「こんにちわッ、テディちゃでス!
よきィことォきくゥ~!」
「がるる!ぐるるが~る!」(←訳:虎です!金田一さ~ん!)
こんにちは、ネーさです。
昨日4月22日にBSプレミアムで放送された『犬神家の一族(前編)』、
堪能させていただきました♪
29日の後編を楽しみに待ちながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!
―― 怪獣男爵 ――
著者は横溝正史(よこみぞ・せいし)さん、
編者は日下三蔵(くさか・さんぞう)さん、2021年7月に発行されました。
《横溝正史 少年小説コレクション(全7巻)》の第1巻です。
「よこみぞォせんせいィ~!」
「ぐぅるるるるるがるるるるるる!」(←訳:ジュブナイルもイケてるんです!)
作家・横溝正史さん(1902~1981)は、なんといっても
『獄門島』『八つ墓村』『犬神家の一族』他
探偵・金田一耕助さんが活躍する作品によって
広く知られていますが、
少年小説も多く著しておられます。
この御本には、
『怪獣男爵』
『大迷宮』
『黄金の指紋』
と、長編3作品が収録されていて、
表題作品『怪獣男爵』幕開けの地は――
「うみィ、なのでスゥ!」
「がるるるる!」(←訳:瀬戸内海だ!)
《瀬戸内海のまんなかに、
男爵島(だんしゃくとう)という
はなれ小島がある》
オープニングのこの一文で、
おお!と心が騒いでしまう方々も多いことでしょう。
しかも、その瀬戸内海の島の、小高い丘の上に
世にもふしぎな建物がある、と聞けば……。
「うむむゥ! みえまスッ!」
「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:双眼鏡なら一目瞭然!)
建物の持ち主は、古柳(ふるやなぎ)男爵。
世界的に有名な生理学者である古柳男爵が
この島に来て住んでくださるなら、と
地元の人びとは大いに期待していた……のですけれど。
ああ、なんということでしょう、
名高い学者先生の真の顔は、
極悪非道な犯罪者だった!?!
「あううゥ! いきなりィ??」
「がるぐる~!」(←訳:悪役確定~!)
悪人・古柳男爵と相対峙し、
探偵役を務めるのは、
小山田(おやまだ)博士。
東京の麻布狸穴に居を構える小山田博士は、
物理学者であり、
警視庁に協力を惜しまない探偵でもあります。
物理学者vs.生理学者。
学者同士の、対決の行方は……?
「どきどきのォ、さすぺんすゥ!」
「ぐるがるぐるっる~!」(←訳:探偵さん頑張って~!)
続く『大迷宮』『黄金の指紋』でも
怪獣男爵は大暴れいたします。
この2作品では、
探偵役が小山田博士から変わって……
あの御方に!
「もじゃもじゃッ!」
「がるぐる!」(←訳:袴に下駄!)
えへん、実は、この御本には挿絵がありまして、
そこに描かれているあの御方の格好は、
もじゃもじゃ頭や袴とは別の……
いやいや、いけません、
これ以上のお喋りはネタバレになってしまうので、
どうか横溝さんのファンの方々も
ミステリ好きな活字マニアさんも、
先ずはぜひ、
御本を手に取ってページを捲り、
ひゃあ!と驚いてみてくださいね~♪