あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

信仰を集める立里の荒神さん

2008-11-20 21:22:14 | 山は地球の見晴らし台

     

     第二次世界大戦前は「女人禁制」でした。環境も雰囲気も

      霊験あらたかなオーラに満ちています。

 

「荒神」は台所かまどの火を鎮める神さま。奈良県内には日本三大荒神のうち2つがあるのです。<st1:MSNCTYST Address="桜井市" AddressList="29:奈良県桜井市;" w:st="on">桜井市</st1:MSNCTYST>の笠山三宝荒神と、<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>の「立里荒(たてりこう)神社」です。ちなみにもうひとつは<st1:MSNCTYST Address="兵庫県宝塚市" AddressList="28:兵庫県宝塚市;" w:st="on">兵庫県宝塚市</st1:MSNCTYST>の「清(きよす)荒神」。この立里荒神は「立里の荒神さん」と古くから親しまれ、全国各地から参拝者が訪れています。

 

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標高1260mの荒神岳の頂上にあり眺めがめっぽう素晴らしい! 周辺は紅葉も白樺林も美しいうえに、有名な「雲海スポット」でもあり、厳冬期には樹氷も見られるようです。でも寒いときはこの場所に来るのも大変でしょう。

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本殿に向かう階段の両側には、奉納された鳥居がびっしりと並んでいて、総数は約180基だそう。階段はかなり急で長いのですが、登りやすいように工夫されています。脚が悪い方も多く参拝していました。参道に沿って上から小さなトロッコが作業の人を乗せて下りて来ました。管理作業や運搬にこれが使われるのでしょう(写真上)。<o:p></o:p>

  

さあ頂上に到着です。あたりを取り囲む松・杉・ほうの木などの神木、足元に敷き詰められている那智黒石・・・。空海ゆかりの社殿は、狭いながらも聖地の重厚さが漂っています。江戸時代中期1693年の「流造り」と呼ばれるものを、平成5年に再建したものだそう。

 

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       写真:色づき始めた山々が重なり合っています。

 

 

 

おお~っ! 杉の木が屋根を突き破ってまっすぐ上に伸びています! なんとこれは神木を守るために建物に丸い穴を開けているのです。社殿より神木のほうを大切に守る、その姿勢に合掌。慕われている一因もこんなところにあるのでしょうか?

 

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 目の前で拝所に並んだ人々は、まるで申し合わせたかのように長い間、10分以上は経ったでしょうか、そのままの態勢でお祈りしていました。同じグループというわけではないですよ。真剣な様子からどれほどの信仰を集めているのかがわかります。(写真) 

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写真:白樺林も四季折々の美しさを見せてくれます。

 

さて下の食堂は、参拝が終わりお腹の空き具合も頃合となった人々でいっぱいです。神様に一心にお願いしていた人たちも、おうどんなどを食べていました。あいよっこも食べました。味は普通でした。 ふ~む、全国からの参拝者には、おそばもあったほうがいいのでは?

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のびやか色っぽい、こんな狛犬はじめて!

2008-11-16 23:47:31 | 山は地球の見晴らし台

 

                   写真:野川弁財天はお金の神さま。小さなお地蔵さんがきちんと整列。

 

国道168号線を右折し中原橋を渡って野迫川村に向かいます。この道は「すずかけの道」と呼ばれ、高野山と大峯山をつなぐ道です。村に入ると最初に出会うのが「野川弁才天(のがわべんざいてん)」です。空海が作ったといわれる御本尊の「大弁財天女像」はどんなものなのでしょう?興味津々で社の前に立ちました。

 

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ううむ・・・、なんといったらいいのか・・・、素朴な雰囲気なんだけど。門から見えるのは普通の民家です! 門の両側にある小さな仏像を写真に撮りました。赤くてミニチュアのような可愛らしさがあります。様子を見ながらおそるおそる中に入りました。だあれもいません。民家の横をとおって進むと、たくさんのお地蔵さんが並んでいます。そして横には階段があり両側にたくさんの赤いのぼり。

 

写真:ありのままといった素朴な門の向こうには民家が。

 

全体に静かで雰囲気は良いのですが、民家といい、コンクリートの階段といい、そして裏手にはなんと「野外ステージ」らしき施設もあるのです! どこか違和感に包まれたままでお参りしました。すると!!またまたびっくり!階段の上の本尊の前に並ぶ「狛犬?」のなんとのびやかで色っぽいこと。こんなに個性的なわんちゃんも始めて見ました。旅の嬉しさはこんな小さな発見にあります。

 

 

 

<o:p>写真:本殿の前に鎮座する一対のわんちゃん。(?)</o:p>

<o:p>    どうです?個性的でしょう? でもうまく全体を撮ることができませんでした。</o:p>

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 どうもここには神さまと「妙音院」という仏様が一緒にいらっしゃるみたいです。くだんのご本尊に会えなかったのはいうまでもありません。 周囲には散策道路があるのですが、なんとなく中途半端という印象です。「<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>の玄関ともいうべきところなので、雰囲気を大切にした工夫・整備が欲しいなあ」とひそかに感じました。

 

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 「奥高野自然の里」の看板を見て、「廃校中学校を利用した宿泊施設」という奈良新聞の記事を思い出しました。それによると、この中学校で学んだ最後の学年の女性(48)が故郷に帰り、管理人をしているということです。

 

 校舎は昭和24年に造られた木造二階建てで、昭和47年に廃校となりました。

昭和60年から体験学習・スポーツ・レクリエーションの簡易宿泊施設となったそう。古い歴史を秘めている建物は守りたいですね。 

 

 しかし残念ながら閉まっていました。現在は夏季のスポーツ合宿などが主流ということですが、「今後は四季折々の山里の楽しみを発信して、通年オープンをめざす」とあったのですが・・・。冬に雪深い地域は営業も大変となるのでしょう。

 

写真:高台に立つ学校の前にはテニスコートなどがあり、自然環境は満点。<o:p></o:p>

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平家伝説が息づく静かな秘境

2008-11-10 22:25:03 | 山は地球の見晴らし台

 

 

              「高野・龍神スカイライン」は紅葉の中を走っているよう。

        時期が始まったばかりでまだ観光客は少なく、観光バスもまれ。

 

 

 野迫川(のせがわ)村は別名「奥高野」と呼ばれるように、和歌山県の高野山と深いつながりがあります。熊野本宮大社を発った熊野古道「小辺路(こへち)」は、<st1:MSNCTYST Address="十津川村" AddressList="29:十津川村;" w:st="on">十津川村から</st1:MSNCTYST><st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>を経由して高野山に至り、古くから大勢の参詣者が往来しました。

 

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 当然ながら歴史的つながりも深いです。高野山を開山した弘法大師・空海は、野迫川を代表する「立里荒(たてりこう)神社」を勧進(かんじん:社寺の建立のために金品を募ること)したといわれます。そして野川弁才天の「大弁財天女像」は大師の自作とされています。「平維盛(たいらのこれもり)塚」などの平家伝説も、古くからの霊場である高野山の奥座敷としての意味合いが強いといえます。

 

  写真:出発時、京奈和道路からの朝日が美しかったです。

     朝寝坊のあいよっこも、「山へ向かう時は朝早く」を鉄則と

     心得るようになりました。

     

さらに日常の暮らしでは、名物高野豆腐の産地でもあり、古くから仏教関係の袈裟や用具などの生産も行っていました。

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なごりは現在でも残っているようです。道路は奈良県側から入るより、和歌山県の高野・龍神スカイラインから入るほうがずうっと便利で道路数も多いです。「<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>には道の駅はないのですか?」と聞くと、ホテル野迫川のスタッフは「村内に国道が通っていないので、ないんです」と、とっても残念そうでした。<o:p></o:p>

 

写真:国道168号大塔村の「ふるさとの森公園」を通過した後、右折です。

 

今回の旅「<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>から龍神温泉・高野山」は

2008/10/2830日に行きました。<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>に入るときは奈良側の国道168号線からでしたが、もう少し先の猿谷ダムでは「落石のため通行止め」となっていました。ギリギリセーフ! そうでなくても少ない道路が通行止めになりやすいので大変です。道路情報を確認してお出かけください。

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目的はこの時期多く見られる「雲海」とそろそろ始まった「紅葉」です。そしてもちろん秘湯といわれる「野迫川温泉」や「雲の上温泉」も。今回の宿泊は前者です。

 

でも<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>だけを巡るのはちと物足りない気分です。そこで和歌山県にも足を伸ばして美人の湯として有名な「龍神温泉」と「高野山」もまわりました。やはり村内だけでは観光スポットも少ないのが残念です。

 

期待以上に感激したのは「高野・龍神スカイラインの景色」と「護摩壇山の紅葉」でした。いえいえ、和歌山県に軍パイがあがったというわけではありませんよ。さあてどんな旅になったかな?

 

写真:野迫川村の紅葉もまだ少し早いかな?

   初々しい感じがします。

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旅をするとしぜんと手を合わせ、感謝の気持ちがあふれます

2008-11-02 22:18:48 | 山は地球の見晴らし台

     写真:熊野那智大社では平安美人と一緒に写真が撮れます。

 

マグロの次はクジラとイルカ。・・・と言っても食べたわけではないよ~。紀の松島巡りの途中、くじら浜公園で下船して、「くじらの博物館」にいそいそと向かいます。なんといっても見ものは、自然の入り江を利用した自然プールでの「クジラ・イルカショー」や「シャチのショー」です。

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ここの良いところは、トレーナーと同じ桟橋から見ることができる、つまりごくごく近くから見たり、触ったり、餌をあげたりできることです。見学する人が少なかったこともあるのかもしれません。 <o:p></o:p>

 

彼らはひっくり返ってお腹を出して「無防備ポーズ」をしたり(写真上)、いっせいにたち泳ぎでくるくると回ったり(写真右)、そして最後に豪快なジャ~ンプ!! 手の届きそうな場所だけに、より親しみが感じられるのです。

 

もうひとつ珍しいのは、世界で初めて見つかったという「腹ビレを持つバンドウイルカ」のはるかちゃんです。腹ビレは陸上生活の名残なんだとか。ううむ、ということはイルカやクジラなど海の哺乳類は、かつて陸上で暮らしていたのかな? 単に祖先がそうだった、ってことか? だれか教えて!

 

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はるかちゃんは200610月に<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="30:太地町;" Address="太地町">太地町</st1:MSNCTYST>沖で見つかりました。海洋水族館(マナリュウム)では、下から見上げると腹びれがちゃあんと見えるよ。(写真撮影禁止)現在は施設を修理中で12月中旬まで閉鎖しているそうです。<o:p></o:p>

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奈良県には清らかな水や豊かな山々がたっぷりとありますが、残念ながら海がありません。奈良県の南部を巡っていると、どうしても三重県や和歌山県に出て行くコースとなります。そちらの方に魅力的な観光地やスポットが多いのかもしれません。

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前回の<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村">十津川村</st1:MSNCTYST>への旅で「熊野本宮大社」におまいりして、今回は「熊野早玉神社」と「熊野那智大社」に行きました。後のふたつは近くにあり、行きやすいです。計画したわけではないのですが、期せずして熊野三山へのお参りを達成しました。なにかご利益あるかな? 

 

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写真撮影の経験は以前からあるのですが、ブログに載せるようになって「美しさ・面白さ・色鮮やかさ」などを意識的に撮るようになりました。もちろん自然は好きでしたが、それほどアウトドアや「温泉」「寺院めぐり」などに関心があったわけではありません。ましてお参りや宗教心など縁が薄かったです。  

 

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でも実際にその場に行って雰囲気や精気を感じ、人々に出会い、表情を見たり触れ合ったりすると、しぜんと手を合わせ、すべてに感謝したい気持ちになるのが不思議です。なにごとも、見ようとしない限り見えないし、感じようとしない限り横を通り過ぎていくものだなあ。あるいはこれがわかったことがご利益かもしれません。

 

写真:熊野那智大社にある樹齢約800年の「那智のくす(のき)」。根幹部は空洞となり、その中を通り抜けるとご利益があるらしい。

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もっと書きたいトピックスはあるのですが、次の旅ログを始めたいこともあり、2008/9/15-18の「大峯山~<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:下北山村;" Address="下北山村">下北山村</st1:MSNCTYST>~那智勝浦」の旅を終了します。<o:p></o:p>

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南紀といえばマグロとクジラ

2008-10-30 23:27:32 | 山は地球の見晴らし台

   紀州勝浦といえば「まぐろ」。紀伊半島のほぼ南端に位置するという地の利を生かして、生のまぐろの水揚げが盛んです。勝浦漁港では土曜日以外の毎朝、威勢のよいセリが行われます。

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水族館でスイスイ泳ぐ魚くんもいいけど、実際に食べる魚も大好き。魚市場と聞くとなぜか胸が高鳴ります。JR紀伊勝浦のホテルに泊まった翌朝8時過ぎ、「もう遅いかな」と思いながら、歩いて5分の距離にある漁港に行って見ました。

 

写真:セリは真剣勝負

 

漁港の上空にはとんびの群れが舞っています。そして今まさにセリの最中でした。セメントの地面にはたくさんのマグロが横たわり、それをとり囲んでいる男たち。あっ、女性も1人見えます。 マイクから流れる声は、なにやら調子をつけて唄っているようにも聞こえます。

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その場できびきびと頭を切りおとし、お腹を開いて内臓を処理する若い人たちもいれば、成約したまぐろをリフトカーで移動して、そのまま車に積み込む人たちもいます。喧騒の中にも整然とした、慣れた手はずで物事が進んでいきます。 おおっと、スキを見てトンビが急降下、なにかさらって舞い上がりました。

 

写真:その場で解体作業を始める人たち。

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街にはまぐろの美味しい店、扱っている店が50以上もあります。「生まぐろ食べ歩き」などのマップがいろんなところに置いてあるので大丈夫。あいよっこも居酒屋さんで「まぐろ丼」「アジの南蛮撞け」などを頂きました。砂糖甘さのないあっさりしたたれが素材を引き立てて美味しい!<o:p></o:p>

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南紀の海岸線は太平洋の激しい波で侵食され、面白い形や不思議な造形の場所が数多くあります。勝浦港の周辺には大小さまざまな島が点在して、東北の松島に似ているところから「紀の松島」とも呼ばれます。

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遊覧船に乗って紀の松島めぐり」に出発しましょう(写真)。Aコース(1500円:ホテルなどに割引券あり)は観光桟橋を出て、島巡りをした後、太地くじら浜公園に下船できます。台風15号が近づいていることもあり、波は少し荒く、空は曇っています。がっ、そんなのかんけーない! <o:p></o:p>

 

 

最初に小島と小島の間のせま~~いところを通り抜けるのがスリル満点。何万年、何億年とかけて自然が作った創造物には「らくだ島」「ライオン島」「鶴島」などの名前がついています。

 

写真:最初に通り抜けるのが右の狭いところ。

 

 

写真:手前の島が「らくだ島」で後ろにあるのは無人島の露天風呂。同じ色が重なってちょっとわかりにくいかなあ?

 

ところで、山成島は「その昔屋島の戦いに敗れた中将・平維盛(たいらのこれもり)が入水したと伝えられる島」という説明アナウンスがあり、「えっ?そうなの?」と耳を疑いました。なぜって、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:野迫川村;" Address="野迫川村">野迫川村</st1:MSNCTYST>には「平維盛歴史の里」があり、ここが彼の最期の地と聞いたことが・・・。 まあいろんな説があるってことなのかな? <o:p></o:p>

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