あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

つんだら節は恋を引き裂かれたマーペの悲しい唄

2013-04-13 23:57:34 | さすがっ!八重山諸島「西表島・黒島・石垣

 

                写真は2013/2/3「黒島」<o:p></o:p>

                写真:サンゴの環礁が取り囲んでいるため、

                      美しい縞々模様の仲本海岸。<o:p></o:p>

 

 

  次の日の朝、一度石垣島に戻り、離島桟橋からこんどは「黒島」に向かいます。どこでも港は船の出入りで汚れがちですが、船が黒島港に入るとさらに海は透き通ってきました。それは島が珊瑚礁でできているからでもあり、海中サンゴや熱帯魚の美しさでシュノーケリングマニアには人気絶大なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真左:サキシマハブ 二匹が絡んでいる

写真右:ウミガメは種類も数も多い

 

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 ハート型の小さな島なので「ハートアイランド」とも呼ばれ、最高標高がわずか13()と、島全体が平坦なのでサイクリングで回るのも楽しいです。雨水は地下浸透しやすく河川がないため、原生林やマングローブ林が全くありません。八重山諸島にもたくさんの島々がありますが、それぞれ成り立ち、景観、動植物の生態系などいろんな面で個性的ですね~。

 

 

 

写真:2月の終わりの「牛まつり」は一大イベント<o:p></o:p>

 

 

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 民宿の自転車を借りて颯爽と「しゅっぱーつ!」 まずは近くの「黒島研究所」(NPO法人日本ウミガメ協議会付属)へ。ここでは島近海の生物、サンゴ・貝類・鳥類などの展示があり、飼育室ではヤシガニ・サキシマハブなどを公開しています。なんといっても中心なのがウミガメで、世界的にもアカウミガメ・アオウミガメ・タイマイなどの繁殖地として有名です。

 

 

 

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 「黒島ビジターセンター」では管理人の「おじい」から、サンシンの弾き語りを聞かせてもらいました。歌う「つんだら節」は約300年前の江戸時代に、石垣島・西表島などに強制移住させられた「マーペ」という女性の悲しい唄だそうです。

 

 

 

写真:ビジターセンターでサンシンの弾き語り<o:p></o:p>

  

 

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 当時はマラリアが蔓延して人が減ったため、人手を補い、税を増やすために移住が必要となりました。役人は一晩のうちに「ここからここまで」と縄を張り、抵抗できない島人たちは泣く泣く島を出たのです。結局やはりマラリアで亡くなる人が多く、失敗に終ったとされています。

 

  

 

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 つんだら節は黒島のカニムイ(男の名前)との恋仲を強制移住によって引き裂かれたマーペの物語で、石垣島にある「野底マーペ」(標高282)にまつわる伝説となり、最後にマーペはこの山の石になってしまうのです。偶然にも後日、石垣島の野底マーペも撮影していました。

 

 

 

写真:大きな空と海のなかで真っ赤な夕焼け<o:p></o:p>

   今が旬のアーサ採りをするウミンチュ <o:p></o:p>

 

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 夕方宮里海岸で夕焼けを待っていると、浅瀬でアーサ(ヒトエグサ)採りをしているおじさんが「(太陽が)まだ上にあるから、3040分かかるよ~」と教えてくれました。「それでは一度民宿に帰ってきます」と帰り、しばらくして出かけたところでくだんの男性が車に乗って「早く!早く!沈んでしまう」と呼びに来てくれたのです。

 

  

         写真:昔海上を見張った「プズマリ」。島で最も高い!<o:p></o:p>

 

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 大急ぎです!丁度水平線の少し上に太陽がありました。こんなに雄大な夕陽と限りなく赤い夕焼けはほんとうに久しぶり。いいなあ!すごいなあ!それから30分以上も夕焼けの中にいました。

 

 

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 「でもなんでここがわかったのかなあ?」と思ったのは民宿にひきあげてから。実はあのおじさんはこの民宿オーナー「あ~ちゃん」のお父さんで、黒島でも生粋の「ウミンチュ」だったのです。<o:p></o:p>

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 写真:なぜか動物の顔に見える面白い岩