「こんにちわッ、テディちゃでス!
しゅうまつはァ~きんだいちィさんッ!」
「がるる!ぐるるるがるぅ!」(←訳:虎です!犬神家が来るぅ!)
こんにちは、ネーさです。
今週末の4月22日に夜9時からBSプレミアムで放送されるのは、
『犬神家の一族』(前編)!
29日には後編も!と、もうワクワクするばかりです♪
そこで本日の読書タイムは、
『犬神家』と時代を同じくするこちらの作品を、
さあ、どうぞ~!
―― 中禅寺先生物怪講義録 07 ――
漫画は志水アキ(しみず・あき)さん、
Founderは京極夏彦(きょうごく・なつひこ)さん、
2023年4月に発行されました。
『中禅寺先生が謎を解いてしまうから。』と副題が付されています。
「しょうせつもォ、まんがァもォ~」
「ぐるがる!」(←訳:人気です!)
それは、拝み屋”京極堂“こと
中禅寺秋彦(ちゅうぜんじ・あきひこ)さんが
古書店を開く前のこと。
第二次世界大戦後の日本で、
高校の臨時講師をしていた日々の
ちょっと怖~いお話……。
「むむゥ! まだァ、おわッてないィのでス!」
「がるるぐる~!」(←訳:世相は暗め~!)
戦争はとうに終わった……はず、ですけれども。
南方で、大陸で、軍務に就いていた人々が、
やっとの思いで帰国して、
涙ながらに故郷の土を踏んだ……という出来事も、
まだまだ珍しくない時代。
そう、信州の大財閥・犬神家の遺産相続騒動が、
東京でも評判になっていた頃でしょうか。
「たいへんッたいへんッ!」
「ぐるるるぅ!」(←訳:強奪犯だぁ!)
「どろぼォ~ッ!」
都立美戸川高校の2年生、
この物語では中禅寺先生のワトソン役として活躍中の
日下部栞奈(くさかべ・かんな)さんが
偶然にも遭遇したのは。
『浄火党(じょうかとう)』と名乗る集団の
現金強奪現場……?!?
「まッ、まてェ~ッ!」
「がる!」(←訳:速い!)
“火を以て世の穢れを浄める“
“我ら浄火党なり“
と言い立て、
現金を奪っては燃やす集団に関する通報が
警察官の木場修太朗(きば・しゅうたろう)さんのもとへ
寄せられました。
そして事件は、
交番の木場さんを訪ねてきた栞奈さんの
目と鼻の先で起こります。
赤い頭巾と外套の男が、
商工会館の一室で行われていた
不動産売買の商談の場から、
取引の金を奪い、逃走……!
「おいかけようッ!」
「ぐっるるがっるる!」(←訳:あっちへ行ったぞ!)
被害者の資産家に依頼され、
事件を解決すべく乗り出したのは、
中禅寺先生でした。
ウチは警察相談の受け皿じゃありませんよ、
と言いつつも、
事件のあらましを聞いただけで
中禅寺先生の脳裏には
早くも仮説が……?
「さすがはァ、せんせいィ!」
「がるぐる!」(←訳:速攻解決!)
戦争の痛手は未だ回復せず、
不安定な世の中をいっそう揺るがせる犯罪を、
のちの“京極堂“――中禅寺さんは、
どう見据えるのか。
浄火党にまつわる事件の他にも
短編2作品が収録されていて、
そちらもおすすめです♪
巻末には
『おまけマンガ 関口くん粘菌を語る』
も載っていますので、
シリーズファンの方々は、
関口さんの微笑ましいエピソードを読み逃しなく~!