写真撮影日は2012/5/20~23、佐渡ヶ島です<o:p></o:p>
写真:宿根木の古刹 称光寺
宿根木(しゅくねぎ)は江戸時代に活躍した千石船の船主や船大工たちの集落です。狭い敷地に総二階の家々が密集し、最盛期には120戸500人が暮らしていました。(現在は60戸約180人)
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住居の外壁は「包み板」と呼ぶ独自の板壁で、屋根はかつて石置きの木羽葺き(こばぶき)が主流でした。家々は細い石畳の路地でつながれていますが、そのなかには、「世捨小路(よすてこうじ)」と呼ばれ、葬儀には必ずここを通ったといわれる通りもあります。
写真:ユニークな「軒下飾り」(右側の扇型)
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屋号が入った木製の「軒下飾り」や総木製のがっしりした家からは、船の造りを連想しますが、実際に作ったのは家大工なのだそうです。簡素な外見とは対照的に、内部には漆をふんだんに使った豪華な家が多く、当時の繁栄が偲ばれます。
写真:三角形の土地に合わせて造った「三角家」
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共同井戸の横にある「方岸坂(ほうがんざか)」の石段は、水と人の重さで真ん中が磨り減っていて、なんだか人々の暮らしや生活のにおいが感じられます。
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<o:p>写真:共同井戸と真ん中が磨り減った石段</o:p>
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一番奥にある「称光寺」の雰囲気にも惹かれます。それもそのはず、ここは1349年(貞和5年)に開創したと伝わる時宗の古刹なのだそうです。時代を経たもの、人々の思いが重なったところは、「なにか持っている?」と感じられるものです。
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「ちとちんとん」という民俗芸能は、鎮守さまに奉納する踊りで、男性シンボル「ちとちん(金精棒)」を誇示しておおらかに祭りを盛り上げるようです。
<o:p> 写真:民俗芸能「ちとちんとん」案内板</o:p>
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佐渡ヶ島の各神社にはこの他にも男性シンボルを付けて踊る「つぶろさし(男舞)」が伝わり、また男性の関心を引こうとする「ざざらすり(女舞)」や、さらに「鏡太鼓(女舞)」がもつれるように踊り狂う(汗!) ところもあるのです。さすが金山と千石船の町は男文化や男芸能が花盛りですね~。
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小木港では佐渡ヶ島名物のたらい舟が大人気。直径2mくらいのたらい船は、岩礁が多い地域でワカメやサザエを採るために作られました。見ていると意外と安定感があり、観光客も一本の櫂で器用に漕いでいました。
写真:名物たらい船は観光客に大人気<o:p></o:p>
さてそろそろ佐渡ヶ島ともお別れ。小木港から夕方のフェリーで直江津港に向かいます。船内は行きよりさらにガラガラ。広い船室をひとり占め状態で、のんびり船旅を楽しみました。
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写真:広い船室をひとり占め状態<o:p></o:p>
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