「ホテルきたふくろう」の温泉はたしかにぐぅ~でした。特に露天風呂に入ると、前に広がる雪をかぶった原生林、木立の間に見える満月、と最高のロケーション。露天風呂ってそんな開放感もさることながら、ちょっとぬるめというのが自分好みなのです。ぬるめのお湯で長湯、というのが美容にも最適だしね。<o:p></o:p>
写真:摩周湖は最高のお天気。3つのうち第一展望台からのながめです。
ツアーで一緒になったひとり旅の女性は「5回も入った」と朝食の時に話しました。ヒェ~! あいよっこも「最低2回は入るぞ」と思っていたものの、一回で身体中がポカポカしてもう充分、それ以上はのぼせてしまいそう。硫黄のお湯の効果を実感しました。<o:p></o:p>
次の日は硫黄山から摩周湖に向かいます。アイヌ語でアトサヌプリと呼ぶ硫黄山は、標高512mの活火山。全体に白っぽく、名前の通り硫黄分を含んだ白煙がモクモクと立ち上っています。かつては硫黄鉱山として採掘が行われていました。もちろん臭いは強烈ですぞ!
写真:摩周湖展望台から反対側にある白い山が硫黄山。
摩周湖への山道を登っていくとき、添乗員さんはこう説明しました。「ふもとがどんなに晴れていても、登ってみないと天候はわかりません。霧の摩周湖はそれほど気まぐれなのです」。
そして「昭和天皇は3度ここにいらっしゃったけれど、いずれも天候が悪くて美しい湖を見ることができなかった」と有名なエピソードを紹介しました。<o:p></o:p>
写真:阿寒湖は人家も近くて親しみやすい表情です。
だから晴れの日、晴れた時間に見ることができたあなたは幸運ですよ、ということになるのでしょうが、他のブログによると「晴れの摩周湖を見ると出世できない、結婚できない」というジンクスもあるのだとか!う~む、いったいどっちなんだ! まっ、あいよっこにはあまり関係ないようだし、いずれにしてもくっきりとしたお天気でラッキーでした。
摩周湖は山頂の展望台から下方に、美しくひっそりとそこにありました。透明度の高い湖面は青い色に映えています。湖面のかすかな線状模様は薄く氷が張っているのでしょうか?周りの山から落ちる幾筋かの滝も凍っているようです。その後に行った阿寒湖などとは全く異なり、人里離れていて本当に神秘的なのですよ。<o:p></o:p>
写真:阿寒湖畔にある「弁慶の足湯」も後ろに白樺林が広がり、気持ち良さそう
札幌から道東までは長いバスの旅です。行きは旭川経由で、帰りは釧路の海岸線を回るので、走行距離は約850kmにも及びます。行きはなんといっても昼間なので車窓風景も楽しいですが、帰りは真っ暗闇のなか、かなりお尻の痛さもありで、ひたすら到着を願い始めます。<o:p></o:p>
ツアー参加者は50人を超え、バスのなかは満員でした。あいよっこ以外はみんな道内からの人たち。普通道外の人はこうしたツアーを利用することは少ないでしょうが、その土地の方々とご一緒するというのもまた楽しいものです。<o:p></o:p>