あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

ほほえみ外交?」or「脅し外交?」 北のジョンウンさん ⑦

2018-07-06 07:58:34 | 北朝鮮 キム・ジョンウンさん

      写真は 2018/2/18~22 「長崎ランタンフェスティバルなど長崎巡り」

      写真上:田平天主堂 大工:鉄川与助が手掛けた最高峰のレンガ造り教会

 

 前回のブログで「北のジョンウンさんは、本当に実用可能な核ミサイル・核兵器を持っているの?怪しい・・・」と妄想的仮説を書きましたが、それでは脅威は全くないの?とは決して思えません。ただ北が宣言したように「新たな戦略的路線・経済建設に総力を集中する」のは、おそらくそうせざるを得ない時期となったのかもしれません。

 

 新年にこの「親和路線」へと舵を切った後、まるでジョンウンさんが思うように世界が動いているのは不思議です。トランプ大統領はもとより、中国は飛行機を貸してあげたり、シンガポールはホテル代をタダにしてあげたり(メディア関連が負担したらしい)、と至れり尽くせりのおもてなし、ではないの?まあ、核の力があるから北は強気だし、米も「非核化」の大義があるから首脳会議も可能、と考えるのが常識ですが・・・。

 

 5月から「NHKスペシャル キムジョンウンの野望 1~3」が放映されました。第1集「暴君か戦略家か 禁断の実像」ではプロローグに、ある北朝鮮幹部の1年前のメモが紹介されます。「キムジョンウンは戦争をも辞さない狂気を持った人間だと思わせておいて、突然180度方向を変えて、平和を実現したいと一歩出てきたとしたらいったいどうなるか?世界はその深えんな戦略の渦に巻き込まれていくだろう」 

 

 ううむ・・・、1年前から現在の事態を考えていたってことなん?シミュレーション通りってことなん?(ほんとに1年前のメモなん?) 確かにこうした理由も世界が巻き込まれている大きな要因なのでしょう。

 

 興味深いのは、内政主体に行っていた6年間の膨大な「指示、書類などから思想や人物像をAIが分析」していることです。そこからジョンウンさんは高い知的能力を有し、細かい周到さも備えていることがわかってきました。

 

 AIの分析による10のキーワードとして青年同盟、女性同盟、農業者同盟・・・などの「同盟」が顕著で、それに付随する「鍛える、いだく、強める、まかせる、奮い立つ、教育・・」なども見られます。ここからは人々を組織化して管理統率する意識が強く、さらに発せられた場所が「現地視察」など現場であることから「実利的」と思われることです。

 

 新たな発見として、2016年に核・ミサイル開発が盛んになった頃から「自強力」が増加しており、これは「他国に頼ると制裁された時困る」という実態を避けたいのだろう、と推察しています。実際に市場制度などには資本主義的方法が取り入れられて、社会は以前より豊かになっているとのこと。

 

 韓国の調査官カン・インドク氏に「人民への演説や視察時には、信頼を含ませるふりをし、鼓舞する、一種のねつ造も行う、恐るべき人間です。日本語では『悪賢い』です!」といわしめるほどの、「思想戦」が得意で、利口な人物なのでしょう。

 

 第二集「39号室 外貨獲得の闇」では北朝鮮が内閣や党の傘下に数多くの貿易会社を管轄して、合法・非合法、あらゆる手段で外貨を獲得している実態を描いています。

 

 1916年バングラデシュ中央銀行の口座にサイバー攻撃によるハッキングがあり、90億円をこえる巨額の不正送金事件が発生しました。いまだに犯人は特定されていませんが、米:カーティス・ジュークス氏は「周到な計画、手の込んだ複雑な手口から、単なる犯罪組織が行えるものではなく、国家的な主導によるものと考える」と話し、北朝鮮の「ラザルス・グループ」と推定しています。特徴としては「特に能力が高いというより、これまで誰もやったことのない犯罪を躊躇せずに行っていること」としています。

 

      ***続く:まだまだ終われないよ~***

    「塩俵の断崖(しおだわらのだんがい)」 生月島(いきつきしま)を代表する

    景勝地。玄界灘の激しい波風で造られた迫力ある柱状節理の断崖。 

 「原城跡」これほど海に近い城(跡)は初めて見た。 

  163738年の歴史的 大事件「島原天草一揆」の最終激戦地

  「原城跡」に残る地形的な特徴。海・河川の堆積地層の上に、約9万年まえの

  阿蘇山大噴火による火砕流が約15mも堆積している。九州全域に残る巨大噴火の痕跡がここにも!! えっ?それじゃ有明海はその当時なかったのね?

 

   根獅子(ねしこ)には平戸島の文化的景観や禁教時代の潜伏キリシタン・隠れ

   キリシタンの遺跡が多く残る。 

   「ウシワキの森」は2008年の発掘作業で発見された墓所。里人千人を

   かばって殉教した「聖人おろくにん様」が埋葬されている。

    「八幡神社」とその手前にある「昇天石」(写真下) 

    昇天石は聖人おろくにん様の一家が「キリシタンは私たち一家だけである」

    と言って亡くなった。

    砂に埋もれている小岩が、たぶんそうと思う・・・