写真:5人一組で撞く除夜の鐘。おあとにあつあつ焼餅をいただきます。
クリスマス・年末と近年になく大寒波がやってきて、(あいよっこ世代にとっては?)それらしい雰囲気のあるお正月となりました。みなさま良い新年をお迎えのことでしょう。2011年もよろしくお願い致します。
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年越しにはいつものように薬師寺と唐招提寺にお参りしました。寒さのためか、紅白歌合戦が終わっていないためか、人出が少ないようです。今年はなんといっても薬師寺東塔の年越し写真を撮りたいです。これからほぼ10年間もの間、補修解体工事で見ることができなくなってしまいますから。
写真:正面とはまた違う美しさ
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昨年のおおみそかは満月が見え隠れする夜空でしたが、東塔は調査のために足場で覆われていました。(おぼろ満月と西塔の写真はこちらを)でも今年はお天気もいまいちだし、お月様とのタイミングがまったく合いません。年に一度のチャンスって難しいものですね~。
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ところで東塔に関して「解体修理の覆屋は今秋(2010)から来年3月(2011)にかけて建設され、修理が終わるのは平成30年末の予定。東塔は7年ほどみられなくなる・・・」(奈良新聞2010/4/5)という報道は見聞きしましたが、その後の報道がありません。
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記事によれば現在は覆屋があるはずですが、「ない」ということは予定が変わってきた、ということなのでしょうか? あるいは取替えが必要とされる心柱などの木材の調達が難しいのでしょうか?(そんな話を聞いたような・・・)
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東塔の美しさが人智を超えたものであること、奇跡的に残っている木造建築物であることはご存知の通りですが、永年の風雪で「垂木(たるき:屋根板を支える)」「高欄(棚)」などの木造部をはじめ、塔頂部の相輪(そうりん:銅製の飾り)などにも多くのゆがみや痛みが見つかっています。
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相輪が傾いていることはかなり昔から写真家の間では話題となっていましたが、当初はおよそ80個の風鐸(風鈴)があったらしいことは驚きです。風に風鈴が音を立てて舞いあがっていた風景を想像します。また今回の調査で軸部に人名など複数の落書き(おそらく製造者なのでしょう)が発見されましたが、会心の作であればなおさら、どこかに自分を残したいものなのですね。
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しかし戦国時代においてはシンボルである高い塔は真っ先に焼かれてしまうものだし、第二次戦争時などにはまた別の危機(解体されて材料として供出)があったことでしょうが、それらを乗り越えて残されていることに、本当にありがたく感謝の気持ちでいっぱいになります。<o:p></o:p>
写真右:薬師寺の守り神「休ヶ岡八幡宮」の社殿は1603年と旧く、八幡三神像は国宝に指定されています。
座小屋(歴史文化遺産)での奉納太鼓は今年初めてなのかな?
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