写真:太陽の光が当たると一瞬にして山が輝きます。
それぞれの山にそれぞれの紅葉。
夜明け前の山道は真っ暗です。「なにか出たら(なにが?)どうしよう・・・」とひるむ心を鼓舞しながら車で登っていきました。「明日はなんだか良い感じがしますよ。5時半にはホテルを出たほうがいいです」というホテルのせ川マスターの勧めに従いました。
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<o:p>写真:ただの枯れ木がオブジェに変わる!</o:p>
<o:p> 光はすごい威力です。</o:p>
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</o:p>目指すポイントは高野・龍神スカイラインにある観光案内所「鶴姫」の少し手前にあります。そのほかに村内には前々回に書いた「立里荒神社」など数箇所あるのですが、ホテルからはここが一番近いのです。
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そう、目指しているのは「雲海」なのです。それも「雲海から出てくる日の出」なのです。ウィキペディアによると、雲海は、高湿度の空気が放射冷却により霧となり、それが無風のために溜まっている状態だそう。春や秋に山間部や盆地で多いようです。マスターによると「この秋はまだ見ていない」そうですが、はたして・・・?
写真:一面紅葉で彩られている山もあります。 雲海のポイントより少し下ったところです。
登るに従ってあたりは日の出前の「薄明(はくめい)」で明るくなってきます。この日の出前の数分間を「ブルーアワー」、日の入り後を「マジックアワー」と呼ぶのは素敵です。でも空一面にうす雲があり、反対に下方はくっきりとしています。「ああ反対だぁ。どうもダメみたい」。でもとてもさわやかでおごそかなひとときに満足。
日が昇ると、雲の間から射す朝日が時々刻々と移動していきます。「太陽」の力がこんなに威厳に満ちているとは! ひそやかだった山に朝日があたると一瞬にして輝き始めます。日の当たるところと当たらないところ、お互いに引き立てあっているみたいです。一面の雲海は見られなかったですが、光というものの力を初めて目の当たりにしました。枯れ木さえもオブジェとなるのです。
写真:少しだけ雲海が見られました。
グレーの濃淡の山も墨絵のようです。
「沈む夕日」のショーもこれまで大好きだったのですが、「昇る朝日」を改めて発見しました。真っ暗闇のなかでゆっくりと扉を開けて現れる光。古来より信仰の対象となった意味が理解できます。
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山を下る途中で杉木立の中に「雲海らしきもの」が見えました。「♪秋の朝日に照る山もみじ~~♪♪」に充分満足していたのに、おまけをもらった気分です。<o:p></o:p>
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