるるるるる~!」(←訳:お久しぶりだ~!)

 

 《御用人(ごようにん)》とは、

 神様が抱える厄介事や悩みを解決するために東奔西走する、

 いわばトラブルシューター的存在です。

 

 いかなる因果によってか、

 或る日、御用人に指名されてしまった良彦くんは、

 誠心誠意をもって数多の問題を解きほぐし、

 ようやっと身辺も平穏に……

 

「なッてませんッ!」

「ぐるるるがるるるぅ!」(←訳:まだまだ忙しいよぅ!)

 

 この『継いでゆく者』巻でまず語られるのは、

 先代の御用人・萩原敏益(はぎわら・とします)さんの

 エピソードです。

 

 敏益さんは、名前からもお分かりのように、

 良彦さんのお祖父さん、なのですが。

 

 そこはやはり、血筋と申しましょうか、

 敏益さんも誠心誠意をもって、

 ついでに不屈の意思も隠し持って、

 御用をはたすべく思案を巡らせるます。

 

 たとえそれが、

 『ムキムキになりたい』

 という、ちょっと《?》な御用であっても。

 

「ふァ?」

「がるるるぅ??」(←訳:むきむきぃ??)

 

 はたして『ムキムキ』の真意は? 結果は?

 祖父・敏益さんが成した御用を、

 孫・良彦くんが知る日は来るのか――

 

  一柱『継いでゆく者』

  二柱『永遠の相槌』

  『神様の御用人』回顧録

  三柱『ありふれた日常』

 

 と、短編3作品に加え、

 御用人事典というべき回顧録も収録されたこの御本は、

 シリーズ新編へのプロローグでもあるようですね。

 

「ええッ! それはッ!」

「ぐるる~!」(←訳:嬉しい~!)

 

 科学とやらが進歩するにつれ、

 交差することもなくなった……はずの、

 神さまの世と、人間の世。

 

 《黄金編》を継ぐ

 八百万の神々とヒトとの新たな物語が、

 どんな風を現世へ吹き込んでくれるのか

 ワクワクを高めつつ、

 皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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