写真はすべて2011/9/4-7 北信州<o:p></o:p>
写真:黒部ダムの光る水面。時間があれば遊覧船ガルベにも乗ってみたかった。<o:p></o:p>
大観峰から再びトロリーバスに乗ってアルペンルートのハイライト、最高地点(標高2450m)の室堂に到着しました。ターミナルを出ると、連なる山々と遠くまで見渡せる眺望が眼の前に広がっています。
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途中の駅でゆっくり撮影したこともあり、最終便までの時間はそれほど残っていないようです。最短コースのみくりが池に向いました。池の背景に聳えるのは右から浄土山、そして主峰の雄山(標高3003m)など立山連峰の山々です。この雄山から湧出する地下水がターミナルそばにある「立山玉殿(たまどの)の湧き水」で、冷たくてとても美味しく、当然ながら「名水100選」のひとつです。
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写真:立山玉殿の湧水
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</o:p>美しい青色の空にぽっかり浮かぶちぎれ雲、そして静かな池の表面はさらに濃いコバルトブルーです。写真で両方の色を見えるとおりに写したいと思うのですが、どちらかが薄くなったり、濃すぎて暗くなったりして、頭を掻きむしりたくなります。あ~、技術が足りん!自己流の限界だぁ!
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この池の周辺は立山の名鳥である雷鳥の生息地で、初夏5-6月には運よく観察できることもあるそう。池の縁には万年雪が少し残っています。残雪はその先の山肌にもあって、こちらは大きなハート型になっています。これは意識的に作ったのでしょうね?
写真:左側に残る万年雪、コバルトブルーのみくりが池<o:p></o:p>
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池を通り過ぎると地獄谷への案内板があり、地表からは白いガスが噴出し、あたりには硫黄の臭いが立ちこめています。地獄谷は有毒ガスなので喘息などの人は注意が必要と書いてあり、通行可能なのは7-10月半ばに限られ、また夜間や悪天候時には通行止めになるようです。
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この日は通行できる日でラッキーでした。だけどこのガスの中、何人かでロープを引いたり設置したりの作業をしているようで、管理したり、作業したりする人たちは本当に大変なことでしょう。ガスのせいなのか、高所であるためなのか、あいよっこは歩くのがかなりきついです。
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写真:地獄谷に向うコースにはハート雪<o:p></o:p>
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みくりが池温泉の展望台から見ると、横には天国のような美しい緑色と青い池、目前には白っぽい地獄の光景、その違いがなんとも不思議な感じです。
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よく整備された遊歩道の脇には、ここでもさまざまな高山植物が咲いています。立山を代表する「チングルマ」はクリーム色で五つの花弁を持つ花です。高さ10-20cmで一見草のように見えますが、これは立派な木、なのだそうです。そのチングルマの果実という、タンポポの種子のような、あるいは小さい枯れススキのような植物(木ですが、木とは言いにくい)があたり一面を覆っていました。
<o:p>写真:チングルマの果実。幹がマッチ棒大になるのに10年かかる。
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</o:p>結局最終便のひとつ前の便で扇沢に帰り着きました。帰り道に寄った、安曇野のしゃくなげ荘の温泉は、古い温泉旅館でしたが、まったり・しっとりとした泉質で温まります。
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ここを薦めてくれたのは前日宿泊した大町市の「ぽかぽかランド実麻(みあさ)」のマスターです。こちらのホテルはなんとツインのベッドに和室がついた6人部屋という広いお部屋にひとり、のんびりゆったりと過ごしました。道の駅を併設していて、食事はグゥ~、温泉つきでした。
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旅の計画そのものを2-3日前に立てることが多いので、お宿の予約も2日~前日となります。そんな気が向くままの旅にも対応してくれるネット予約は、大変便利でありがたいことですね。
写真:地獄谷のガスの中で作業する人々
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北信州の旅はひとまず終了します。次回からは秋田県北部を巡る旅がはじまり、はじまりぃ・・・。
コメントありがとうございます。
立山の紅葉もおそらく素晴らしいものでしょうから、一度行って見たいですね。でもそのときはダムの観光放水はないようで、(10月中旬まで)一挙両得とはいかないのが残念です。