テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ はなれ小島で、悪人退治? ~

2023-04-23 22:08:31 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 よきィことォきくゥ~!」

「がるる!ぐるるが~る!」(←訳:虎です!金田一さ~ん!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 昨日4月22日にBSプレミアムで放送された『犬神家の一族(前編)』、

 堪能させていただきました♪

 29日の後編を楽しみに待ちながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

  

 

 

         ―― 怪獣男爵 ――

 

 

 著者は横溝正史(よこみぞ・せいし)さん、

 編者は日下三蔵(くさか・さんぞう)さん、2021年7月に発行されました。

 《横溝正史 少年小説コレクション(全7巻)》の第1巻です。

 

「よこみぞォせんせいィ~!」

「ぐぅるるるるるがるるるるるる!」(←訳:ジュブナイルもイケてるんです!)

 

 作家・横溝正史さん(1902~1981)は、なんといっても

 『獄門島』『八つ墓村』『犬神家の一族』他

 探偵・金田一耕助さんが活躍する作品によって

 広く知られていますが、

 少年小説も多く著しておられます。

 

 この御本には、

 『怪獣男爵』

 『大迷宮』

 『黄金の指紋』

 と、長編3作品が収録されていて、

 表題作品『怪獣男爵』幕開けの地は――

 

「うみィ、なのでスゥ!」

「がるるるる!」(←訳:瀬戸内海だ!)

 

  《瀬戸内海のまんなかに、

   男爵島(だんしゃくとう)という

   はなれ小島がある》

 

 オープニングのこの一文で、

 おお!と心が騒いでしまう方々も多いことでしょう。

 しかも、その瀬戸内海の島の、小高い丘の上に

 世にもふしぎな建物がある、と聞けば……。

 

「うむむゥ! みえまスッ!」

「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:双眼鏡なら一目瞭然!)

 

 建物の持ち主は、古柳(ふるやなぎ)男爵。

 

 世界的に有名な生理学者である古柳男爵が

 この島に来て住んでくださるなら、と

 地元の人びとは大いに期待していた……のですけれど。

 

 ああ、なんということでしょう、

 名高い学者先生の真の顔は、

 極悪非道な犯罪者だった!?!

 

「あううゥ! いきなりィ??」

「がるぐる~!」(←訳:悪役確定~!)

 

 悪人・古柳男爵と相対峙し、

 探偵役を務めるのは、

 小山田(おやまだ)博士。

 

 東京の麻布狸穴に居を構える小山田博士は、

 物理学者であり、

 警視庁に協力を惜しまない探偵でもあります。

 

 物理学者vs.生理学者。

 

 学者同士の、対決の行方は……?

 

「どきどきのォ、さすぺんすゥ!」

「ぐるがるぐるっる~!」(←訳:探偵さん頑張って~!)

 

 続く『大迷宮』『黄金の指紋』でも

 怪獣男爵は大暴れいたします。 

 この2作品では、

 探偵役が小山田博士から変わって……

 

 あの御方に!

 

「もじゃもじゃッ!」

「がるぐる!」(←訳:袴に下駄!)

 

 えへん、実は、この御本には挿絵がありまして、

 そこに描かれているあの御方の格好は、

 もじゃもじゃ頭や袴とは別の……

 

 いやいや、いけません、

 これ以上のお喋りはネタバレになってしまうので、

 どうか横溝さんのファンの方々も

 ミステリ好きな活字マニアさんも、

 先ずはぜひ、

 御本を手に取ってページを捲り、

 ひゃあ!と驚いてみてくださいね~♪

 

 

コメント
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