写真の撮影日:2014/11/16 福島空港→鶴沼川に沿って下郷町に→「塔のへつり」「中山風穴」「大内宿」
写真上:江戸時代を今に伝える貴重な萱葺の宿場町。明治以降に鉄道や国道が大きく迂回したために昔ながらの風情ある建物や景観が残った。
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前回「最近東北地域の報道が少なくなったと感じていた」と書きましたが、この年末年始は「阪神淡路大震災から20年目を迎える」こともあり、震災関連の報道も多かったですね。
NHKの「福島をずっと見ているTV・スペシャル」は福島と神戸の学生・児童たちの交流を描いたドキュメンタリーです。後半は福島県二本松市立杉田小学校の合唱部が神戸市立西灘小学校を訪れて、「現在の杉田小学校」を表現した演劇と神戸・淡路大震災のテーマソングとなっている「しあわせ運べるように」の歌声を披露しました。
演劇は「福島から引っ越した子どもの葛藤と仲間たち」がテーマで、ストーリーやセリフはすべて自分たちが作ったそうです。子どもたちは問いかけます。「福島に未来はありますか?」「福島の未来はありますっ!」「福島の未来をぼくたちで作っていきたい!」
最後に合唱団のいとうまりえさんが「あの時から4年がたとうとしている」「・・・大人たちの気持ちもその人によって大きく変化してきた」「こどもたちもまた大人以上に心を痛め精一杯笑顔で生きている・・・」と嗚咽をこらえながらもきっぱりと宣言しました。
同番組の進行役である箭内(やない)道彦さん(福島県出身のクリエーター)は感動で涙をぬぐいながら「子どもたちはこうした劇をしなくても全部わかっている」「大人を心配して苦しい気持ちがあるが、そこから自分たち自身が自由になるための劇かもしれない」「子どもたちは大人をも救おうとしている」などと話しました。
あいよっこも途中から涙が流れて画面が見えず、「録画にしていて良かった」と思っていました。大変な被災体験から生まれるさまざまな葛藤や感情、それを表現することで大きなエネルギーや訴えかける力が迫ってくると実感しました。
気持ちや感情を表現して伝えることは、見ている側に感動や共感を引き起こすのはもちろんですが、それ以上に自分たち自身を変えていき、癒していく力となるのかもしれません。
さて今回の旅のスケジュールを簡単に。
2014/11/16(日)福島空港→南会津「塔のへつり」「中山風穴」「大内宿」 宿泊:郡山市内ホテル
2014/11/17(月)ホテル→磐越自動車道「猪苗代磐梯高原IC」で下りる→「五色沼」→「レンゲ沼」→「桧原湖」 宿泊:猪苗代のホテル
2014/11/18(火)ホテル→猪苗代湖→あぶくま洞→花滝→いわき市へ 宿泊:小名浜港のホテル
2014/11/19(水)ホテル→小名浜港→中釜戸のしだれもみじ→白水堂→ハクチョウ飛来地「おがわごう」→夏井川渓谷→小名浜港の夕焼け 宿泊:小名浜市の旅館
2014/11/20(木)お宿→中之作漁港→海岸線に沿って歩く→小名浜港ディクルーズ→いわき・ら・ら・ミュウ→福島空港
写真:「塔のへつり(岪:こんな漢字)」は方言で
「断崖・絶壁」の意味。
名前どおりの奇岩怪岩が塔のようにそそり立つ。
紅葉満開時はすばらしいだろうなあ!
写真:大内宿の名物「くるみそば」 右上の練ったくるみは途中から入れて違う味を楽しむ
写真:翌朝は朝陽に映える雪の磐梯山に遭遇! 美しい! 磐越自動車道より
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