写真撮影日:2014/5/29 敦賀市「池河内(いけのこうち)湿原」~福井総合植物園「プラントピア」
写真上:閉園前のプラントピアでうさちゃん発見! 首輪があるので飼ってるのでしょう。
「トランセンデンス」のプロローグでは、ウィル・キャスター博士が庭に銅製の網をかけ、自分たちそして妻が丹精した植物などを電磁波から守り、サンクチュアリ(聖域)にしようとしています。彼の願いは「自然や愛する妻を守るため」であり、そのための研究なのでしょう。
しかし自らの身体が滅び、脳が電磁波的存在になると、反対立場の人たちを攻撃し、殺戮を繰り返す行動へと変わってしまいます。「超越」すると目的がすり替わり、何のための行動かを見失ってしまうようです。
妻への愛も「監視や支配」へと変質し、そして終盤にウィルは「人間身体を持つリアルな存在に蘇り」ますが、妻はさすがに拒否します。
写真:池河内湿原で満開のカキツバタ
それはやっぱ気持ち悪いよ~。結局「スーパーCPで再生された脳」がいくら超越存在になり、ヒトガタの姿・形を再現できたとしても元の彼ではありえない、ということですね。「その努力はちょっと悲しいけど、それでいいと思う、そうであって欲しい」と強く感じたのでありました。
この映画の人工知能は、終盤で人型になるから「ヒトガタロボット」なのか、どうか? まあ、これまでにないタイプだから映画になるのでしょうが・・・。
写真:初めて見るトンボ。「カワトンボ」の仲間のようです。
ご存知のように現実世界のヒトガタロボットにはさまざまなタイプがあります。いわゆる「ロボット」は一般的な機械・コンピューターなどの外観(身体)に分野別・機能別な知能を持つものです。また「サイボーグ」は、人間身体に人工知能能力を埋め込んだり加えたりするもの(人工臓器・パワースーツなど)で、この2つは学術的な定義がされています。
また「アンドロイド」は、ヒトガタを別の素材で作り、人間的脳プログラムを搭載し、別名人造人間とも呼ばれます。最近に思いあたるのは、読売新聞掲載中の小説「消滅」に登場するアンドロイドの空港職員キャスリンですね~。
写真:湿原には多彩な動植物が。あいよっこにとって珍しいものを中心に紹介します。
小説の内容・進展がじれったいのはちょっと置くとして、現実にこんなアンドロイドがいろんな場所で存在し、働いているのかも?!と妙にリアルな設定なのです。小説ではキャスリンはどうやら外部からの指令も受けているようです。ということはもちろん「遠隔」ですかぁ~?
アンドロイドとほぼ同意義なのが「ヒューマノイド」ですが、さらに人間に似せたもの、という意味合いでしょうか。これらは二足歩行などの機能性を重視するもの、認知機能などの知性を全面に出したものがあるようですが、共に学術的定義はされていません。
写真:夕暮れせまる逆光で暗くて残念。
小説「消滅」には「ロボット三原則」が出てきて、そういえば「それってなに?ど~ゆ~意味?」と感じたことを思い出しました。
***続く***
写真:太陽光を受けてモワモワと燃えているような「ハグマノキ」。別名「スモークツリー」