撮影日:2017/4/26
「浄土ヶ浜」で2羽のウミネコを「恋人?」と思ったら・・・
母子のようです。足に注目!黄色いのでウミネコ。
昨日の強い風は天気崩れの前兆だったらしく、朝から曇り⇒雨となりました。今日は「浄土ヶ浜」や「遠野」を経由して、再び内陸部の花の巻地域へ移動するのでまあいいか~。
「浄土ヶ浜」は約300年前の江戸時代に、宮古山常安寺の霊鏡和尚(れいきょうおしょう)が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことが名前の由来なのです。白い流紋火成岩が連なり、先端にある「子安地蔵・賽の河原・血の池」など興味深いですが、環境保護のために上陸禁止なの。
クルーズ船も人気があり、うみねこ軍団が人を恐れることなく寄ってきます。ちなみにうみねこはセグロカモメに似ていますが、カモメより小さめで、「ミャーミャー」という鳴き声とか、黄色い足などが特徴です。
昨日北山崎の大きな断崖絶壁を見たためか、想像していたよりこじんまりと感じられます。確かに一幅の掛け軸みたいに整った美しさで、「海の日本庭園」と呼ばれるのも納得です。
宮沢賢治は1917年に訪れて「うるはしの 海のビロード 昆布らは 寂光(じゃっこう)のはまに 敷かれひかりぬ」と詠んでいます。周囲に立ち並ぶ奇岩が屏風のようになり、海はたいてい静かで滑らかなのでしょう。
約100年前に書かれた柳田國男氏(やなぎだくにお)の「遠野物語」は、日本民俗学の始まりともされています。この名著により遠野は「永遠の日本のふるさと」となりました。
「遠野物語」に登場するかっぱや座敷わらし、天狗、山姥などの妖怪たち、そして謎多い巨岩、五百羅漢などの遺跡・・・どこをとってもミステリアスな雰囲気に満ちています。異界と交わる境界かもしれないですね~。大好きです。
遠野市は「怪遺産」の認定を受けました。これは世界妖怪協会(初代会長:水木しげる)と妖怪マガジン「怪」(角川書店)が認定しているもので、第1回:鳥取県境港市、第2回:徳島県三好市に続く第3回の認定です。
妖怪の人気者はなんといってもカッパですが、出没ポイントが数か所あり、遠野のカッパの特徴は顔が赤いことらしいです。特に太郎淵の太郎カッパは、エッチな色好みカッパなのでご注意!どんな風にエッチなの?
有名ポイントは常堅寺の裏手にある「カッパ淵」で、清流が流れる淵には釣り竿の先にきゅうりがぶらぶら・・・。ここに住むカッパはある時人に捕まったけれど、常堅寺の和尚さんに助けられ、後日同寺の火事を消したと伝わっています。
近所に住む「かっぱおじさん」は、かっぱが出現しそうな時に案内してくれる「まぶりっと(守り人)」なのです。残念ながらおじさんにも会えず、もちろんかっぱにも会えなかったけど、折からの小雨のなか、確かに妖艶な気配があったよ~。
白い桜は目立ちにくい。
ウミネコが集まってくる
「浄土ヶ浜」周辺には可愛い花たちがいっぱい。
上:「オオバキスミレ」 下:「ニリンソウ」
下:常堅寺の裏手にある「カッパ淵」
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