さてさて話を本筋に戻しましょう。昨年11月23日に参加した「南朝の歴史 奥吉野を訪ねて」(主催:<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:黒滝村;" Address="黒滝村">黒滝村</st1:MSNCTYST>商工会)というイベントの顛末、12月7日付けブログの続きです。
<o:p>写真:後醍醐天皇を祭神とする吉野神宮の紅葉。</o:p>
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金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂を過ぎて、花矢倉の展望台で少し休憩し、吉野水分神社に到着。吉野駅からの登り道もこのあたりに来るとさらにきつくなって来ます。
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「先頭集団について説明をよく聞きながら歩こう」という意気込みとはうらはらに、次第に最後尾の集団にいることが多くなりました。歩くのもきついけれど、眼下に広がる景色や神社を撮りたいのです。
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金峯神社に至る急坂の参道を息もたえだえに昇り、ついに奥千本の最終地点に。ここでトイレ休憩の後、源の義経隠れ塔も通過して、さらにさらに歩いていきます。さすがにある疑問が脳裏をよぎりました! 「このイベントって吉野の遺跡巡りではないの?チラシに書いてあったバスに乗るのはいったいどこ?」
写真:七曲坂を上り詰めたところは戦いの跡。お地蔵さんになぜかオーブが。
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後方で噂話などしながら歩いている男性グループの人に聞きました。「どこまで歩くのですか?」「この先<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:黒滝村;" Address="黒滝村">黒滝村</st1:MSNCTYST>まで、まだ5kmくらいはありますよ」「・・・・・(ボーゼン・汗)」「ちょっとしんどそうだな、と思っていました。良かったら車に乗ってください」
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あ、そうかそのために車が最後尾からゆっくりついて来ているのね。ついにお言葉に甘えて車のお世話になることに・・・。「やれやれ、助かった~!」男性グループは主催の方々だったのです。初めての山歩きが期せずして、かなり本格的なものとなりました。
<o:p>写真:義経隠れ塔</o:p>
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災いも転じて福。車の中で、主催者の人とゆっくりお話することができました。この催しは毎年実施していて、40人ほどの参加者はほとんどリピーターということです。どうりでみなさん服装・装備は完備しているし、歩くスピードも速いことったら!新顔のあいよっこは普通のツアーに参加するいでたちのうえに、最後尾でハアハア歩き、きっと要注意人物だったことでしょう。
<o:p>写真:隠れ塔近くの展望台から</o:p>
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「なぜ<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:黒滝村;" Address="黒滝村">黒滝村</st1:MSNCTYST>が奥吉野歩きを実施するのですか?南朝の遺跡があるのですか?」と聞くと、「黒滝には『御吉野』という地名が残り、いわれはあるはずですが、残念ながら証拠がありません。主だった観光資源もなく、通り過ぎられてしまうので、周辺観光地を巡るイベントをしています」「でも水は美味しいですよ。水道蛇口からペットボトルに入れて持ち帰ってください」「今の悩みの種は森林のシカ害。増えすぎて山が荒れています」などと教えてもらいました。
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この山歩き、昼食のいのしい汁は珍しくておいしいし、「御吉野の湯」温泉で入浴できることも人気なのです。なぜ温泉がついているのかを、汗ぐっしょりになって納得、確かにありがたかったです。
写真:金峯神社でも堂内にオーブが。(見えにくいですが)
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「南朝の歴史 奥吉野を訪ねて」というタイトルに、てっきり「吉野にある南朝の歴史文化遺跡を巡るのだろう」と思ってしまいました。人間ってチラシ一枚見ても、自分に都合良く解釈してしまうものですね。ともあれ、勘違いのおかげで初めての山歩きは楽しく、久々の全身運動は快感でした。そして南朝に関する情報も得ることができました。<o:p></o:p>